八幡謙介ギター教室in横浜講師のブログ

横浜のギター講師八幡謙介がギターや音楽について綴るブログ。

当ブログの役割は終了しました

当ブログを開始したのが2013年3月15日。

そこから毎日のように書いてきて、約11年が経ちました。

投稿記事は1591本。

その中から「ジャズに人が集まらない理由」など、広く読まれる記事も多数生まれました。

 

が、どうやらこのブログの役割はもう終わったようです。

 

そもそも教室を知ってもらうためのきっかけになればとはじめたブログですが、近年はPV数がどんどん減少し、それと反比例してもう書くことがなくなってき、毎回毎回絞り出すように記事を書いてきました。

ここ数年、どう考えてもその苦労の対価は得られていません。

 

そんな中、YOUTUBEでジャズについての動画をUPすると、これまでになかった反応があり、さらに教室HPのPVも突然、近年見なかったほどに上がってきました。

苦労して苦労してブログを続けてやっと得られた効果を、簡単な動画数本でいとも簡単に抜いてしまいました。

ブログという媒体は、もはや本業への導線としては機能しないようです。

そして、YOUTUBEがその役割をになってくれると分かった今、もはや書くこともなくなり、読まれる数も減ったブログを苦労して続ける理由はなくなりました。

 

ということで、本ブログはここに役目を終えました。

といっても閉鎖するつもりはないし、今後も書きたいことがあれば書きはします。

ただ、これまでのようにできるだけ毎日というのはもうありません。

今後の発信はYOUTUBE中心に行います。

また、文章での発信はnoteで、音楽以外についてあれこれ書いていくつもりです。

 

ギター講師八幡謙介のチャンネル - YouTube

八幡謙介|note

 

11年続けてきたこのブログですが、時代の波にさらわれて、ここに一旦終了します。

これまで本ブログをご愛読いただいた方々、本当にありがとうございました。

皆様のおかげで僕はミュージシャン、ギター講師、作家としてやってこられたと思っています。

今後はYOUTUBE、他各種SNSにて僕のコンテンツをお楽しみください。

もちろん教室でもお待ちしています。

 

なお、本ブログは特に重要でない記事をときどき間引いて、価値のある記事だけを残していこうと思っています。

 

八幡謙介

アメリカの田舎のロックが聴きたい人はジョン・メレンキャンプの「SCARECROW」を聴いてみよう

少し前、アメリカの80年代のアーティストでジョン・メレンキャンプと言う人を知ったので、代表作である「SCARECROW」を聴いてみました。

Scarecrow

Scarecrow

  • John Mellencamp 2023 (Island)
Amazon

ジョン・メレンキャンプをAmazonでチェックする

85年発売でアルバムからはヒット曲も出たそうですが、僕は今の今まで知りませんでした。

聴いてみるとなんとなく納得。

一言でいうと「田舎のロック」ですね。

いわゆる「カントリーロック」ではなくて、アメリカの田舎を歌ったストレートなロックという感じ。

表題曲の「SCARECROW」はカカシのことで、内容は「じいちゃんの代からこの広大な農場を継いできたけど、息子よ、お前にはもうこの遺産をやることはできない……すまねえ」みたいな感じで暗いですw

www.youtube.com

日本人にはちょっとピンと来ませんねえ…

MVもなんかなーって感じ。

 

ただこのアルバム、音はいいです。

僕が好きなところは、テレキャスのいい音が聞けること。

普通に聴いただけで「あ、テレキャスや」と分かるぐらい特徴を捉えた音で録音されています。

あと、ドラムの自然なルーム感もいいです。

いかにむ「ルーム感出しました!」という音ではなく、自然に空間に音が鳴ってる感じ。

80年代ロックのいい音がこのアルバムで聞けます。

 

曲はいい意味で全部普通。

以前紹介したドン・ニックスよりは全然サラサラして聴きやすいです。

k-yahata.hatenablog.com

日本ではもう廃れたアメリカのロックアーティストが聴きたい人は一度ためしてみだくさだい。

 

ちなみにジョンさん、メグ・ライアンの元婚約者だったそうな。

ジョン・メレンキャンプをAmazonでチェックする

ジョン・メレンキャンプ

https://www.mellencamp.com/

www.mellencamp.com

ジョン・メレンキャンプ - Wikipedia

 

ジョン・メレンキャンプをAmazonでチェックする

Twice / Strategy 歌詞解説(英文、和訳)

Strategy (feat. Megan Thee Stallion)

www.youtube.com

TwiceをAmazonでチェックする

 

作詞・作曲:Boy MatthewsとCleo Thighe

プロデュース:earattack

 

Strategy=戦略という意味。

意中の男の子を落とす戦略を歌った歌。

featuringのMegan Thee Stallionは「お金・稼ぐ・私はスター」のラッパー。

www.youtube.com

Meganのラップパートの歌詞が見つからなかったので今回はパス。

Bridge

Hey, boy, I'ma get ya

ヘイ、ボーイ、君を手に入れる

 

I'ma=I am going toの略。

ya=youの略。

get ya=発音は「ゲッチャ」となる。口語でよく使う。

普通に言うとI am going to get you

意味は「君を落とす」「君を自分のものにする」みたいな感じ。

ちなみに英語で男性をboyと言うときは、相手を若干下に見て子供扱いしている。

 

I'ma get you real good and I bet ya

(君を手に入れると)約束するわ

 

real good=とても良い、だがこの場合文脈上あまり意味はないので省略。

bet ya=I bet youの略。「約束する」という意味。

 

Hey, boy, once I get ya

ヘイ、ボーイ、もし私が君を手に入れたら

 

You'll be, oh, so glad that I met ya

君はきっと私が出会ってあげたことを嬉しく思うでしょう

 

「私に出会えたこと」ならthat you met meとかになるはず。I met yaに対してYou'll be so gladなので、ここは「私があなたに出会ったことをあなたは嬉しく思うでしょう」というニュアンスになる。

だいぶ上からの表現。

 

ブリッジパートは、気の強い女の子がターゲットにした男の子に対し、「絶対落としてやる!」と気合いを入れている感じ。

 

 

 

A

Step one, do my highlight

ステップ1、ハイライトを入れて

 

highlight=肌より明るい色を入れるメイク技術。

 

Make me shine so bright in the moonlight

月明かりの下で私をキラキラ輝かせるの

 

mke me=私を。化粧のメイクともかけているのかも。

 

Step two, silhouette tight

ステップ2、タイトなシルエットで

 

Baby, even my shadow looks good, right?

