八幡謙介ギター教室in横浜講師のブログ

ギター講師八幡謙介がギターや音楽について綴るブログ。

表現する側にいるのにじっと代弁者を待っている人


八幡謙介ギター教室in横浜

本来表現する側なのに、なぜか自分の意見を言わず、代弁者をじっと待っている人がいます。

SNSなどの言葉としてもそうだし、表現としてもそういった姿勢の人はいます。

そうして、自分が言いたかったことを言ってもらえたら「よくぞ言った!」と賛同する。

僕も何度かそう言われたことがありますが、その都度『なんで自分で言わないの?』と不思議に思ってきました。

たぶん先頭に立つのが怖いのでしょう。

あと、ずるい人だと、最初から保身のために誰かに自分の言いたいこと、知りたいことを言わせようとしてきます。

以前SNSで『こういう人を批判してください』『誰それについてどう思いますか?』といった質問がよく来ていました。

自分も批判的に思っているけど言えないので僕に代弁させようとしているみたいでした。

『こんな暴力的なミュージシャンもいます!』とDMで教えてくれた人もいますが、自分の言葉で公に告発する気はないようでした。

中には『ジャズミュージシャンを本気で目指しています。ジャズミュージシャンの平均月収を教えてください』というものまでありました(質問箱だったか)。

本気で目指しているならなんで自分で調べないんでしょう?

恐らく、自分で嗅ぎ回ったら嫌われそうだから、ジャズのことなら何でもぶっちゃけてくれそうな僕に汚れ仕事をおしつけようとしているんでしょう。

もちろんスルーしましたが……。

 

こんな風に、誰かに何かをやらせて楽しようとする人は、その時点で表現する側にはいません。

何かを表現して生きていきたければ、まず一番簡単でスキルも何もいらない「自分の意見を言う」(もちろん身分を明かして)ところから始めましょう。

その恐怖、不安、孤独、批判あるいは無視に耐えられないようなら、表現にも耐えられません。

あと、表現したい人は匿名のSNSや掲示板の書き込みもやめた方がいいと思います。

本当の意見を匿名で書いてすっきりしていると、いざ何かを表現するときに燃料が足りなくなります。

また、都合のいい別人格を常に持っていると、表現が割れたり、中身が薄まったりする気がします。