「ギタリスト身体論3 新世紀ピッキング理論」で僕は親指のMP関節の使い方について詳細に述べています。
というのは、ここの使い方次第でサウンド、タイム、アーティキュレーションが激変するからです。
ギターでいういわゆる「ピッキングのニュアンス」も厳密には親指のMP関節の操作で行います。
これは単にギターのみならず、恐らく全楽器に応用できます。
以下、あくまでまだ想像ではありますが、各楽器にどう応用できるかを解説します。
ベース
ピック弾きの際のサウンド、タイム、アーティキュレーション(これはギターと同じ)。
スラップ時の親指のインパクト。
親指弾きの際のダイナミクス、
指弾きの際の右手親指の安定。
ドラム
スティックに対しての圧を調節。
スティックの跳ね返りのコントロール。
サウンド、ダイナミクスの調節。
腕の重みをロスなくスティックに伝えられる。
ピアノ
親指で弾く際のタイム、アーティキュレーションをコントロール。
鍵盤に合理的に力を伝えられる。
ヴァイオリン、チェロなど
弓のコントロールをより精密にできる。
管楽器
指の力をより合理的にキーに伝えられる。
まだ確証はありません
とはいえ、僕もあらゆる楽器を指導したわけではないので、上記は恐らくそうなるだろうという予測でしかありません。
まあ身体と楽器の関係性からして間違いないとは思いますが。