ベイビー、私の影すらイケてるでしょ?

 

even=~すら

right?=最後にこれをつけるだけで疑問形になる。口語でめっちゃ使う。

 

Step three, when I arrive

ステップ3、私が到着したら

 

Make you look my way with your heart eyes

君の心の目を私に釘付けにさせる

 

ここは意訳。

Make you=あなたを~させる

look my way=直訳すると「私の道を見る」となるが、この場合のwayは「やり方」とかに近いかも。

全体を直訳すると「あなたの心の目が私の道(やり方)を見るようにする」となるが、これでは日本語にならないので上記に意訳した。

 

Step four, got you on the floor Make you say, "More, more, more"

ステップ4、君をフロアに上がらせてこう言わせるの「もっと、もっと、もっと」

 

get on the floorの解釈が難しいが、A2でダンスをするという描写があるので、クラブのフロアという意味っぽい。これからクラブに行く予定なのだろうか。

 

ちなみに、ここまでは意中の男性と待ち合わせで会う前の話。

なんとなく、二人のデートというよりは大勢で待ち合わせている印象もある。

TwiceをAmazonでチェックする

B

When I say, "Hi" I'm feeling all your attention on me

私が「ハイ」と言うと、君の全神経が私に向いていることを感じる

 

all your attention=全ての注意。ここでは「全神経」とした。

どうやら待ち合わせ場所で意中の男性と会ったよう。

 

Hi

 

No reason to be so shy with me

私に遠慮する必要はないわ

 

やや意訳。

No reason=理由はない。文脈から「必要はない」とした方が自然。

shy=照れる、照れ屋。これも文脈から「遠慮する」の方が自然。口語でDon't be shyと言うとき「遠慮しないで」という意味に近い。

 

I ain t gonna bite, come on over (No)

噛みつかないからこっちにおいで

 

ain't=am notの省略系。

gonna=going toの省略系。

I ain't gonna=I am not going to「私は~しない」

come on over=こっちにおいで。この場合overは「あっち」ではない。

 

I know you wanna move a little closer (Yeah)

君が近づきたいってしってるわ

 

wanna=want toの略。

 

I got a plan to get you with me

君と一緒に過ごすプランはできてるわ

 

Bパートは意中の男性と待ち合わせてからクラブに向かうところを描いているっぽい。

 

 

 

サビ

I got you on my radar, soon you're gonna be with me

私のレーダーに(君を)捕らえたら、(君は)すぐに私のものになる

 

you're gonna be=あなたは~になる

with me=直訳すると「私と一緒」だが、この場合は「私のものになる」という意味。

 

My strategy, strategy will get ya, get ya, baby

私の戦略で君を得る

 

strategy=戦略

get ya=get you

 

Winning is my trademark, soon you'll never wanna leave

勝利は私のトレードマークよ、すぐに君は離れたくなくなるわ

 

never wanna=never want toの略。この場合neverは「絶対」とか「永遠に」といった強い意味。訳では省略。

 

My strategy, strategy will get ya, get ya, baby

私の戦略で君を得る

Bridge

Hey, boy, l'ma get ya

I'ma get you real good and I bet ya

Hey, boy, once I get ya

You'll be, oh, so glad that I met ya

 

同じ。

TwiceをAmazonでチェックする

A2

When your cheeks go red (That's cute)

君の頬が赤く染まり(可愛い!)

 

cheeks=頬

()内は主人公の心の声のよう。

 

I wanna dance, you said ("Oh, cool")

「ダンスがしたい」と君が言った(素敵!)

 

このIは男の子の方。

複数の女の子の中から主人公をダンスの相手に選んだっぽいのが行間から読み取れる。

この時点で主人公の「戦略」に相手がハマった。

自分の思い通りにいったので主人公は喜んでいる様子。

 

'Til I'm in your head (It's cruel)

私が君の頭の中に入るまで踊るわ(残酷ね)

 

'till=untillの略。~まで。

cruel=残酷。

 

自分の「戦略」がハマり、相手が思い通りになったことに若干罪悪感を覚えつつも満足している様子がうかがえる。

 

And you can't forget

君は(私を)忘れられなくなる

 

You're feeling things now, and you're confused

君は何かを感じ始め、困惑している

 

things=もの。この場合は「何か」に近い。

confuse=混乱、困惑。

 

Watching my body getting loose

私の体に気が緩んでいく

 

ここも主語はyou。

getting loose=リラックスする、などの意味。やや「堕落」というニュアンスもある。

 

You don't know what you're gonna do

どうしていいのか分からないのでしょ?

 

直訳すると「君は君がどうするか分からない」だが、それだと不自然なので問いかける感じに意訳。

 

You're mine

君は私のもの

 

ここで完全に「作戦」は完了した模様。

相手をある種洗脳して自分の意のままにする様子は若干ガスライティングっぽさもあって恐い。

 

 

 

B2

When I say, "Hi"

I'm feeling all your attention on me

Ні

No reason to be so shy with me

I ain't gonna bite, come on over (No)

I know you wanna move a little closer (Yeah)

I got a plan to get you with me

 

同じ。

サビ2

I got you on my radar, soon you're gonna be with me

My strategy, strategy will get ya, get ya, baby

Winning is my trademark, soon you'll never wanna leave

My strategy, strategy will get ya, get ya, baby

 

 

 

C

My strategy, strategy Like gravity, gravity

私の作戦、引力のような

 

One look at me, look at me I bet ya, bet ya, bet ya, boy

私を見て、約束するわ

 

このOneが何を指すのか不明。

なくても意味は通じる。

 

You'll be down on your knees Calling me up, begging me, don't leave 

君は膝をついて私(の名前)を呼び、「置いていかないで」と懇願する

 

down on your knees=膝をつく。この場合は両膝。片膝をつくのはkneeling。

begg=懇願する。beggerで「物乞い」「乞食」の意味。

 

ここまで来ると若干SMじみてくる。

 

My strategy, strategy Will get ya, get ya, get ya, boy (Ah-oh!)

