ギタリストの人は「ギターのサウンドとは何か」と訊かれて、どう答えますか?
ギターの振動?
ピックアップのキャラクター?
アンプの特徴?
機材の組み合わせ?
どれもギターのサウンドの要素ではありますが、核心を突いた答えではありません。
ではギターのサウンドとは何かというと、「力」です。
正確に言うと、弦を振動させる力、つまりピッキングのことです。
エレキギターはピックアップが振動を電気信号化し、アンプのスピーカーまで伝えて発音されますが、その振動はピッキングという力によって起こります。
教室ではこれを「(力の)入力」と呼んでいます。
ギターのサウンドの核、大本、正体はこの入力=ピッキングです。
弦もボディもピックアップもアンプも、ピッキングで入力された力を受けてそれぞれの働きをしているだけです。
もちろん各デヴァイス、各パーツにもキャラクターはありますが、ピッキングによる力の入力がなければ全く機能しません。
また、それらはピッキングによって入力された力に対して味付けをしているにすぎません。
あくまでサウンドの大本はピッキングなのです。
それが分かれば、あとはそのピッキングを工夫して、どういう力を入力すれば各パーツが十分に働いてくれるかを研究すればいいのですが、なぜかここがおろそかになっています。
そういった現状を打破するために「ギタリスト身体論3」を上梓したのですが、正直なかなか浸透しておりません。
また、サウンド=ピッキングという原理が浸透すると困る人達もいます(楽器、機材メーカー、楽器店等)。
ですのでなかなかこれが広まらないのですが、でもまあ時間の問題かなと思っています。
ピッキングがギターサウンドそのものであるということが知りたい方は教室までお越し下さい。
簡単な内容だと1時間で理解できます。
ある程度深く知りたければもう少し時間はかかりますが、誰でも理解・習得可能です。