八幡謙介ギター教室in横浜講師のブログ

横浜でギター教室を運営するギタリスト八幡謙介が音楽やギターについてつづるブログ

ジャズの演奏で「歌っている」の基準は?

サウンドハウス

ジャズでは、楽器の演奏が「歌っている」ことが重要視されます。

ただこれはミュージシャン用語なので真意を掴むことがかなり難しく、だいたいは間違った方向で理解してしまいます。

その最たるものは、歌っている=流麗なフレージング、です。

あるいは、曲を弾きこなす=歌っている、という解釈もあるでしょう。

個人的にはそういったものは全部記号の扱いでしかないので、歌うという音楽的な現象とは無関係だと考えます。

 

では「歌っている」とはなにか?

僕はイメージの萌芽がある=歌っていると考えています。

極論すれば「イメージがある」ことが「歌っている」なんですが、実際は「イメージが芽生えはじめている」段階でも歌を感じられます。

ではなぜそれが分かるのでしょう?

 

横浜ギター教室のジャズレッスンでは、スタンダードをやるとき、必ずテーマを実際に英語で歌います。

それが合格レベルに達さなければ何週でもやり直します。

では合格レベルの歌とは何か?

それはギターを弾いてみればわかります。

合格レベル未満の間は、試しにギターでテーマを弾いてもらっても何も感じません。

ただ弾けているというだけです。

しかし、歌が合格レベルに達すると、テーマを弾いているだけでなんとも心地よい空気が感じられるようになります。

なぜなら、そこにイメージがあるからです。

文章にすると曖昧に感じられますが、実際に目の前で聞いてみると一小節ですぐに違いが分かるほどです。

イメージがない(=歌ってない)テーマは冷たく、暗く、遠い感じがします。

イメージがある(=歌っている)テーマは温かく、明るく、近いです。

そして、歌っているテーマの伴奏をしていると、心からジャズを楽しめている自分をいつも発見します。

そうでないときは心の底からつまらなく感じるので、すぐに止めます。

 

そうやってテーマをちゃんと歌って弾き、そのままアドリブに入るとアドリブも歌えます。

これが歌っている演奏です。

ただ、これは全てイメージの産物なので、ちょっとでも余計なことを考えるとすぐに歌が消えて味気ない演奏に戻ります。

イメージが消えた(歌が消えた)ときはその瞬間にわかります。

それぐらい決定的に違って聞こえるものです。

ジャズはこういったところを訓練すべきだと僕は思うのですが……。

 

 

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