私の戦略は君を得るためのもの

Bridge

Hey, boy, I'ma get ya

I'ma get you real good and I bet ya (Real good and I bet ya)

Hey, boy, once I get ya

You'll be, oh, so glad that I met ya (Oh, so glad that l, ooh)

Hey, boy, l'ma get ya (Hey, boy, yeah)

I'ma get you real good and I bet ya (Good and I bet ya)

Hey, boy, once I get ya (Hey, boy)

You'll be, oh, so glad that I met ya (Oh, so glad that I met ya)

Hey, boy, I'ma get ya

I'ma get you real good and I bet ya

 

同じ。

 

TwiceをAmazonでチェックする

Twice

https://oncejapan.com/

www.twicejapan.com

TWICE (韓国の音楽グループ) - Wikipedia

https://x.com/jypetwice_japan?lang=ja

TWICE JAPAN OFFICIAL YouTube Channel - YouTube

https://www.instagram.com/jypetwice_japan/

 

TwiceをAmazonでチェックする

ギタリストはJO1聴いて令和のファンキーを学んでおくべし

定期的に夜な夜なApple Musicで聴いたことのない音楽をディグるのですが、先日たまたまJO1が出てきて、名前だけは知っていたので聴いてみると、めちゃくちゃファンキーで格好よくて驚きました。

これ。

www.youtube.com

自然と体が動いてしまうグルーヴ感が気持ちいいです。

 

JO1

https://jo1.jp/feature/profile

で、そもそもJO1って何だっけ?と調べてみたら、オーディションで勝ち抜いた人たちで結成された日本人ボーイズグループで、吉本と韓国のCJ ENMの合弁会社が運営している事務所のアーティストらしいです。

いちおうジャンル的にはK-POPになるのかな?

このグルーヴやファンクの高度な再解釈具合もK-POP的。

でもどこかJ-POPっぽいな安心感や聞きやすさもあります。

作曲は韓国の人なのか、これもやはり複数クレジットされてるのかなーと思って調べてみたら、なんと以前このブログでご紹介した佐野仁美さんでした。

k-yahata.hatenablog.com

k-yahata.hatenablog.com

 

で、ギタリスト的にいうと、このレベルのファンキーなオケにギター入れるのってめちゃくちゃ難しいんですよね。

フレーズ覚えてタイムを合わせるだけならある程度ギターが弾ければできますが、ちゃんとオケに馴染ませるためには自分も相当グルーヴしてないとだめなので。

僕も「このオケでギター弾いて」って言われたらたぶん背筋がサーっと青ざめると思います。

「余裕っしょw」と思う人は試しにやってみましょう。

たぶん無理ですから。

これに余裕でギター入れられてちゃんとグルーヴできる人は今すぐプロできますよ。

 

他にもJO1はファンキーな曲が結構あるようです。

www.youtube.com

イントロのギターから超ファンキーで気持ちいいです。

これも簡単そうで真似できないやつ。

相当グルーヴ感持ってないとこのイントロにはなりません。

 

こちらもギターをフィーチャーしたファンキーな曲。

www.youtube.com

若干J-POPの匂いが強いですが、グルーヴはK-POP的です。

ぜんぶ2024年の楽曲のようです。

しばらくこの路線でいくんでしょうか?

 

最近K-POPをあれこれ聴いていて、どうやら女性グループは先進的で奇抜な楽曲が多く、男性グループはファンクやディスコを再解釈した楽曲が多いらしいというのが分かってきました。

特に、K-POPのファンクの理解度と再解釈の仕方というのがもう絶妙で、往年のアメリカのファンクほどゴリゴリで泥臭くなく、かといってJ-POPほどのっぺりせず、しっかりとファンキーなのにスムースで聴きやすいという勘所には脱帽です。

ちなみにJ-POP Funkの代表曲がこれ。

www.youtube.com

時代が違うとはいえ、グルーヴが……

 

そんなこんなでJO1は現在ファンキー路線を進んでいるようなので、カッティングやファンキーなギター、グルーヴに興味があるギタリストは聴いておいて損はないでしょう。

JO1をAmazonでチェックする

JO1

jo1.jp

https://x.com/official_jo1?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

JO1 - YouTube

JO1 - Wikipedia

「キャッチー」についての考察 何を「キャッチ」するのか? その意図は?

音楽が好きなら、「キャッチー」という言葉は必ず耳にしたことがあると思います。

ちなみにこれ、音楽産業としてはかなり重要な概念なのですが、ミュージシャンや作曲家からは嫌われている言葉でもあります。

アーティストに「あなたの曲はとてもキャッチーですね」と言うと空気が凍り付く可能性があります。

職業作曲家の人でももしかしたら「キャッチー」と言われるのは嫌がるかもしれません。

暗に『お前には音楽性がない』『売れるために自分を捨ててる』といったニュアンスが感じ取れてしまうので。

 

ちなみに僕がずっとやってきたジャズの世界では「キャッチー」という概念や言葉は今でもありません。

そもそもがそういうジャンルではないし、演奏自体も複雑になりがちですしね。

ですので僕はつい最近まで「キャッチー」という言葉についてはあまり考えてきませんでした。

ただ、作家を目指している生徒さんの曲にアドバイスしたり、J-POPのコード進行を教えたり、自分でもヒット曲の構造を分析したりするにつれ、「キャッチー」という概念が気になってきました。

「キャッチー」って何なんでしょう?

「キャッチー」とは?

ちなみにこれ、和製英語ではなく英語でも普通に使います。

意味や概念も一緒ですし、ミュージシャンに嫌われている言葉というのも同じです。

 

では「キャッチー」とはどういう意味なのか?

まず言葉の通り、何かを掴むことだというのは分かると思います。

では何を掴むのか?

