ギターの奏法、練習
楽曲やソロのコピーをするとき、オリジナル音源と一緒に弾く人は結構いると思います。 これはやめたほうがいいです。 なぜかというと、弾けてるような気になってしまうからです。 例えるなら、習字のお手本をなぞるようなものです。 最初はそれでもいいかも…
レッスンでEAGLESの「Hotel California」やサンタナの「EUROPA」を教えていて気が付いたことがあります。 「Hotel California」のソロ、「EUROPA」の頭はどちらもブレイクしてフレーズが始まります。 ブレイクとは他の楽器が一旦演奏を止めることです。 EURO…
腱鞘炎になりやすい手首の使い方をご紹介します。 ただし以下は僕自身の経験とギター講師としての見地であり、医学的な正しさは保証できません。 あくまで参考までにとどめておいてください。 楽器だけでなく日常生活にも適用できます。 手首の角度 手首はい…
このブログでも何度か書いてきましたが、フォーム理論の集大成としてずっとイングヴェイ・マルムスティーンの「Far Beyond The Sun」という曲を練習していました。 ようやく動画が撮れたのでご覧下さい。 Far Beyond The Sunカヴァー youtu.be この曲を弾こ…
ピッキング研究の仕上げにずっとイングヴェイの「Far Beyond The Sun」をコピーしていますが、なかなかあとちょっとのところで満足いくように弾けません。 一応最後まで弾けてるけど、どうしても納得できないし、完走率も5回に1回ぐらいです。 たぶん根本的…
ギタリストにとって避けて通れない問題、それが速弾きです。 僕がギターを弾き始めた中学生の頃から2022年現在まで、ギター界で速弾きが廃れたことはたぶん一度もないでしょう。 そして、いまだに世界中のギターキッズが速弾きに憧れ、研鑽しています。 では…
例えばギターを弾いてプロを目指すとします。 それがその人の核です。 そこでよくあるのが、「ギターや音楽だけ突き詰めるべきか、それとも他のことも経験するべきか?」という疑問。 ギターを弾いてミュージシャンを目指しているのに、小説や漫画を描いたり…
コードチェンジが苦手という方は多いと思います。 ここで言う「コードチェンジ」とはコード進行のことではなく、コードからコードに移ることです。 ひとつひとつのコードはちゃんと押さえられるけど、複数のコードをテンポに合わせて押さえていくことができ…
今までいろんな人に音楽を習ってきて、一番よかったこと、感謝していることは、自分の状態をはっきり言ってくれたことです。 それをしてくれた先生は、覚えているだけでは一人だけ、教則本にも書いたリッチー・ハート先生です。 リッチーは大学のときの先生…
最近約30年ぶりにイーグルスのホテルカリフォルニアをコピーしていました。 k-yahata.hatenablog.com 記念に動画にしておきます。 youtu.be iphoneにSHUREのコンデンサマイクを挿して一発撮りです。 ギターはプロト改、アンプはROLAND Blues Cube、エフェク…
僕はギター講師という職業柄、練習について常に考えています。 内容はもちろんですが、年々練習に取り組む際の精神について考えるようになりました。 人間は複雑なので、練習にあたって精神はいかようにも変化します。 今回はざっくりと、練習が楽しいと感じ…
「ギタリスト身体論1」で運指についてかなり詳しく書きました。 刊行から12年ほど経った現在でもほとんど変化はなく、同じことを教えています。 これは怠慢ではなく、身体論1に書いたフィンガリングが普遍的だったから変化させる必要がなかったということで…
「ギタリスト身体論3 新世紀ピッキング理論」で僕は親指のMP関節の使い方について詳細に述べています。 というのは、ここの使い方次第でサウンド、タイム、アーティキュレーションが激変するからです。 ギターでいういわゆる「ピッキングのニュアンス」も厳…
ギターの世界で「ピッキングのニュアンス」という言葉があります。 僕も10代の頃に雑誌などでこの言葉を何度も見かけて、何だろうと不思議に思っていました。 ただ、当時の雑誌などでは詳しい説明はなく、ギタリストの方も「できるやつにしかできない」と…
僕は速弾きの専門家ではありませんが、教室ではある程度までは教えています。 今回は「ギタリスト身体論3」で公開した八幡式ピッキングにおける速弾き理論をご説明します。 速弾きの目的 そもそも、速弾きの目的とは何か? 言うまでもなく、<速く弾く>こ…
