八幡謙介ギター教室in横浜講師のブログ

ギター講師八幡謙介がギターや音楽について綴るブログ。

人間、社会

失敗は単なるデータでしかないと考えると行動しやすくなる

最近、堀江貴文氏のYOUTUBEチャンネルをよく見ています。 起業を目指す若い子の質問に堀江氏が辛辣なコメントをする一種のエンタメとして非常に面白いのですが、質問のほとんどが「失敗したくない」という文脈で書かれてあって考えさせられます。 というか、…

強くなって何かをしようとするよりも、弱いままでできることを実践した方が合理的

人は何かを成し遂げるために強さを求めます。 腕力、体力、知力、経済力、コミュニケーション力、人脈、知名度、全て「強さ」といっていいでしょう。 それらのひとつ、あるいは複数を身につけ、その強さを武器に目標を達成しようと努力したり、困難に立ち向…

何かを目指しているなら、こういう人とはさっさと縁を切っておこう

ミュージシャンや漫画家、ダンサーなど何かを目指している人にとって、関わるだけ無駄な人種が存在します。 反面教師になるならまだましですが、無駄な付き合いで貴重な時間を浪費し、そのせいで目標が遠のいてしまうことが多々あります。 以下、付き合うだ…

「やる気」は政治利用できるから怖い

「やる気」について第三弾。 過去の記事はこちら。 k-yahata.hatenablog.com k-yahata.hatenablog.com 誰でも、やる気のある人が好きです。 特にリーダーや指導者はやる気のある人が大好物です。 自分の言うことに人がハキハキと従う姿を見ていると脳内物質…

やる気があってやる人はやる気がないからやらない人と同じ 一番強いのはやる気がないのにやれる人

前回の続きです。 k-yahata.hatenablog.com 例えば、やる気を出してなにかをする人がいます。 そういう人は周りから尊敬され、褒められます。 実際、見ていて気持ちいいものですし、キラキラして見えます。 一方、やる気がないから何もしない人がいます。 こ…

継続を妨げているものは「やる気」 やる気頼みで何かをはじめると必ず中途半端に終わる

物事は継続することが大事です。 では何かを継続するためにどうすればいいか? と考えて、多くの人はやる気に着目します。 やる気を出せれば何かを継続するなんて簡単、努力も苦じゃなくなるし、楽しくなってくるはず、だからやる気を出そう! やる気が出な…

褒めて伸ばすか叱って伸ばすか……人間はそんな単純ではない

ギター教室で教えていると必ず考えるのが、褒めて伸ばすか叱って伸ばすかという問題。 僕ももちろんこれをずっと考えてきて、どっちも実践したことがあります。 結論から言うと、どっちも正解でもNGでもなく、どうでもいいことです。 褒めて伸ばす/叱って伸…

今年も年末年始で長期オフをとったら新しい気づきがあった

ここ数年、年末年始にギターの長期オフを取っています。 理由はDMN(デフォルト・モード・ネットワーク)の発動です。 詳しくはこちらをどうぞ。 k-yahata.hatenablog.com k-yahata.hatenablog.com 休んだら脳が勝手に情報を整理してくれるという仕組みを積…

今年の目標とか立てても意味ないのでやめとこう

毎年新年になると今年の目標を立てる人がいると思いますが、あんなものは何の意味も無いのでさっさとやめるに限ります。 なぜか? そもそもたった1年で叶うような目標なんて大したことではありません。 また、目標を立てるとそれがゴールになってしまいます…

「好きなことなら続けられる」は嘘 「好き」で続けられるのは5年程度が限界

最近、「好きなことをやるのが一番」「好きならなんでもできる、困難に耐えられる」といった文句をよく目にします。 確かにそれは一理あります。 しかし、「好き」の力が継続するのは長い目で見るとほんのわずかな時間でしかありません。 だいたい何でも5年…

修行システムの是非について 自分のレベルを階層化し、その特性を考えると修行システムの意義が見えてくる

どんな分野でも、レベルアップするためには謙虚さと忍耐が必須です。 そのためにはいわゆる「修行」が必要であると僕は考えます。 以下それを具体的に説明します。 どんな分野でも、今の自分のレベルでは見えない、理解できない、存在すら予感できないという…

二十代後半で必ず謎の万能感が訪れるので、その時に頭を押さえてくれる人が必要

以前どっかで書いた覚えがありますが、人はなぜか二十代後半ぐらいで謎の万能感に襲われます。 自分はもう何でも知っている、何でもできる、やりつくした、といった感覚です。 もちろんこれは錯覚なのですが、二十代後半という独特の年齢からそれに気づかず…

全体の話をしているのになぜかそれを個人の話にすり替え、論破しようとしてくる人を相手にしてはいけない

ブログを書いて、それなりに反応が出たりすると、必ず「全体の話」を「個人の話」にすり替えて反論してくる人が出てきます。 例えば僕は、このブログでジャズはこうだ、メタルはこうだと「全体の話」をよくします。 その方が不特定多数の人に届きやすいから…

