2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧
「ジャズに人が集まらない理由」でもジャズミュージシャンのダサさを書き、一定の反響がありましたが、僕はその中でも特に、フュージョン系ジャズギタリストの衣装のダサさには昔から辟易してきました。
これまで、ジャズギターはそもそもジャズの中でポジションが中途半端であることや、機能的に他の楽器と同じようなことから「なんでもできる」と勘違いしやすい、ということを書いてきました。 さらにジャズギタリストには、なぜか他楽器への対抗意識が強いと…
①ロックを始める ②ライブなどの活動を行うも、ロックのパフォーマンスになんとなく疲れてくる ③ジャズを知る ④ジャズならロックみたいにパフォーマンスしなくてもいいと勝手に解釈 ⑤ジャズギタリストになる
ジャズは様々なフォーマットで演奏されます。 最もポピュラーなのは、ウッドベース、ドラム、ピアノ、そして管楽器です。 それ以外にも、大所帯のビッグバンド、ドラムレストリオ、デュオ、ソロなどがあり、好みが分かれるところです。 そんな中ジャズギタリ…
ジャズには独特のリズムがあります。 それがスゥイングです。 分からない場合は、シャッフル(タッカタッカと跳ねるリズム)と似たようなものだと思ってもらって結構です。
ジャズギタリストは「何でも屋」です。 通常のソロやバッキングに加えて、ピアノのような複雑なヴォイシングを使ったり、ベースラインを弾いたり、パーカッションのようなアタックを加えたり、さらにはそれらを同時に行うことも可能です。 しかし、これらは…
ジャズギターは、楽器の構造上、あるいはサウンドの性質上、どうしてもジャズの中心的な楽器にはなれないということをご説明しました。 しかし、なぜかギタリストは――ジャズに対する初期衝動もないのに――ジャズの世界で圧倒的な人口を占めています。
ジャズギターの大きなディスアドバンテージとして、サウンドがあると思います。 いや、僕は大好きですよ。 ケニー・バレルやグラント・グリーンの枯れた渋いサウンドは、今聞いても鳥肌ものです。
ギター(特にエレキギター)という楽器は、様々なジャンルの音楽に使われます。 そして、ギタリスト以外はわかりにくいかもしれませんが、ギターの世界には、どのジャンルを演奏しているか、あるいは単純にどのジャンルが弾けるかによってカーストが存在しま…
ジャズギターは、ジャズ演奏のあらゆる局面で中途半端になりがちです。 必ずそうなるとはいいませんが、そうなりがちであることは否めません。 ソロの花形はやはり管楽器ですし、ハーモニーはピアノに比べてどうしても劣ってしまいます。
芸事において、「初期衝動」とはかなり重要なものです。 生まれてはじめて観たアーティストに魂を揺さぶられ、以後その道を突き進んできた、というアーティストは大勢います。
「ジャズに人が集まらない理由」に続き、聖域なきジャズ批判第二弾を開始したいと思います。 今回は僕の古巣といってもいいジャズギターです。
演奏には二種類あります。 記号に支配されたものと、記号を越えたもの。 前者はいくら上手でも冷たく、遠い印象です。 後者は下手でもなにがしか伝わるものがあるはずです。
フレーズは弾けるのにいざと通しでソロを弾いてみると必ず詰まる箇所がある、ということは多いかと思います。 僕もTrilogyを練習していてそういう部分がいくつかありました。 それを克服するための練習法を探っていくうちに、あることに気がつきました。
速弾きは、ざっくり言うと二種類あります。 ひとつは弾けている速弾き、もうひとつは、弾けてしまっている速弾きです。 弾けている速弾きとは、体を無理なく使い、リラックスした状態で弾けているもの。 弾けてしまっている速弾きとは、力みや無理なフォーム…
音楽を、自分の技能を証明するためのツールだと捉えている人が意外と多いような気がします。 「自分はこんな技術を持っているよ」「こんな難しいチェンジでもすらすら弾けるよ」……そういった文脈で演奏されている楽曲は、聴けばすぐわかります。