2019-01-01から1年間の記事一覧
個人的に、アーティストは音楽の楽しい部分だけ伝えてもOKだと思います。 夢を与えるのがアーティストの役割なので。 しかし、講師は違います。 音楽を続けることの辛さ、苦しさもリアルに教えるのが講師の役割だと僕は考えます。 実際、音楽を続けていくこ…
横浜ギター教室にて、生徒さんのYAMAHA Pacificaを弾いてみた感想です。 jp.yamaha.com ちなみに僕が弾いたモデルは3万円ぐらいのもの。 一発音を出してびっくりしました。 めちゃくちゃクリアで、何もしなくてもそのままバツグンに抜けそうな音です。 シン…
このブログで解説するいい歌詞はないかなーと探していて、ふと米津玄師の「Lemon」を聴くと「あーなるほどな」と思ったことがあるので書いておきます。「Lemon」における色彩の対比 歌詞の内容は無視します。 今回説明したいのは、強烈な色彩の対比です。 前…
音楽を演奏する上での3つの段階をご説明します。 第1段階 物理的に弾けるかどうか 何らかの楽曲があって、それを最後までちゃんと弾けるかどうか。 また、タイムをキープできるか。 この段階は練習すれば誰でも(この段階の範囲内で)上にいけます。 とい…
先日、久々にアマチュアバンドのライブを観ました。 そこでうーん…とあれこれ考えさせられました。 二組見たのですが、どちらも気合い入っていたし、演奏もまとまっていたし、音もよかったです。 ただ、どちらにも全く心が動きませんでした。 なんでだろうと…
最近久々にMAD CAPSULE MARKETS(以下MAD)の後期の作品を聴いてみたら、音がよくてびっくりしました。 聴いたのは「010」と「OSC-DISC」。 010 アーティスト: THE MAD CAPSULE MARKETS,KYONO,TAKESHI UEDA,Killing Joke,J.MILES 出版社/メーカー: ビクター…
どんな分野でも、レベルアップするためには謙虚さと忍耐が必須です。 そのためにはいわゆる「修行」が必要であると僕は考えます。 以下それを具体的に説明します。 どんな分野でも、今の自分のレベルでは見えない、理解できない、存在すら予感できないという…
25~6年ギターを弾いてきましたが、その中で折に触れ「ん?」と思う人がよくいました。 それは、誰かのお墨付きをもらわないと価値を判断できない人です。 自分より上の人にしょっちゅう「誰それって上手いんですか?」とか「このアルバムってどうなんで…
小節をまたぐ アドリブの初期段階では、小節にかっちりと納まるように弾く人が多いです。 そこから意識的に小節をまたげるように訓練します。 また、ジャズなどある程度コード進行が動く音楽なら、コードを無視できるようにも訓練します。
自分のピッキングを持つことにどんなメリットがあるのか? 個性がつくれる 演奏が安定する 上達する その他いろんなメリットがあります。 中でも一番便利なのは、機材選びに迷わなくなることです。 自分はいつでも必ずこうピッキングしているというスタンダ…
TVアニメ「ダンベル何キロ持てる」の主題歌が癖になるので紹介します。 www.youtube.com 最近はアニメの主題歌もザ・アニソンみたいな曲が少なくなって、変にカッコつけたりアーティスティックなもの(しかし微妙に作品とマッチしていない)が多いことを残念…
横浜ギター教室にて、生徒さんがお持ちのTokai81年製レスポールタイプを弾いてみました。 一発音を出した印象は「お、太い!」。 ミッドからローあたりがズゴーンと前に出る感じで気持ちいいです。 サウンドはレスポール特有のゴリっとした感じとちょっとヒ…
ⅡーⅤのいかにも練習してきました感 ⅡーⅤーⅠフレーズを練習し、曲にはめ込むということは、ジャズのアドリブを習得する上で欠かせません。 横浜ギター教室のレッスンである程度アドリブが分かってくると、必ずⅡーⅤーⅠを教えます。 その後に崩す方向に持って行くの…
Martinのアコギを持っているんですが、これがかなりのだだっ子で、ちょっとした気候の変化ですぐに音が悪くなります。 今年の長い梅雨ではずっと湿ったような音がしていて、特にローが全然出なくなっていました。 それが、梅雨が明けてから弾いてみるとなん…
以前どっかで書いた覚えがありますが、人はなぜか二十代後半ぐらいで謎の万能感に襲われます。 自分はもう何でも知っている、何でもできる、やりつくした、といった感覚です。 もちろんこれは錯覚なのですが、二十代後半という独特の年齢からそれに気づかず…
