ギターを弾くために、ピッキングの様々な訓練があります。
フォーム然り、エクササイズ然り、サウンドや発音の研究然り。
ではそれらは何のために行うのでしょうか?
速弾きができるようになるため?
表情豊かなピッキングを獲得するため?
タイムを正確にするため?
……
もちろん、結果そうなることを望んでの訓練でしょうが、ではどうすればそういった結果が得られるのでしょうか?
そのヒントがピッキングラインにあります。
文字通りピックがどういったラインを形成して弦にヒットしているのか、です。
それを把握し、整え、望んだ結果を得るための最適なピッキングラインを描くことができれば、結果はついてきます。
速弾き然り、ニュアンス然り、タイム感然り。
この記事を読んでいる方は、ご自分がどんなピッキングラインを描いて弦を弾いているかご存じですか?
たぶん、それが分かっている人は一人もいないと思います。
なぜならピッキングラインは、右腕の各部位の身体操作をはっきりと認識し、実行でき、しかもギターの弦に対して有効なラインを形成してはじめて意味が生まれるからです。
逆に考えれば、ピッキングしていて「なんかここだけひっかかる」「このフレーズがどうしても弾けない」という箇所があるとすると、そこでピッキングラインが崩れています(=フォームが崩れている)。
それを整えると大抵のものは弾けるようになります。
執筆中の「ギタリスト身体論3」はここにしっかり踏み込んでいます。
ですので、これまでの身体論シリーズ同様、あるいはそれ以上に皆さんのピッキングのお悩みに役に立てると思います。
刊行まで待てないという人はぜひ横浜のギター教室まで!
追記:「ギタリスト身体論3」でピッキングラインを詳しく説明しています。