流行? 時代性? 特定の年齢層?……

それもあるとは思いますが、究極はリスナーの心を掴むこと、これが「キャッチー」の最上位であり、最終目的だと言っていいでしょう。

そう考えると、「キャッチー」という概念はそう悪いものでもない気がしてきました。

心を「キャッチ」する

時代が変わっても色あせない楽曲、あるいはその中のあるフレーズ、パンチライン等々は、いずれも流行や時代ではなく、人の心をキャッチしているのでしょう。

そうでなければ必ず時代に埋もれて忘れられていってしまいます。

時代が変わっても人の心というものは、根本的にはそう変わりません。

そこをキャッチできれば、歴史に残る何かを世に生み出すことはできるのでしょう。

 

ミュージシャンなら誰しも、どうせ曲を発表するなら歴史に残るものを創りたい!と考えるはずです。

だとすれば、最重要概念は「キャッチー」かどうかです。

どんな音楽にも「キャッチー」はある

恐らくミュージシャンの中で最も「キャッチー」という言葉を嫌うのがメタラーです。

メタルアーティストに「君の曲はキャッチーだね」とでも言おうものなら怒り狂って攻撃してくるでしょう。

しかし、「キャッチー」が心を掴むという意味であるなら、それはメタルにも必ず存在します。

時代が変わっても愛されるリフ、メロディ、ソロはメタルにもたくさんありますからね。

個人的にはSLAYERの「Raining in Blood」ですかね。

www.youtube.com

このリフを聴くと今でも心を鷲掴みにされる感じがあります。

つまり「キャッチー」だということです。

そういった楽曲をひとつでも心の中に持っているのなら、あなたはその曲にキャッチされた=それは「キャッチー」な楽曲であるということになります。

いや、別にメタルに喧嘩売ってるわけじゃないですよ…

あと、僕もさすがにメタルの人に面と向かって「キャッチー」という言葉は使いませんから。

ミュージシャンは「キャッチー」を甘くみるな

問題は、ミュージシャンが「キャッチー」という概念を甘くみてしまうことです。

なんなら「キャッチーな曲なんて誰でもつくれる」と本気で思っている人もいたりします。

まあ実際やってみたらできないんですが……

 

音楽を創作している人は、いまいちどこの「キャッチー」=人の心を掴むということについてよくよく考え、実践してみてはどうでしょうか?

それは決して何かに媚びたり、自分を喪失するような創作ではありません。

「キャッチー」は未来のリスナーの心とダイレクトにつながるためのツールです。

また、他者の心に近づくということは、同時に自分の心に向き合うということでもあります(他人の心と自分の心はえてしてそう違わないので)。

僕はここに音楽制作の本質がある気がします。

HELIX最強アンプはGrammatico GSG!

以前からHELIXで作った音がいまいち気に入らなくて、年末に改めてアンプから探してみることにしました。

やり方は、とりあえずアンプを決めて、一回チャンネルとマスターを10まで上げる。

アンプによってはGEINも10まで上げる。

そうするとポテンシャルがある程度分かります。

ひとつひとつ根気よく試していくと、「お!」と思えるものがありました。

それがGrammatico GSGです。

こちら。

Grammaticoは他にもあるんですが、

明らかにこのLGよりもGSGの方がいいです。

何がいいかって、まず出力がでかい。

ヴォリュームをフル10にしたらうるさすぎるくらいです。

あと音に芯があります。

そして歪みすぎず、各ツマミも反応がいいので、クリーンからディストーションまで幅広い音作りができます。

こちらはオーバードライブ系のセッティング。

ちなみに、ジャズの音もこのアンプで作りました。

www.youtube.com

セッティングはこんな感じです。

HELIXを使ってる人はぜひ試してみてください。

LINE6をAmazonでチェックする

LINE6 HELIX

井上昌己の「Fellow & Steady」がおすすめ

昨年末、TIKTOKを観ていたらとある楽曲が流れてきて、久々に「おぉ!」と反応してしまいました。

それがこちら。

www.youtube.com

井上昌子さんの「魚座たちの渚」という曲です。

美しいメロディ、ノスタルジー感のある曲調、そして瑞々しい歌声……。

とっさに「もっと聴きたい!」と思い、ネットで検索してポチりました。

Fellow&Steady (クラシックCD付)

Fellow&Steady (クラシックCD付)

  • アーティスト:井上昌己
  • 株式会社JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント
Amazon

中古ならかなり安く買えます。

90年発売で、全曲通して70年代風のポップファンク的な楽曲が多め。

雰囲気でいうとジョージ・ベンソン「Breezin'」みたいな爽やかさにファンクの味付けがなされたような感じ。

ブリージン

ブリージン

Amazon

あくまで雰囲気です。

 

収録曲「YELL! 16番目の夏」は1989年の甲子園の公式ソングになっていたそうで、当時の高校球児なら覚えているはず(70年前後生まれの方)。

www.youtube.com

井上昌子

で、井上昌子とは誰なのか?

 

1969年生まれ、1989年にシングル「メリー・ローランの島」でデビューし、当時「ガールポップ」というジャンルがありその先駆者的な存在だとか。

デビュー直後からヒットを飛ばすものの、その後は低迷、音楽活動は地道に継続し今も現役歌手だそうです。

「Fellow & Steady」がとてもよかったので(あと安かったので)、デビューアルバムの「彼女の島」と、

彼女の島 (クラシックCD付)

彼女の島 (クラシックCD付)

  • アーティスト:井上昌己
  • 株式会社JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント
Amazon

94年発売の4枚目「Fairway」

Fair Way

Fair Way

Amazon

もポチってみましたが、なぜかイマイチでした。

ファーストは若すぎて聴き辛く、4thはアイドル路線の歌手にありがちな、需要に反して本格シンガーを目指したら魅力が消えてしまったタイプ。

ロック寄りになったのも個人的には違和感しかありませんでした。

その後の作品もなんかいまいちピンときません。

「Fellow & Steady」と「Fairway」の間にミニアルバムをたくさん出しているようなので、その辺でもしかしたら気に入る作品がまだあるかもしれません。