たぶん前もどこかで書いたような気がしますが、もうおさらい。 ギターで何かを弾いていて、技術的に弾けないフレーズがあったとします。 恐らく、ほとんどの人はその箇所をたくさん練習することでクリアしようとするでしょう。 あるいは、弾けない理由を分析…
独自のピッキングフォームを教えはじめて数年になりますが、どうも横浜ギター教室の生徒さんを見ていると肩の使い方が甘いのが分かってきました。 というのも、肩を使う際はがっつり三角筋という筋肉を使うので、ある種筋トレになります。 ちょっとやるとす…
最近、どこかでICHIKA氏の名前を聞いて、YOUTUBEで検索して観てびっくりしました。 youtu.be テクニックどうこうというより、これを聴いていて「ギターってどういう楽器だっけ?」と思わせられたことが衝撃でした。 エレキギターにまだこんな可能性があった…
僕は十数年前からギターを弾く際の身体操作に着目して研究してきましたが、ある時期から意識についても考えるようになりました。 というのは、運動の前に必ず意識の発動があるからです。 ただ、意識というものは見えないだけになかなか捉え辛く、自分で試す…
楽器を習得するのは、普通の人が思っているよりはるかにしんどい作業の連続です。 音が出ない、リズムが取れない、音程がずれる、コードが分からない、楽譜が読めない、練習が孤独、意外と体力が要る…… それこそ、コードひとつまともに押さえられるようにな…
ギターを弾くとき、右手を必ずギターの弦がある位置まで持ち上げます。 そうしないとピッキングができません。 ということはつまり、ギターを弾いているとき、腕一本をずっと支えているということになります。 じゃあどこで(どの筋肉を使って)支えているの…
僕は2015年からピッキングフォームを研究しはじめ、現在では完成しています。 詳細は新刊「ギタリスト身体論3(仮)」に掲載しています(今冬発売予定)。 基礎は完全に固まったんですが、応用についてはいろいろ可能性がありそうなのでずっと模索して…
楽器を練習し、だんだんレベルが上がってきてそれなりに活動できるようになってきたとします(プロかどうかは別)。 すると、どこかの時点で、必ず見えない壁が現れます。 技術も知識もそれなりにあるし、活動もできている。 でも、何か違う。 違うことはざ…
ギターの運指については今でも「ギタリスト身体論(1)」に書いたことをそのまま教えていますが、ある程度レベルアップしてくるとそれだけでは弾けないものもあります。 そこで今回は、使える指先/使えない指先についてご説明します。 使えない指先 まずは…
以前こちらの記事で書いた前腕をほぐす方法を改良したので改めてご紹介します。 k-yahata.hatenablog.com 親指と手の向きに注意 以前は親指を人差し指の外に出して、手の甲を上にしていましたが、それを写真のように親指を握って掌を上にします。 両手ともこ…
ご存じ楽器を弾く際の脱力ですが、どうもこれ自体2種類の概念が存在する気がしてきました。 ひとつは楽器に対する入力の弱さを脱力とする考え方、もうひとつは筋力そのものをできるだけ使わないようにすることを脱力とする考え方です。 僕の定義では、前者は…
ギターにおける左手の様々な問題は、ほぼ100%力みからきていると言っていいでしょう。 実際教えていても、力みを取り除いていけば問題のほとんどは解決します。 そこで、脱力することだ重要となり、ではどうやって左手を脱力させることができるか?とい…
こちらの記事の改良版があります。 文末から飛んでください。 ミュージシャンにかぎらず、手や指を使った仕事をしている人は慢性的に前腕が緊張しています。 中にはそれをほぐすためにストレッチをしたり、マッサージや鍼に通っている人もいるでしょう。 僕…
何か新しいことを学ぶとき、それを理解してから練習したり行動に移そうとします。 一見何も問題ないように思えますが、実はこれでは成長できないことが多いのです。 なぜかというと、理解とは今の自分のレベルで行うことだからです。 今の自分に適したレベル…
4月から教室の最低受講回数を2回にしました。 以前は1回からOKだったんですが、月1回の生徒さんを見ているとどうしても停滞してしまう方がほとんどだったので、繰り上げました。 k-yahata.hatenablog.com 2回だと来られないという方も数名出ましたが、…