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これからアーティスト・クリエイター目指す人は技術はいいから先に仕事の作法を学んでおこう


八幡謙介ギター教室in横浜

歳のせいか、若いアーティストのちょっとしたトラブルについて話を聞くことが多くなってきました。

毎回『あー、あるある』『いるいる、そういうやつ』と思いつつ、相談者さんに対応や捉え方などをアドバイスしているのですが、同時にトラブルを起こした方にも『もったいないなー』とため息が出ます。

迷惑かけた人は、たぶん専門的な技術や知識を学ぶことしかしていなくて、仕事をする上での慣習や常識を知らないからそうなるのでしょう。

実際専門学校や音大ではそういったことは一切習いませんからね。

以下、そういったことをまとめて「作法」とします。

 

では仕事の作法とは何でしょう?

例えば連絡なら、以下のことができないとトラブルの原因になります。

 

・可能な限り即レスする

・ビジネスメールが書ける

・一往復でやりとりを完結させられる

・状況の変化に応じて連絡が取れる

 

社会人の人は「え???」と目を疑っているかもしれませんが、アーティスト・クリエイターでこれができなくてトラブルになる人は凄く多いです。

そして、腕はまあまあいいのに連絡が全然取れないからもう依頼はやめとこうと水面下で切られている人がかなりいます。

実際にそういう相談を何件も受けているし、僕自身もそういった人と仕事して「次はねーな」と切ったことが何度もあります。

 

 

裏を返せば、連絡がちゃんとできればそれだけで次の仕事につながるということなのですが、たぶんそれを教えてくれる人がいないのでしょう。

もったいないことです。

僕もレッスンとかで相談されたら教えますが、まさか仕事を依頼した人に「あなたは連絡が遅い、だからもう二度と仕事を依頼しません」なんて言いませんしね……。

そうしてせっかく入った仕事を全部単発で終わらせてしまい、その原因に気づけず、立ちゆかなくなって早々と廃業する人は相当いると思います。

 

冷静に考えればアーティスト・クリエイターが仕事を始める際、超一流の技術や経験、知識は必要ありません。

経歴見たらそれがまだないのは分かるし。

そもそもクライアントは駆けだしのあなたを選んでいる時点でそこまで高度なものは求めていないでしょう。

ただ、仕事は仕事です。

連絡すらまともに取れない人、連絡内容が不明瞭な人とは仕事になりません。

だからそろそろプロ活動を始めようと思ったら、真っ先に仕事の作法を知っておくべきなのです。

別に難しいことは何もありません。

ビジネスメールなんて型を覚えたら一発だし、その他も一般常識+α程度です。

極論すればちゃんと連絡取って納期を守ったら切られることはないし、長い目で見たら次も必ずありますよ。

もちろんそれ以外にも作法はたくさんあるし、業界独特の慣習とかもあるのでしょうが。

 

これからアーティスト・クリエイター目指す人は仕事始める前にお金払ってでも仕事の作法を学んでおくとプロ活動が軌道に乗りやすくなると思います。

ていうか、こんな大事なことを教えない専門学校や音大って何?と改めて思います。

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