八幡謙介ギター教室in横浜講師のブログ

横浜でギター教室を運営するギタリスト八幡謙介が音楽やギターについてつづるブログ

表現、創作、プロ

プロミュージシャンになるための音楽的素養を作る方法

教室に来ているプロを目指す若い子にほぼ必ず言っていることを改めてまとめてみました。 プロミュージシャンの素養 プロミュージシャンになるための素養って何だと思いますか? ちなみに素養とは「平素の修養によって身につけた技術や教養」と定義されていま…

AIに仕事を奪われたくなければ、作者の価値を上げる必要がある

昨今AIの進化はめざましく、とうとうイラスト精製AIまで登場しました。 ニュースにもなっていて僕も観たんですが、びっくりするぐらい綺麗で、しかも無料。 イラストレーターたちは「仕事がなくなる」と恐怖におののいているとかなんとか…… 今後、あらゆる分…

久々に歌番組見たらある歌手が持ち歌に完全に厭きてて、売れるって大変なんだなと改めて思った

先日、久々に音楽番組の特番を観ました。 その中にある中堅アーティストが出ていて、20年近く前のヒット曲を歌っていたのですが、歌が始まった瞬間「え?」と絶句しました。 J-POPにありがちな元気を与える系の曲なのですが、全然元気がなく、誰がどう見ても…

今からプロのギタリストを目指す人は大チャンスが転がっている

私見ですが、今からプロギタリストを目指す人には何十年に一度の大チャンスが目の前に転がっていると考えられます。 先に結論をまとめると、 ギターヒーローの時代は終わりつつある →ギターが目立つ音楽はもう流行らない →アンサンブルにおけるギターの需要…

ものごとにはっきりした答えを求める人はスポーツやった方がいい

横浜のギター教室でフレーズのコピーを教えていると、ある段階で表現が課題となります。 例えばクラプトンのCross Roadsを弾いているとしましょう。 最初は指が追いつかなかったりピッキングが詰まったり空振りしたりしますが、フォームを整えていけばだんだ…

フリーの仕事をしたい人は相手に楽させることを心がけるとたぶん上手くいく

仕事というものはだいたい分担作業になっています。 自分がやることをやって後は別の担当に渡す。 その作業をどういうマインドで行うかでその先の広がりや自分への評価が変わってきます。 特にフリーの人は。 例えばギターのレコーディングがあるとします。 …

コードヴォイシングをしっかり学んでおくとプロの現場に即応できるようになる

横浜のギター教室でプロになりたての生徒さんがいますが、実践的なコードヴォイシングを教えていたところ、バッキングがめきめき上達し、今では周りのギタリストがついて来られないほどギターのコードワークに精通するほどになりました。 何を教えたのかとい…

プロになる人は才能という言葉を使わない

最近減りましたが、以前は関西や横浜のギター教室で定期的に「自分には才能がありますか?」と訊いてくる人がいました。 なんと答えていたかは忘れましたが、そもそもそういった質問をする人は努力してない人が多かったので、その前にやることあんだろ?と思…

音羽(48:フォーエイト)脱退劇に見る「作品とメッセージ」

昨日tiktokを見ていると、「音羽」という文字と悲しげな動画が大量に流れてきて、わけもわからず情報をたどっていくと、以下の出来事があったことが分かりました。 ・48(フォーエイト)というグループがある ・彼らの出した楽曲「TikTik Winter 2021」が炎…

ホテルカリフォルニア/イーグルス(Hotel California EAGLES)のソロを弾いてみました

最近約30年ぶりにイーグルスのホテルカリフォルニアをコピーしていました。 k-yahata.hatenablog.com 記念に動画にしておきます。 youtu.be iphoneにSHUREのコンデンサマイクを挿して一発撮りです。 ギターはプロト改、アンプはROLAND Blues Cube、エフェク…

プロを目指している人は、「好き」と距離を置く訓練をしておいたほうがいい

何かが好きで、その道のプロになりたいと思う人は多いと思います。 横浜ギター教室にもそういった人が相談に来られます。 プロを目指すとき、いろんなやるべきことがありますが、僕がひとつおすすめしておきたいのは「好き」と距離を置くことです。 というの…

本気で子供をミュージシャンにしようとする親は、音大までじゃなく一生面倒見る覚悟をしてほしい

今もクラシックの世界では、子供をミュージシャンにしようと、3歳ぐらいから音楽教育をはじめる親が存在します。 たまにロックやジャズにもそういう親がいますが、クラシックがほとんどでしょう。 それ自体は各家庭の方針なので別にいいんですが、ひとつだ…

結果論だけど、挨拶と報告ができない人はあと一歩のところでプロになれない

僕は挨拶にはあんまりうるさい人間ではありません。 挨拶の重要性を説く人が日常的に暴力を振るっていたり、自分に挨拶をしなかったというだけでその人の人間性を全否定している輩を見てきたので、きちんと挨拶できる人がそれだけで人間的に素晴らしいとはあ…

大友昇平「平成聖母」のキャラや象徴、作品の構造を解説する

平成聖母 先日購入した大友昇平氏の「平成聖母」、 k-yahata.hatenablog.com 毎日眺めていたら、だんだんこの作品の隠された構造や象徴が見えてきたので、解説してみます。 構造 「平成聖母」は、一見するとギャルっぽいねーちゃんが平成のキャラを体に彫り…

近い将来、プロに金払う意義が再認識されるだろうから、プロになりたい人はちゃんと勉強しといたほうがいい

2021年現在は、アマチュアの時代です。 正確に言うと、プロとアマの垣根がなくなった時代。 誰でもいきなりYOUTUBEで自己主張でき、技能販売サイトで仕事が取れる時代に、もはやプロもアマもないというのが今の感覚でしょう。 僕もYOUTUBE動画を観るとき…

