八幡謙介ギター教室in横浜講師のブログ

ギター講師八幡謙介がギターや音楽について綴るブログ。

毎日創作するより休んだ方が生産性が上がるからクリエイターはちゃんと休め


八幡謙介ギター教室in横浜

クリエイターやクリエイター志望者は毎日長時間創作活動をしていると思います。

時々休んだ方がいいとは分かっていても、創作意欲が疲れを押しのけたり、生産性が下がることを恐れてつい毎日毎日創作に明け暮れているという人も多いでしょう。

それ、実は生産性も落ちていますし、心身にかなりの負荷をかけており、誇張ではなく命の危険があります。

実際僕の生徒さん(作曲家)で、創作活動をしすぎて20代前半で過労で倒れた方がいます。

また、SNSが台頭してから、クリエイターの突然死も頻繁に目にするようになりました。

 

オフを取ったら本当に生産性は下がるのか?

一度考えてみることにしましょう。

創作時間とオフの単純計算

仮に毎日6時間創作するとします。

1週間で42時間、1ヶ月(30日換算)で168時間です。

ここに週1の完全オフを入れたとすると、創作時間は1週間で-6時間なので週36時間、月144時間となります。

確かに大きなロスではあります。

しかしここに見落としている要素があります。

疲労

毎日毎日6時間も創作していたら、やがて疲れてきます。

疲れると集中力が落ち、6時間の創作が実質5時間半、5時間と中身の薄れたものになっていきます。

年齢や個人で差はありますが、まあ毎日6時間の創作を1ヶ月も続けたら間違いなく疲労は溜まっているでしょう。

実質創作時間

さて、疲労が出始めたことで集中できなくなったりアイデアが浮かばなくなり、実質的な創作時間が5時間になったとします。

そこで再計算してみましょう。

1日5時間毎日創作すると、週35時間、月140時間となります。

1日6時間、週1回のオフだと週36時間、月144時間です。

仮に週1日オフを作り、そこで完全リフレッシュできたと仮定した場合、疲れを押して無理矢理6時間(実質集中できたのは5時間)創作するより、週1回オフを作った方が実質創作時間は長いということが分かります。

つまり、単純に時間で計算した場合、オフを取った方が生産性が高いということです。

ここからさらに疲れを無視して毎日6時間の創作を続けても、集中力はどんどん下がっていき、実質5時間が4時間半、4時間……と生産性は落ちていく一方です。

さらにその先には心身の不調が必ず待っています。

さらに長期で考えてみる

中には毎日6時間創作してもいつまで経っても集中力が切れない、疲労もそこまで感じないという人はいます。

しかし、それも限界があります。

そういうタイプは疲労をため込み、無意識のうちに隠しているだけで、疲労がピークに達したら必ず心身に以上をきたします。

上記の生徒さんもそのタイプでした。

ではその際の生産性をシミュレーションしてみましょう。

創作活動を毎日6時間、3年続けるとします。

 

A

週6日続けて1日完全オフ。

オフを取ることで心身が完全にリフレッシュされたと仮定します(残りの6日の生産性は落ちない)。

B

毎日6時間の創作を継続。

生産性は落ちないものの、2年半で倒れて休養するとします。

 

*いずれも1ヶ月30日で計算。

 

A

週1回の休みを年換算すると48日。

48×6時間=288←年間で創作を休んだ時間。

年間フルで休みなく創作した場合2190時間なので…

2190-288=1902←1年間の創作時間

1902×3=5706←3年間の創作時間

Aは3年で5702時間創作していることになります。

 

B

1年フルで創作を続けると2190時間。

2年半だと5475時間。

 

仮にBが半年休養するとすると、毎週1日オフを取っていたAの方が生産性が高いことになります。

Bの休養が5ヶ月の場合、3年で5655時間。

4ヶ月の場合5835時間。

4ヶ月休養して復帰したらぎりぎり生産性でAに勝てます(単純な時間計算のみではありますが)。

 

「なんだ、ぶっ倒れても4ヶ月以内に復帰したらいいだけじゃん!」という話ではありません。

人は一度心身を壊すとそこから元の状態に回復することはほとんどありません。

体力、気力は以前よりも落ちた状態までしか戻りません。

また、精神疾患なら再発の可能性が高くなります。

「よっしゃ治った!」とまた以前と同じように休みなく創作し、再度倒れて休養というパターンもわりとよくあります(上記の生徒さんがこのパターンで二度入院しました)。

4ヶ月どころか、1ヶ月の休養で表面的には回復したとしても、失ったものはそれよりも遥かに大きいのです。

 

では3年目以降を想像してみましょう。

Aはたぶんそのまま継続できるでしょう。

一方Bは?

1日6時間の創作はもうできないかもしれません。

また、できたとしても週1回以上オフが必要となる可能性も高いです。

それを無視して以前と同じように休みなく創作を続けたら、恐らく今度は2年半より短い期間で倒れて入院となるでしょう。

次はどんな症状が出て、どれほどの休養が必要かは誰にも分かりません。

このように長いスパンで考えると、定期的にオフを取っているAの方が生産性が遥かに高いということは間違いないでしょう。

目先の”生産性”に騙されるな

クリエイター(志望)は、目先の”生産性”に騙されてはいけません。

あと、創作時間よりも実質創作時間(集中出来ている時間)をしっかりと見極めましょう。

実質創作時間が落ちてきていると感じたら、迷わずオフを取った方が生産性は間違いなく上がります。

ではどのようにしてオフを取ればいいのか?

オフは何をすれば疲れが取れるのか?

それについてはまた書きます。

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