2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧
2016年の訃報がまだ記憶に新しいDavid Bowieの没後制作ドキュメンタリー。 個人的にはずっと敬遠してきた人物と音楽で、正直何がすごいのか分からなかったのだが、これを観てなるほどと納得した。
ジャズの技法として”アウト”というものがあります。 当ブログでも時折言及していますが、わざと音を外すというジャズ独特の演奏法です。 僕はこれにずっと疑問を持ってきました。 ジャズを専門的に学んだ人ならわかると思いますが、ジャズの世界では”アウト…
天才ジャズトランペッターのリー・モーガンについてのドキュメンタリー。 一代記というよりは”あの事件”の背景を丹念に取材し、”あの夜”への道程を追体験する内容。
では実際の楽曲からジャズの構造や聴き所を解説していきたいと思います。 今回はジャズベースの典型的なパターンを聴いてみましょう。 これを理解することで楽曲の構造をひとつ理解でき、聴き所が増えます
音楽は知ってるけど生い立ちや思想は知らないという人がほとんどではないだろうか? 僕もそう。
音楽をやっていく上で、好きなことをとことん続けるのがいいという説はいまだに強いみたいです。 それはそれで効用もあるのですが、僕は講師の立場から「嫌いな音楽を聴け」と言い続けています。 でなければ音楽的な幅は広がらないし、細かいところでいうと…
言わずと知れたX JAPANのギタリスト故hide氏のドキュメンタリー。 幼少期からの成長を丁寧に追った作りで、往年のhideファンも没後ファンも納得できる作品。
レゲエのパイオニア、ボブ・マーリーのドキュメンタリー。 親しみやすい雰囲気とは裏腹に、実は日本人からはかなり”遠い”音楽であるレゲエミュージックを理解するにはうってつけの作品。
滋賀でギター教室をやってた頃からそうなんですが、現在の横浜ギター教室でもレゲエを教えています。 カリキュラムで全員必ずやるというわけではありませんが、継続して通っていただければどこかの時点で必ずレクチャーします。 というのは、レゲエは現代音…
ギャングスターラップのレジェンド、スヌープ・ドッグ(Snoop Dogg)がレゲエアーティストに転向し、レゲエのルーツを探るためにジャマイカを旅する作品。
俳優のケビン・ベーコンがエレキギターの歴史と魅力を紐解いていく作品。 Netflixでなんとなく視聴しはじめて、すぐにのめり込んでしまった。
ジャズのアドリブは全て個人技のようでいて、実は関係性から生まれてくる瞬間も多々あります。 人と話していて、別にそういうつもりはなかったのに空気や流れで思いもしなかったことをつい言ってしまった、相手が聞き上手だからつい本音をぽろりと出してしま…
ジャズを”勉強”しはじめた人は、かなり初期の段階から間違いなくマイルス・デイビスが気になっているはずです。 何度も何度も名前を目にするし、日本では「帝王」とか呼ばれているし(この呼び方自体なんか変なんですが)、アルバムもことあるごとに紹介され…
ジャズを聴くときはひとつの楽器に注意して ジャズという音楽は、もちろんただなんとなく聴いて楽しむこともできますが、ひとつの楽器が何をやっているのかをじっくり注意して聴いていくという楽しみ方もあります。
一般的に、ジャズはインスト(楽器のみの演奏)というイメージが強いかもしれませんが、ジャズの本質は歌にあります。 ジャズをはじめて間もない人はどこか歌を軽視する傾向がありますが、経験と共にいつか必ず歌の重要性を理解するようになります。
以前から気になっていたエリクサーの弦(Nanoweb Superlight)を購入してみました。 ELIXIR ( エリクサー ) / NANOWEB Custom Light #12027 ちょっと高かったんですが、よく名前を聞くので一度使ってみようかと。 できれば08がよかったんですが、なさそう…
ジャズのアーティストは、他と違い様々なタイプの演奏活動を行います。 ざっくり言えば、リーダーとサブ(サポート、サイドマン、などなど)の二種類があります。 また、あるアーティストのアルバムに1曲だけ参加しているケースもあります。 リーダーであれ…
ジャズはいろんな意味でロックやポップスなどとはシステムが違います。 だからとっつきにくいし、勉強しないと分からないことが多いというのが事実です。 また、今流行っている音楽ではないので放っておいても情報は入ってきません。
ロックにはミクスチャーというジャンルがあります。 今でもそう呼ぶのかどうかは分かりませんが、90年代から台頭しはじめたロックと他のジャンルを積極的に混ぜるジャンルです。
ジャズの楽曲において最も分かりやすい<逸脱>はアレンジではないでしょうか? それぐらい、ジャズミュージシャンは原曲から<逸脱>したアレンジを好みます。 そうした傾向は1950年代にはもう見えていました。 また、「え? この曲をジャズでやるの?…
ジャズにおける<逸脱>は、テーマにも顕著に表れています。 テーマについてはこちらを参照してください。 ざっくり言うと、楽曲の歌の部分です。
ジャズ以外の音楽でも、ソロはアドリブで毎回違ったことをやる人はいます。 また、そういった演奏に対して理解のある人も多いでしょう。 しかし、伴奏は毎回必ず同じことをやるケースがほとんどです。 ロックミュージシャンに伴奏を毎回自由にやっていいよと…
では今度はタイムについて考えてみましょう。 タイムとは楽曲のテンポのことです。 各楽器がそのテンポに合わせて演奏しないとむちゃくちゃになってしまうので、タイムに正確であることは音楽を演奏する必須条件ともいえます。
ではここから、ジャズの楽曲においてどのような<逸脱>が行われているのかを具体的に解説していきましょう。 まずはジャズをジャズたらしめている要素であるアウトについてです。 アウトとは、わざと音程を外して緊張感や浮遊感を出すジャズ独特のテクニッ…
ジャズをまだよく知らない人は「ジャズミュージシャン」にどんなイメージを抱いていますか? お洒落、知的、エレガント、大人…… おそらく、いいイメージの方が多いでしょう。 しかし、実際は真逆です。
ジャズにおいて自己主張は非常に大切な要素です。 そもそも、主張したいことがあるからアドリブをするわけで、それがなければジャズをやる意味はありません。 さらにその自己主張は<逸脱>することをよしとするものであると本シリーズでは述べてきました。