前から気になっていた大友昇平の「平成聖母」を買った

大友昇平というアーティストをご存じでしょうか? あの「AKIRA」の大友克洋氏の息子さんです。 随分前に天才としてネットで話題になっていた記憶がありますが、最近昇平氏の活動をYOUTUBEか何かで見て、気になっていました。 そんな中、「平成聖…

ミュージシャンが”あるレベル”を突破するためには、別次元から音楽を見る能力が必要となる

楽器を練習し、だんだんレベルが上がってきてそれなりに活動できるようになってきたとします(プロかどうかは別)。 すると、どこかの時点で、必ず見えない壁が現れます。 技術も知識もそれなりにあるし、活動もできている。 でも、何か違う。 違うことはざ…

物語の主題(中身、作者が言いたいこと)がわからない人は岡田斗司夫のジブリ解説動画を観よう

僕はよく「主題」という言葉を使います。 簡単に説明すると「作者が言いたいこと」です。 ただしこれはストーリーやオチ、着地点といった表面的なことではありません。 作者が作品を通じて言いたかったこと、作品の奥にあって表面にはどうしても出て来ないこ…

社会とアーティストの関係を”そっち側”の論理から考えてみる

小山田圭吾氏の炎上騒動で、僕は「アーティストなんて多かれ少なかれ”そっち側”」と書きました。 k-yahata.hatenablog.com 一定の反響があり、その中で『お前もミュージシャンなら”そっち側”の考えをもう少し詳しく書くべきだろう』という意見が散見され、確…

私的美学と、アーティストの悪をどう受け止めるかについて

美は黒に咲く 社会や人をざっくりと白と黒に分けるとします。 白は「いい」、黒は「悪い」というイメージです。 個人的に、こうした二元論は嫌いなのですが、今回はあえてここからはじめます。 芸術はどっちに属しているかというと、黒の方です。 なぜなら、…

オリジナルになりたい人は、純粋に「作品と自分」という関係性を構築した方がいい

今は、「自分はどう思うか」を考えることが難しい時代だといえます。 例えば、ある楽曲があるとしましょう。 それについて、世間の総意を簡単に知ることができます。 レビューに目を通せばだいたい平均的な感想が知れるし、SNSを検索すれば、だいたいのとこ…

イメージとパーツ(フレーズ、コード、サウンド)のマッチングをしてみよう

前回、イメージが大事だという話をしました。 k-yahata.hatenablog.com では、ある程度楽曲に対してイメージが持てたら、そこからイメージとパーツのマッチングをしてみましょう。 パーツとは、自分が持っているフレーズ、コード、サウンド、奏法などです。 …

アマチュアの人と仕事をしたときにうんざりしたこと

現代はアマチュア全盛時代と言ってもいいでしょう。 プロとアマの垣根がもうほとんどなくなり、ちゃんとした事務所に所属したり、その道で生きていく覚悟を決めなくても専門職で代価がもらえる時代です。 僕も電子書籍でその恩恵を被っている一人です。 ただ…

自分がクリエイターに向いていているかどうかを判断する方法

音楽、小説、漫画、そして動画など、クリエイターになりたい、でも向いているかどうか分からない……と悩んでいる人は多いでしょう。 そこで、僕が考えるクリエイターに向いている人をお教えします。 ちなみにここで言う「向いている」の定義は売れるとか有名…

作曲やる人はサプライズ転調の寿命をしっかり見極めといた方が良い

J-POPの十八番といえば、サプライズ転調です。 意味分からんところでいきなり転調するアレです。 ざっくり言うと小室哲哉が元祖でしょう。 小室さん作曲の乃木坂46「Route246」でもイントロで転調してますねw youtu.be まあ、サプライズ転調は遡るとジャ…

「そのコードなんか歌いにくい」に対応できないギタリストはサバイバル能力ないと思っといたほうがいい

当たり前ですが、ギターはコード楽器です。 また、コードを弾ける楽器というのは、意外なほど少ないものです。 一般的な楽器としてはギターとピアノぐらいでしょう。 そうなると当然、コードに対するスキルが求められます。 ただ、ギタリストは他楽器の人が…

楽器を演奏するとき、プロはアマチュアより脳をたくさん使えているのか?

楽器を演奏する人、プロを目指す人は、一度はこういったことを考えたことがあると思います。 プロはアマチュアよりも演奏時に沢山の事を処理している。だからきっとプロは脳の容量(処理能力)が自分よりも高いんだ。だから自分もそうならなければプロになれ…

何者かを目指している人は自分を消す努力をしよう

何かを学び、オリジナルを目指す過程で絶対に必要なのは、自分を消すことです。 自分の意思、好き嫌い、(今持っている)個性、その他あらゆる”自分”を一度消さないと一人前にはなれません。 ではまず、自分を消さないとどうなるかを考えてみましょう。 自分…

政治を語るアーティストより政治を語らないアーティストの方がよっぽど政治巧者である

近年、アーティストや芸能人(以下総じてアーティスト)がSNSで政治を語る場面が増え、その都度議論となっています。 「アーティストが政治を語るな」 「いや、アーティストだって政治を語って当然」 個人的には後者の意見に賛成ですが、よくよく考えてみる…

いいものを知るためには悪いものも同時に知っておくべき

横浜ギター教室のレッスンでよく言うことですが、いいものを知るためにいいものだけに接していても意外とその良さが分かりません。 例えば、最初からいいステレオでしか音楽を聴いたことがない人は、その音の良さが分かっていません。 いいものは、悪いもの…