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初心者が真っ先に覚えるべき実践的ペンタトニックスケールのポジション


八幡謙介ギター教室in横浜

ギターを弾きはじめて少し理解が進むと、必ずといっていいほどペンタトニックスケールを覚える段階がきます。

既に知ってるよ、弾けるよという人も多いでしょう。

ではどういったポジションで弾いているかというと、ほとんどはこのようなポジションだと思います。

  • Aマイナーペンタトニック

ではこれを端から順番に弾いてみましょう。

……

どうですか?

全然格好よくないですよね?

単なるスケールというだけで、これが何になるのか?どう音楽に生かされるのかが全く見えてきません。

そこで、このAマイナーペンタトニックをこういうポジションに変えてみましょう。

4弦7Fからスタートし、3弦7Fから9Fはスライドします。

戻ってくるときは3弦9Fから7Fへスライド。

これをスライドポジションと呼びます(僕の造語)。

ではこのポジションのメリットや特徴をご紹介しましょう。

 

 

低音部は後からでいい

まず見て分かる通り、低音部がごっそり抜けています。

なぜかというと、低音部でペンタのポジションを覚えたところで特に使わないからです。

もちろんリフとかではガンガン使いますが、リフはリフでいちいちそれがペンタだとかなんとかスケールだと分析せずにそういうもんだと思って覚えますよね?

また、アドリブになったとき、低音部を頻繁に使うということもありません。

ですから最初は実践的な高音部のみ覚えて、後から必要であれば低音部も足して覚えればいいだけです。

使わない低音部を含めて覚えるのは時間の無駄です。

弾いてるだけでフレーズになる

このスライドポジションの最大のメリットは、スケールを行ったり来たりしているだけでフレーズになるということです。

実際に弾いてみてください。

……

どうですか?

最初のポジションよりはなんかフレーズっぽく聞こえると思います。

もちろんこれだけでは物足りませんが、まだチョーキングもままならない初心者がなんとなくアドリブっぽく弾くのには十分です。

また、このスライドポジションは初心者向けというわけではなく、プロでも多用する実践的なポジションです。

僕もジャズのアドリブでペンタを使うときは必ずこのポジションで弾きます。

スケール練習を真面目にやってもスケールが上達するだけ

このブログで昔から言っていることですが、スケール練習など真面目にやってもほとんど何の意味もありません。

最初のペンタのポジションを何百回何千回弾いてもそれが上手くなるだけでアドリブにはならないし、音楽的なスキルとして何かが蓄積されるということもありません。

特にギターという楽器は同じスケールでもポジションで効果が全く違ってくるので、実践的なポジションを知っておくことは必要不可欠です。

時には省略したり、ポジションをちょっと変えるだけでスケールは音楽になります。

ギターで上達を目指すために盲目的にスケール練習をしている人はそういったことも一度考えてみましょう。

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