サビからはじまるパターン。 ここでまずこの歌詞の主題がはっきりと提示されています。 夢を見て上京した青年、遠く離れた故郷にいる仲間たち、彼らにも自分の存在が「わかるように」きっと成功してみせるぞという決意を表明した歌です。 ポイントは、「力い…
僕はこれまでいろんな形で本を書いてきました。 教則本、小説、エッセイ的なもの……。 人から見たらさぞかし文章を書くのが好き、本を書くのが好きなんだと思うかもしれませんが、正直そこまで好きでもありません。 なぜなら、めんどくさいからです。 世の中…
本来表現する側なのに、なぜか自分の意見を言わず、代弁者をじっと待っている人がいます。 SNSなどの言葉としてもそうだし、表現としてもそういった姿勢の人はいます。 そうして、自分が言いたかったことを言ってもらえたら「よくぞ言った!」と賛同する。 …
ランキング参加中音楽 音楽用語でヴォイシングというものがあります。 ギタリストは意外と知らない人もいたり、名前はしってるけど具体的に何のことなのかわからないという人もいるでしょう。 ヴォイシングの特徴を簡単に説明すると、以下3点になります。 …
エンディングは難しい 日本人がジャズを演奏するとき、最も難しいのがエンディングです。 なぜなら、エンディングをきっちり成立させるためには、強い意志と強引なディレクションが必要だからです(事前に打ち合わせができる場合はまた別の話。今回はセッシ…
物語のスタート ペンフレンドの二人の恋は つのるほどに悲しくなるのが宿命 また青いインクが涙でにじむ切なく ネットも携帯もない時代、なにかのきっかけで文通をはじめた男女が手紙のやりとりを通して恋心をつのらせている。 既に「ふたりの恋」と言ってい…
横浜ギター教室にて、今教則本に書いている新しいフォームでイングヴェイに挑戦している生徒さんが数名いらっしゃいますが、フォームが整ってくると皆「もうちょっとやったら弾けそう」というところに来ています。 まあさすがに簡単にはいきませんが、フォー…
いきなりちょっともやっとしていますが、これは「君」と主人公の距離を表しています。 一行目は、「線路沿いのフェンス」越しに就職で地元を離れる「君」を見送っている主人公。 微妙な距離感はこの後ではっきりしてきますが、この一行目は物理的な距離です…
ジャズで「歌う」とは? ジャズでは、楽器の演奏が「歌っている」ことが重要視されます。 ただこれはミュージシャン用語なので真意を掴むことがかなり難しく、だいたいは間違った方向で理解してしまいます。 その最たるものは、歌っている=流麗なフレージン…
僕は留学していた頃からジャズと日本人の関係性をずっと考えてき、近年はこのブログで発表してきました。 ここ数年でジャズの生徒さんが増えてき、いろんな人にジャズを教えるようになって改めて分かってきたことは、小節をまたぐのは日本人には相当難しいと…
ブログを書いて、それなりに反応が出たりすると、必ず「全体の話」を「個人の話」にすり替えて反論してくる人が出てきます。 例えば僕は、このブログでジャズはこうだ、メタルはこうだと「全体の話」をよくします。 その方が不特定多数の人に届きやすいから…
今回は今まであんまり書いたことのないクラシックについて。 僕はクラシックも好きで時々聴きますが、あんまり詳しくはありません。 趣味で聴くだけなので好きなのとか興味あるのしか聴きません。 今回は僕が今まで聴いた中で、ロックが好きな人でも聴きやす…
ギターを弾くために、ピッキングの様々な訓練があります。 フォーム然り、エクササイズ然り、サウンドや発音の研究然り。 ではそれらは何のために行うのでしょうか? 速弾きができるようになるため? 表情豊かなピッキングを獲得するため? タイムを正確にす…
ギターを長年教えてきて、最近やっと確信したことがあります。 それは、どんな練習であれ、その内容を正しく維持できるのは二週間程度だということです。 例えばアドリブを教えたとします。 教室で説明し、実践してもらったところ、こちらの言うことを正しく…
以前書いたこちらの記事について補足です。 k-yahata.hatenablog.com メタルはダイナミクスの振り幅が少ない、だからメタルばっかじゃダイナミクスに対する感性が偏るよと書いたら、「膨大なサブジャンルを持つメタルをこいつは知らないだけだろう」と言って…