「Fellow & Steady」はおすすめ

ということで個人的に井上昌子さんは「Fellow & Steady」がおすすめです。

CDで聴くとなんかバランスがちょっと変だったりするのでサウンド的にはそうでもありませんが、とにかくこのときの井上昌子さんの声がもう魅力的すぎてたまりません。

アイドル的だけどぶりっこしすぎず、瑞々しい若さが凝縮されていて、しかもオケからスコーンと気持ちよく抜けてくる感じが最高です。

現在でもその片鱗はあるんですが、こういっちゃ失礼ながら、やはり若い頃の声には敵わないようですね。

歌というのは残酷です。

だからこそ「Fellow & Steady」が全盛期の記録として価値が出てくるのでしょう。

 

www.shokoland.net

www.youtube.com

プロの作曲家が言っていたことにはっとさせられた

昨年末、たまたまプロ作曲家の動画をいくつか観ていて、そこで言っていることにはっとさせられたので書いておきます。

何の動画だったか忘れたので貼ることはできません。

指名もらってるのに全力出さない若手

以前、これからプロを目指す人が目上の人に作品を観てもらうとき、全力出さないと意味ないよということを書きました。

k-yahata.hatenablog.com

奇しくもあるプロ作曲家の方も同じことを言っておられました。

ひとつ違うのは、若手の作曲家が既にプロ活動していて、しかも名指しで作曲依頼を貰っているのにもかかわらず、全力でデモを作ってこないということでした。

これまで僕は、さすがにプロでそんなやつはいないという認識でしたが、どうやらいるようです……

動画の作曲家の方も意味がわかんねーと嘆いておられましたが、僕も同じ心境で観ていました。

その若手がその後どうなったかは触れられていませんでしたが、そんなんでやっていけるのか疑問です。

お前が決めるんじゃない

自分が育成している若手が、つくっている楽曲のメロディをあれこれと悩んで差し替えているのを見て「何してんだよお前、なんでもいいからさっさと出せ」みたいなことを言ったという話。

これだけだと一見スピード重視で中身のない適当な仕事をさせていると思ってしまいますが、そうではなく、その作曲家曰く「メロディがいいかどうかを決めるのはお前じゃない、だからお前が悩むのはおかしいし時間の無駄」ということだそうです。

 

確かにそうですよね。

多少なりとも創作をしたことがある人なら分かると思いますが、作品の評価って自分の予想と大きくずれることがほとんどです。

絶対に高評価を得られると確信している作品がスルーされたり、逆に適当につくったものがめちゃくちゃバズったり、こんなん出したら怒られる、炎上する……と思っていたら高評価されたりすることがよくあります。

「お前が決めるな」と叱った作家さんも、ヒットした自分の曲のどこがいいのかわからないのだそうです。

偉人の例で言うと、かの三島由紀夫も渾身の大作である「鏡子の家」が文壇から完全にスルーされてめちゃくちゃ落ち込んだという話も残っています。

これ、今ではちゃんと評価されていますし、僕は大好きなんですけどね……。

僭越ながら僕の例でいうと、「ギタリスト身体論」を出す際は『こんな本だしたら全ギタリストから総叩きに遭い、今後ギターで表に出られなくなる、俺のギタリスト生命は絶たれる』と本気で思っていました。

なら出すなよって話ですが、結果は幸い真逆でした。

 

なので、どんな地位にいようが、作品の良し悪しを自分で決めずにさっさと作ってさっさと出し、後はそれをチェックする担当者や世間の人に評価をゆだねるというのがクリエイターの正しい創作態度だったりします。

商業クリエイターならなおさらでしょう。

「良いか悪いかお前が決めるな」というのは、創作の酸いも甘いも知り尽くした人が言える含蓄のある言葉なのです。

作曲関連商品をAmazonでチェックする

CDプレイヤーを買ってCDを聴いてみた

昨年宣言していた通り、CDプレイヤーを買いました。

レコードプレイヤーを買わないことにしたのと、ミシンも結局いらんかなという結論に達したので、早めに買うことができました。

機種はこちら。

プリメインアンプ、スピーカーと全てCambridge Audioで揃えたかったので。

 

ちなみに僕は78年生まれなのでCDは小学生の頃からあり、オーディオはラジカセやミニコンポ全盛、10代後半からはMDが登場しました。

そういえばちゃんとしたCDプレイヤーって使ったことなかったです(ラジカセもコンポもちゃんとしたプレイヤーではない)。

 

で、音はというと、簡単に言うと全部グレードアップしました。

定位、分離、解像度、音場、質感などなど、音に関する全ての情報が丸々ひとつ上の次元に上がった感じです。

 

あと、機種の性質か音源を比較的フラットに再生してくれるようなので、音がいいと思っていた音源もCDプレイヤーで聴くと意外とそうでもなかったりもしました。

情報量が増えたことで粗が目立ってしまったのでしょうか?

あるいは再生環境と音源の相性なのか…

 

で、CDプレイヤーを買って分かったことは、

 

1、CDとwaveデータは音が違う

2、CDでも再生器機によって音が違う

 

ということです。

まず1。

こちらで実験していますが、

k-yahata.hatenablog.com

同じPCで同じアプリを使い、waveデータとCDで同じ曲を聴き比べてみたらCDの方が音が各段によかったです。

また、そのCDをPCとCDプレイヤーで聴き比べたら、CDプレイヤーの方が音がまた各段によくなりました。

つまり、CD音源は物理的CDをCDプレイヤーで聴くのが一番ということです。

もちろん全ての音源をCDで買うのは今の時代無理がありますが、「これ」と思った作品や歴史的名盤、あとその音源の音をよく知りたいという場合はCDを買ってCDプレイヤー(コンポやラジカセではない)で聴くべきでしょう。

でないと確実に情報を取りこぼしてしまいます。

ギターはじめた30年前にこれ教えてほしかったです……

 

CDプレイヤー、プリメインアンプ、スピーカーって大仰なシステムですが中古で探せば3万円ぐらいで揃うし、CDも古いのは300円から売ってるし、CD視聴環境ってちょっと頑張ればすぐに構築できるんですよね。

音楽真剣にやりたい人は今の時代だからこそCDで聴くべきだと僕は思います。

k-yahata.hatenablog.com

CDプレイヤーをAmazonでチェックする

「Enter Sandman」METALLICA 歌詞解説(英文/和訳)

