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ギターで弾けないフレーズがあったら、その前と裏を探ってみると答えが出る


八幡謙介ギター教室in横浜

たぶん前もどこかで書いたような気がしますが、もうおさらい。

 

ギターで何かを弾いていて、技術的に弾けないフレーズがあったとします。

恐らく、ほとんどの人はその箇所をたくさん練習することでクリアしようとするでしょう。

あるいは、弾けない理由を分析し、ピッキングに問題があると判明したらピッキングを強化することで弾けるようになるはずだと考えるはずです。

しかし、何度やっても、どう分析してもそこが弾けるようにならないということが多々あります。

また、勢いでなんとか弾けるようにはなったけどしばらくするとまた怪しくなってきたという場合もあるでしょう。

実はそれは当たり前なのです。

なぜなら、そのフレーズが弾けない理由はそのフレーズそのものにない、ピッキングが追いついていない理由はピッキングにないケースが多いからです。

 

そこで、「前」と「裏」という概念を知っておくと、意外なところからクリアできる糸口が発見できる可能性があります。

単純に、問題のフレーズの前です。

あるフレーズが弾けない理由は、そのフレーズに入る前の段階でもうすでに手が緊張して力んでいるから、というケースが多々あります。

なので、問題のフレーズの前を探っていき、どこで手が緊張しているかを把握します。

そして、「ここ」というのが分かれば、その部分をリラックスして弾けるようにしていきます。

すると問題としていたフレーズにリラックスして入れるようになるので、まるで何事もなかったかのように弾けるようになることがあります。

ただこの場合、どこで緊張しているのかを探り当て、その緊張の原因を取り除く方法を知っている必要があります。

それを知らないと緊張している箇所も分からないし、仮に分かっても取り除くことができません。

ギターで「裏」と言われてもピンと来ない人がほとんど、というか全員そうでしょう。

僕がいう「裏」とは、ピッキング↔フィンガリングのことです。

ピッキングの裏がフィンガリング、フィンガリングの裏がピッキングだと考えてください。

 

あるフレーズが弾けなくて、その理由を究明し、問題はピッキングにあると判明したとします。

しかし、ピッキングをどれだけ強化しても、どれだけ脱力しようとしても全然弾けるようにならないことがよくあります。

その場合、問題はその裏、つまりフィンガリングであることが多いのです。

順番としては、左手が力んでいる→それが右手に伝播し、右手も力む→フレーズが弾けない……というイメージです。

「ピッキングが力んでいるからフレーズが弾けない」は理由であって原因ではないということがあるのです。

ですから、この場合は原因である左手のフィンガリングの力みを取らないと弾けるようになりません。

もちろん逆もあります。

フィンガリングがどうしても追いつかないという場合、ピッキングの力みが左手に伝播していることが原因だったりします。

その場合はピッキングを見直すことでフィンガリングの力みを取ります。

 

このように、右手左手で問題が起こっていると思われる方の裏を探っていくことで、本当の原因を知ることができます。

そこから対処法を探っていけば、弾けないフレーズが弾けるようになる可能性が高いです。

 

ただ、全てにおいて「前」「裏」で解決できるというわけではありません。

弾けないフレーズそれ自体に問題があったり、裏が原因ではない力みもあります。

細かいことは教室にて教えています。