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AIに仕事を奪われたくなければ、作者の価値を上げる必要がある


八幡謙介ギター教室in横浜

昨今AIの進化はめざましく、とうとうイラスト精製AIまで登場しました。

ニュースにもなっていて僕も観たんですが、びっくりするぐらい綺麗で、しかも無料。

イラストレーターたちは「仕事がなくなる」と恐怖におののいているとかなんとか……

今後、あらゆる分野で同じ現象が起こってくるでしょう。

 

ではAIに仕事を奪われないためにはどうすればいいのか?

結論から言うと、自分の価値を上げておけばAIに負けない、あるいは共存できると思います。

ではまずAIと人間の違いを考えてみましょう。

 

 

AIと人間の違い

AIと人間の違いとは何でしょうか?

これは分野によって異なると思いますが、クリエイターとクリエイターAIの違いで考えるとはっきりします。

それは、作者がいるかいないかです。

クリエイターの創作した作品には、言うまでもなく人間としての作者がいます。

その作者には名前があり、肉体があり、人格、感情があります。

一方AIには作者がいません。

強いていえば○○社の開発したAIで、△△というウェブサービスで使えるという情報があるだけです。

AIの作品はどこまでいっても作品でしかありませんが、クリエイターの作った作品には作者が付随します。

ここがポイントです。

作者の価値を上げればAIに勝てる可能性がある

AIになくてクリエイターにあるものは、作者です。

だとすれば、作者の価値を上げればAIに勝つ、あるいは共存・棲み分けができると僕は考えます。

「この人が描いたイラストなら」「この人が作曲したのなら」とそこに価値を見いだす人が多ければ仕事は成立するでしょう。

ではどうやって作者の価値を上げるのか?

ひとつは、オリジナルな作品を作り出すことです。

たとえAIが似たような作品を作れたとしても、オリジナルありきでの模倣は、オリジナルの価値をより高めてくれます。

鳥山明そっくりに描くAIの存在は、逆に鳥山明の偉大さを証明するだけでしょう。

まあそこまでのクリエイターならそもそもAIに仕事を奪われることはないのですが。

 

もうひとつの方法は、作者自身が有名になることです。

TV、SNS、動画などでどんどん露出し、自分という人間そのものの価値を上げていけば、本業の作品に対し付加価値が生まれ、AIに対抗できるようになります。

唯一無二のオリジナルな何かを創造できる自信がないというクリエイター志望の人は、早めにタレント的活動をはじめましょう。

まあそもそもそれができないから絵を描いてる、曲を作ってるという人も多いと思うので、難しいかもしれませんが。

 

 

今後のプロの線引き

どうやら今後のプロの線引きは、AIに勝てるかどうかが基準となりそうですね。

AIで事足りる仕事をする人、またAIと比べても大した付加価値のない人ははじかれていきそうです。

コ○ナラのようなアマチュアを拾い上げる仕組みも早晩消えるでしょう。

芸で食っていきたい人はそのへんをよくよく考えていかないとかなり厳しいと思います。

2010年代はネットの力によりプロとアマチュアの垣根が一瞬消えたかのように思えましたが、20年代はAIの普及で本物のプロしか生き残れない時代になっていきそうですね。

蛇足

作者に付加価値が付けばAIに勝てると言いましたが、それも近い将来通用しなくなる可能性があります。

例えばヴァーチャルYoutuberのような存在とAIイラストレーターを合体させれば、AIが精製するイラストに付加価値が生まれます。

例えばキズナアイが描いたイラストという体にすればお金払ってでも欲しいという人はいっぱいいるでしょう。

また、過去の偉人をヴァーチャルで復元し、その人が現代に蘇って絵を描いたり作曲したりするというのも可能です。

ヴァーチャルピカソが1万円で自分のために絵を描いてくれるとなったとき、ネットでちょっと有名な絵描きに金を払う人はいなくなるでしょう。