Enter Sandman

www.youtube.com

1991年発売「METALLICA」(通称ブラックアルバム)収録曲。

楽曲の詳細はこちら エンター・サンドマン - Wikipedia

METALLICAをAmazonでチェックする

アンダーラインが韻。

エミネムばりに韻を踏んでいるところにも注目。

メタルでは珍しい気がします。

サンドマン

元はドイツの伝承に登場する妖精で、眠気を誘う砂が入った袋を背負い、これをかけられると眠ってしまう。

夜更かしをする子に「サンドマンが来るぞ」と脅して寝かしつけるらしい。

A

Say your prayers, little one Don't forget, my son To include everyone

皆のために祈りを捧げよ、息子よ

 

I tuck you in, warm within Keep you free from sin

お前を暖かい中に寝かしつけ、原罪から解き放ってやる

 

'Til the sandman, he comes

サンドマンが来るまで…

 

【Say your prayers】祈りを捧げよ。

【little one】息子のこと。ここでは重複するので省略。

【To include everyone】直訳すると「皆も含めて」。

【tuck in】寝かしつける。

【sin】キリスト教の原罪。

【'til】untillの略。

 

父親が息子にお祈りをさせて、暖かい布団に入れてやり、寝かしつけているようです。

ほのぼのした家庭の様子が窺えますが、【'Til the sandman, he comes】で何やら不穏な空気が漂ってきます。

B

Sleep with one eye open

用心して眠れ

 

Gripping your pillow tight

枕をしっかり掴むんだ

 

【Sleep with one eye open】「用心して眠れ」という意味。

 

息子に忠告する父親。

「サンドマンが来てもパパが守ってやるぞ」的な台詞がないのが不安を掻き立てます。

サビ

Exit light

光が去り

 

Enter night

夜へと侵入する

 

Take my hand

手を取るんだ

 

We're off to never-never land

一緒にネバーランドへ行こう

 

【exit】動詞で「抜け出る」「退出する」「この世を去る」という意味

【off to】恐らくtake off toの略

【never-never land】「ピーターパン」に登場する異世界。歳を取らない国。和訳では「ネバーランド」だが、英語ではneverを二回繰り返す。

 

普通に読めば親子一緒に眠りにつくという描写ですが、どうしてもダークな印象が漂ってきます。

サンドマンについての説明が何もないところも恐いです。

A'

Something's wrong,

何かがおかしい

 

shut the light Heavy thoughts tonight

光を消すんだ、今夜は思考が重い

 

And they aren't of Snow White

それらは白雪姫(が登場するような話)じゃない

 

【Something's wrong】何かおかしい。口語でもよく使う。

【they】この場合はHeavy thoughtsにかかっている。

【aren't of】このofの使い方が不明。無視しても成立するのか?

 

2番に入り、1番の不穏な空気が弾けた感じがあります。

主人公は異変に気づき警戒します。

サンドマン、ネバーランドに続き白雪姫も登場し、ファンタジー感が増すと同時にダークさもまたじわじわと湧き上がってきます。

 

Dreams of war, dreams of liars Dreams of dragon's fire

戦争の夢、嘘つきの夢、龍が火を吹く夢

 

And of things that will bite, yeah

他にもいろいろ噛みついてくる

 

【and of】これも不明。たぶんofを無視してもいい気がする。

【will bite】bite=噛みつくだがwillと未来形になっていることに注目。

 

息子と眠りに入ったのに、なぜか思考が重く、いやなことがたくさん頭をよぎります。

B'

Sleep with one eye open

Gripping your pillow tight

 

同じ。

ただ、ここでは息子より自分に言い聞かせている感じがします。

サビ'

Exit light

Enter night

Take my hand

We're off to never-never land, yeah

 

同じ。

台詞

Now I lay me down to sleep 

今、私は眠りにつくにあたり

 

Pray the Lord my soul to keep

主に私の魂を捧げます

 

If I die before I wake

もし目が覚める前に私が死んだなら

 

Pray the Lord my soul to take

主よ、どうぞ私の魂をお納めください

 

【Lay me down】(自分を)横たわらせる=眠る。

【pray】祈る、願う。playと混同しがちなので注意。

【lord】主。自分が仕えている高貴な存在のこと。キリスト教ならキリストあるいは神。

 

キリスト教圏で子供が眠りにつく前に唱える祈りの言葉。

アメリカが起源とされているそうです。

なのでこのパートはメタリカ作詞ではない。

 

不穏な気配が漂ってきたので、もう一度神にお祈りを捧げているのでしょう。

C

Hush, little baby, don't say a word

静かに、何も言うな

 

And never mind that noise you heard

お前が聞いたノイズは気にするな

 

It's just the beasts under your bed

それはただの獣だ、ベッドの下にいる、

 

In your closet, in your head

クローゼットの中にいる、お前の頭の中にいる…

 

【hush】「シッ」に近い。

【little baby】この場合特に意味はない

 

ついに何かがベッドルームに侵入してきたようです。

そしてそれは、ベッドやクローゼット、頭の中にまで浸食してきます。

それを作中では【beast】としていますが、これが何なのか分からないところもちょっと恐いです。

恐らく獣のような危険な何かという意味でしょう。

サビ''

Exit light

光が去り

 

Enter night

夜へと侵入する

 

Grain of sand

砂粒が……

 

ここでようやくサンドマンを感じますが、父と息子は特に抵抗することもなく、そこから【never-never land】に向かっていきます。

サビ'''

Exit light

Enter night

Take my hand

We're off to never-never land, yeah

 

同じ

主題を読み解く

訳してみると意外と文学的な歌詞で、ちょっとエドガー・アラン・ポーの詩を彷彿とさせるものがあります。

それだけに文学に慣れていない人は普通に読んでも「?」でしょう。

 

まず本作のキーはサンドマンではなく、「眠り」にあります。

「眠り」はよく「死」に置き換えられます。

ちょうどポーの詞にも「The Sleeper」という作品があります。

The Sleeper | The Poetry Foundation

ポーはアメリカの古典文学ですし、ダークな世界観がメタルとも合うのでメタリカのメンバーも影響を受けていてもおかしくありません。

 

作中では眠りに就くことを「ネバーランドへ」と表現していますが、この「ネバーランド」は歳を取らない国で、そのまま死を連想させますよね?

