最近約30年ぶりにイーグルスのホテルカリフォルニアをコピーしていました。
記念に動画にしておきます。
iphoneにSHUREのコンデンサマイクを挿して一発撮りです。
ギターはプロト改、アンプはROLAND Blues Cube、エフェクトはStrymon IRIDIUMとZOOM MS50(ディレイ)です。
ちょこちょこミスしてるけど気にしないw
コピーする過程でいろんな人の動画を観ていましたが、「この人はここをそう弾くのか」とか、「あ、そっちのポジション行くのね」、「へー、そう表現するかー」といろんな流派があって面白かったです。
僕もたぶん独特の弾き方になっているんじゃかいかと思います。
なぜそこでそう弾くかという理由は全部ありますが、それはレッスンでお教えします。
その他細かいテクニックについてもたぶん世界中の人が死ぬほど解説していると思うのでパス。
個人的にはこの曲が持っている雰囲気や世界観がちょっとでも出せたらなと思って弾きました。
具体的には、
・湿度
・struggle
・苦しさ
この辺です。
まず湿度。
この曲ってなぜか湿度が高いんですよね。
アメリカの音楽にしては珍しく、蒸し暑くて息苦しい感じがします。
日本人にも馴染みやすいのはそのせいかもしれません。
そしてstruggle。
「もがく」とか「あがく」という意味でよく使います。
ただ、日本語のそれよりも英語のstruggleがぴったりな気がします。
これは歌詞の中にあるひとつの主題でもあります。
ただ、はっきりとしたものではなく、主人公も何とstruggleしているのか分からないという感じ。
モラトリアム期独特のそれではなく、もう少し大人に近い青年期のstruggleという感じがします。
最後に苦しさ。
なんかこの曲、苦しそうじゃないですか?
歌詞も「On a dark desert highway」から始まって、「My head grew heavy and my sight grew dim」とあるので。
ただ「苦しい」とはっきり言ってないし、何に苦しんでいるのかも全く見えてきませんが。
個人的にはソロで多用されている1音半チョーキングはこの苦しさを表現しているような気がしました。
実際、1音半チョーキングって弾くのちょっと苦しいですしね。
あと、連続ハーフチョーキングのところも苦しさを表現している気がします。
以下、生徒さん用にマニアックなチェックポイントを書いておくと、ピッキングはほぼ基本通りですが(「ギタリスト身体論3」掲載の八幡式ピッキング)、人差し指にしっかり圧をかけているので、人差し指はかなり伸びて真っ直ぐになっています。
小指のベタ付けはしておらず、手は基本弦から浮いてます(ミュートするときだけ付ける)。
体感的にかなりしっかり肩をつかった気がするんですが、服のせいか動画ではあんまりわかりませんね。
左手は100%基本通りです。
親指が固まらずにちゃんとついてきていること、そしてチョーキング時の親指の向きなどもよく見てください。
改めてコピーしてみてとてもいいソロだと再確認できたので、今後は教室でも課題曲としてやりたいと思います。
その際は、前にも書きましたが、30年前に僕が習っていた先生のようにただ「やれ」と言うのではなく、何がいいのか、何が学べるのか、これをコピーする意義などをきっちり説明していきます。