そして、ネバーランドに向かう親子は神に祈り、神に魂を預ける準備ができています。

つまり、安らかに死のうとしているようです。

それを前提とすることでサンドマンの性格がなんとなく分かってきます。

 

2番に進むと、安らかな死を望んでいる父子に【戦争の夢、嘘つきの夢、龍が火を吹く夢】が噛みついてきます。

戦争は社会や国、嘘つきは人間、龍はファンタジーです。

つまり、この世のあらゆる物事がこの父子の眠り(=死)を邪魔してきます。

それは部屋の中に侵入し、やがて頭の中まで浸食してきます。

そして父子は不穏な空気とサンドマンの砂粒を感じながら、不安の中ネバーランドへと旅立っていきます。

どうやらサンドマンとはただ人を眠らせるのではなく、眠りに不安を与える存在、魂を神に捧げるのを邪魔する存在のようです。

 

ここまで読み解いてから改めてサンドマンとは何かを考えると、イメージと違ったものが見えてきます。

例えば、死を待つだけの病人や、死が唯一の希望であり覚悟ができているという人に対し、人道主義を振りかざして延命したり、「それでも生きろ」と無責任に告げる人たち……。

彼らはもしかしたらサンドマンなのかもしれません。

彼らは文字通り砂粒のようにあちこちに存在し、気が付けば自分たちの体にまとわりつき、正論や常識でこの父子のように死に最後の救いを求める人たちを苦しめてきます。

それは、ネバーランドに旅立つ覚悟のある人からすればモンスターのように恐ろしい存在かもしれません。

だから、サンドマンに見つからないようにひっそりとお祈りをすませ、旅だっていこう……

そういう悲しくも気高い父子の姿を、メタルらしいダークさ、皮肉、悲劇をもって描いた楽曲だといえるでしょう。

 

とまあこれは僕の解釈なので、興味を持った人は自分だけの「Enter  Sandman」を想像してみてください。

METALLICAをAmazonでチェックする

レコード盤が高いからレコードプレイヤー買うのやめた

最近また音に対する熱が高まってき、CD時代の音源はCDプレイヤー、レコード時代の音源はレコードで聴こうと考え、あれこれ検索していました。

レコードプレイヤーは持っていたことがなく、相場が全く分からなかったのですが、調べてみると1万5千円ぐらいでまあまあのが買えるそうなので、じゃ思い切って買っちゃうか!とテンションが上がっておりました。

そこからさらに、最初のレコードは何を買おうかと調べてみると……

 

レコード高っか!!!

 

いや、まあ定価3000円程度というのはいいんですよ(でも昔1700円ぐらいだった気が…)。

問題は、どれもこれも在庫がなく、4000円、5000円、下手したら1万円とかで売られていること。

もちろんプレミア盤とかではなく、通常盤の話です。

まあ4000円台なら我慢できるとしても、5000円超えたらもう買う気しません。

ご褒美やん…

音源って自分へのご褒美感覚で買うもんじゃねーだろと。

もはやレコードは富裕層の趣味になってしまったんでしょうか?

そういう時代なんですね。

 

ということで、レコードは諦めてCDプレイヤーでCDを聴くことを楽しみにして、また新たな「音」を探究していきたいと思います。

残念…

レコードプレイヤーをAmazonでチェックする

浅草のジャズ喫茶の思い出

まだ20代の頃、東京に行くことがあり、浅草に宿をとった僕は観光がてらぶらぶらしていると、ジャズ喫茶を発見しました。

ジャズ喫茶全盛の時代はまだ生まれておらず、京都にもどこにあるか分からなかったので行ったことがありませんでした。

 

ワクワクしながらお店に入ると白髭のでっぷりとした”いかにも”なマスターがいて、狭い店の奥にはJBLのスピーカーとレコードがずらり。

空いていたのでスピーカーの真ん前に陣取り、注文を取りに来たマスターにコーヒーをたのむついでに「リクエストってできますか?」と訊いてみました。

すると白髭のマスターはなぜか急におどおどした様子になり「いや…うちはその……あまりレコードも揃えていなくて…」ともごもご言ってきました。

よく分からなかったので「じゃあウエスかグラント・グリーンで、アルバムは何でもいいです」と告げて、運ばれてきたコーヒーをすすっていると、たしかグラント・グリーンがかかりはじめた気がします。

 

初めて訊くJBLの音の迫力、再現性に「目の前で弾いてるみたいだ!」と感動。

しばらくしたら急に入り口が賑やかになりはじめ、おばちゃん集団が4~5人入ってきました。

内心『うるせーな』と思いつつもじっと音に耳をすましていると、おばちゃんの一人が大声で

「すいませーん、リクエストいいですかー」

とマスターに訊ねます。

するとマスターは、

「うちはリクエスト受け付けていません!」

とぶっきらぼうに返答しました。

その瞬間心の中で、

 

えぇ~……さっき聞いてくれたやん???

 

と突っ込みを入れていました。

しばし頭の中が新喜劇モードになった後、僕はまたJBLの音に集中し、初めてのジャズ喫茶を堪能して帰りました。

 

時々このときのことを思い出しては、あれは何だったんだろうと不思議な気持ちになります。

 

新たに発見した音がいいアルバム

CDプレイヤー購入に先立って、音がいい音源をサブスクであれこれ探しています。

新たに「これは!」と思うのを2枚発見したのでシェアしておきます。

サブスクで聴いても音がいいのでCD興味ない方はそっちで聴いてみてください。

SANTANA「Super Natural」

有名な「Smooth」が入っているアルバム。

ベースのクリアさがピカイチで改めて驚きました。

あと、ラテンパーカッションがいろいろと入ってるんですが、それらの分離感も素晴らしく、バランスに長けた音。

クセがなくすっきり系ですがイギリスほどサラサラしていない、アメリカのいい音という感じです。

中古でもなぜかCDが1000円以上するのが謎。

いい音を探求したい人はぜひこのアルバムをいい音で聴くべし。

カルロス・サンタナ - Wikipedia

SANTANAをAmazonでチェックする

COCOBAT「Struggle Of Aphrodite」
ココバット/ストラッグル・アフロディーテ

ココバット/ストラッグル・アフロディーテ

  • アーティスト:COCOBAT
  • トイズファクトリー
Amazon

日本ハードコア界の重鎮、ココバットのセカンドアルバム。

10代後半の頃よく聴いていましたが、なつかしさでまた聴いてみると意外なほど音がよくてびっくりしました。

90年代のメタル、ハードコアなどのラウド系(というジャンル分けがまだなかった頃)はだいたいぐちゃぐちゃした音で、音質の悪さも表現だったりしたものですが、これは分離感がよく、ギターはしっかりとローをカットしてハイミッド~ハイ中心のザクザクした音、ベースもちゃんと聞こえるし、スネアの抜けも非常にいいです。

あと、演奏の熱気がしっかりと録れているところも再確認できました。

ラウド系のミックスやる人は聴いておいて損はないでしょう。

cocobat - Wikipedia

COCOBATをAmazonでチェックする

 

その他いい音の音源はこちらで書いてます。

k-yahata.hatenablog.com

同じ音源を同じPC上でWAVEデータとCDで聴き比べたらCDの方が音が良かった

最近スピーカーをチューニングし直したら驚くほど音がよくなり、あれこれ深く聴けるようになりました。

そして、Apple Musicその他の圧縮音源の音質劣化や、再生アプリごとの音質の違いも聞き分けられるようになってきました。

やっぱCD音源は物理的なCDで聴かないと本来の音が感じられないと分かったので、CDプレイヤーを改めて買おうと決めました。

CDプレイヤーはそこそこお値段がするので今すぐというわけにはいかず、先に音がいいCD(圧縮データで聴いても音がいいのでCDならもっといいことが分かっている)をちょこちょこ買い集めています。

ものにもよるけど安いものだと300円程度、高くても1000円ぐらいなので助かります。

 

じわじわとCDが増えるのを眺めながら『早くCDプレイヤーほしいなー』と昭和の中学生のようなワクワク感に浸りながら、ふとPCでWAVEデータとCDで同じ音源を再生したとき、音質は違うのか?という疑問が湧いてきました。

WAVEデータは非圧縮音源なので、一般的にCDと同じ音質だと言われています。

一方で、マスタリングの本などを読むとデータの転送等で音質は変わるそうなので、CDからリッピングした時点で音が劣化している可能性も考えられます。

実際にどうなのか、早速実験してみることにしました。

以下、条件です。

 

再生装置:PC(Windows)

再生ソフト:Media Player

音源A:物理的CDを上記の条件で再生

音源B:AのCD音源をWAVE形式でリッピングしたデータを上記条件で再生

 

と、全く同じ条件下でWAVEデータとCDを聴き比べてみます。

音が同じであればWAVEデータと物理的CDは同じ音質ということになります。

データの方に音質の劣化があれば、物理的CDは劣化のない音質を保持している貴重な記録装置ということになり、改めて価値が発生します。

 

結論は……CDの方が間違いなくいい音でした。

CDで聴くと解像度、定位、質感等あらゆる面で音質が一段階よくなります。

いかにWAVEといえどもやはりリッピングの時点でなんらかの影響は受けているようですね。

ということで、CDの優位性がはっきりしました。

 

じゃあCDをPCで再生したらそれでいいんじゃないの?となるかもしれませんが、それは嫌です。

なぜなら、PCはあれこれできるついでにCDも再生できるマルチデヴァイスだからです。

一方CDプレイヤーは、PCよりもでかいくせにCDしか再生できない装置です。

言い換えれば、CDをいい音で再生するためだけに作られたものです。

どっちがより良い音を出すかは試さなくても分かります。

CDとWAVEデータで違いがなければ、あとはナチュラルな音質のアプリでWAVEデータを再生すればいいかと思っていましたが、はっきりと違うことが分かったので、やはり物理的CDをいい音で再生するためのCDプレイヤーは必要だと確信しました。

 

ちなみに、これと同じことをチューニングできていないスピーカーでやってもたぶん分からないと思います。

十数年前の僕もそうでしたから。

だから安易に「CDとWAVE同じ音やんwだったらもうデータでOK」と決めつけてしまっていました。

高級品ではなくても、ちゃんとしたアンプとスピーカーを導入し、ちゃんとスピーカーをチューニングすれば圧縮音源の劣化やデータとCDの音の違いが聞こえてくると思います。

 

オーディオ導入に悩んでいる人や、何をしたらいいか分からないという人はこちらを読んでみて下さい。

k-yahata.hatenablog.com

アメリカで大量のギブソンフェイクギターを押収、既にマーケットにも出回っているらしい

クリスマス商戦を前に、アメリカ当局が3000本以上のギブソンフェイクギターを押収したというニュースを見ました。

amass.jp

nme-jp.com

11月末のニュースです。

記事によると、カリフォルニア港にて発見されたとか。

フェイクギターの中にはアーティストシグニチャーモデルや限定モデルも多数あるみたいですねえ。

本来アメリカ製のギブソンギターを輸入するというのはおかしいので、たぶん輸出する際に発見されたのでしょう。

これらは氷山の一角で、恐らく既に国内マーケットに流れたり海外に輸出されてしまったものもあるようです。

この年末年始、新品のギブソンを購入する予定の方は注意してください。

特にネット購入は危険だと思います。

できれば楽器店で試奏してみて、違和感を感じるといった場合は一度購入を控えた方がいいかもしれません。

どれくらい精巧につくられたフェイクなのかは分かりませんが、たぶん検証サイトなどもあると思うのでギブソンを狙っている人は勉強しといた方がいいでしょう。

あと、偽物を掴まされたときの相談先なども把握しといたほうがいいでしょうね。

 

それにしても、分かってるだけで3000本って、相当組織的な偽造集団がいるってことでしょうか?

ギブソンだけってことはないと思うので、フェンダーなど有名メーカーのフェイクも今後摘発されるのかもしれません。

GibsonをAmazonでチェック