ブログやSNSで発掘・紹介をしている人は絶対に途中でやめてはいけない

それぞれのジャンルでまだ知られていない人を発掘・紹介するといった趣旨のブログやSNSがあります。 それ自体はとてもいいことだと思うのですが、これらのアカウントにはある特徴があります。 それは、だいたい中途半端なところでやめてしまうことです。 短…

人の役に立つことをコツコツやっていれば自然と結果はついてくる

音楽にしろ何にしろ、人の役に立つことをコツコツやっていれば、だいたい結果はついてきます。 もちろんすぐに出ることはまれですが、時間をかければ必ずといっていいほど結果はついてくるものです。 個人的にはギターレッスンや教則本がそうです。 自己主張…

いじる人は絶対に大成しない いじられて嫌な思いをしている人は今のうちに力をつけておこう

いじる・いじられるという関係性はどこにでもあります。 何度か書いていますが、僕は長いこといじられる側の人間で、嫌な思いをたくさんしてきました。 といっても潰れてしまうほどでもなく、いじってくるやつはほっといて、あるいはそこから逃げて自分が正…

追い詰められて開花した能力は自分のためにならない

僕の世代は、「人は追い詰められれば能力が開く、だからだからぎりぎりまで追い詰めることが愛情」という考えが一般的でした。 もちろん、全ての指導者がそうだったわけではありませんが、上記のことは普通の指導風景としてまかり通っていました。 こういっ…

嫌いなことをやるべきかやらないべきかで迷っている人はこう考えてみよう

僕の世代はよく「嫌いなことでも将来役に立つからやっておきなさい」と強制されてきました。 一方、最近では「嫌いなことをやっても何の役にも立たないから好きなことをやるべき」といった意見を多く耳にするようになった気がします。 これから何をやろうか…

型にはめたら個性がなくなるという考え方は間違い

昔から、「型にはめたら個性がなくなる」ということをよく言われてきました。 僕自身は半信半疑だったのでそこまで型にはまることを拒んだ記憶はありません。 何にせよ上達するんならなんでもいいと思っていたので。 そうして教える立場になって関西、横浜で…

主観と客観のどちらを信じるかという問題

創作や表現などをしていれば、主観と客観のズレについて必ず悩むようになります。 自分はいいと思っているものが全然相手にされなかった、酷評された、あるいは逆に自分がぜんぜんいいと思ってないものを高評価された、などなど。 ギターならギターをはじめ…

批判と否定の違いを見極めよう

前回、批判は受け入れるべきだが否定からは逃げるべきだと書きました。では批判と否定はどう違うのでしょうか? その見分け方などを考えてみました。

批判は受け入れるべきだが、否定してくる人からはさっさと逃げた方がいい

昨今では何でも批判的・否定的な意見をDisと呼んで一緒くたにする風潮がありますが、批判と否定は違います。 英語でも、Disrespectは批判ではなく中傷や侮辱、批判はCriticizeとはっきり言葉が別れています。

裕福な状態から成功するのもそれはそれで簡単ではない

世間的に、貧しさの中から成功することが難しく、裕福な人が成功するのは簡単だといった印象があります。 確かに、裕福であればあるほどスタート地点でアドバンテージを持っているし、貧しいよりはいいに決まっています。 しかし、よく考えてみれば、裕福で…

成功はどんなに小さく、どんなに正当でも必ず人を傷つける

人は必ず成功を目指します。 と同時に、その成功が不正からでない正当なものであるよう心がけます。 そうして正当な努力からささやかな成功を勝ち取ったとき、必ずといっていいほど他人からの悪意を受け、混乱してしまいます。 自分の成功やその過程の正当性…

若者の才能を褒めそやす大人はだいたいこじれているので要注意

やたらと若者の才能を褒めそやす大人がいます。 やれ「○年に一人の逸材」とか「○○の再来」「神童」などなど。 そうした大人は、一見若者に勇気と自信を与え、背中を押しているように思えますが、実は内面はかなりこじれています。 そうした大人が才能を探す…

自己否定と自己肯定を長い時間をかけて試してみたら、自己肯定の方がやや有利だとわかった

何かを習得し、上を目指していくときの方法論として、ざっくり分けると自己否定と自己肯定があります。 それぞれの長所と短所を書き出すと、 <自己否定> 長所:自分の弱みを客観視できる、自分で自分に満足しない、批判を受け入れる強さが身につく 短所:…

自分が何かに挑戦しようとしたとき、必ず否定してくる人をよく観察してみよう

自分が何かに挑戦しようとしたとき、必ず否定したり止めに入ってくる人がいると思います。 それも、「今のあなた方が好き」「無理しない方がいいと思う」「あなたのために言ってる」とさもこちらのことを考えてくれているような台詞で。 しかし、こういった…

「じゃあお前がやれ、できないなら言うな」という”当事者主義”は危険

何かについて批判的なことを言うと、必ずと言っていいほど「じゃあお前がやれ、できないなら言うな」という極論が反ってきます。 これは、当事者あるいは経験者以外は口を挟むなという当事者主義といっていいでしょう。 一見正論のようですが、よく考えれば…

心に傷をつけてまで人の能力を伸ばす必要はない

僕の世代(1978年、昭和53年生まれ)は、ハラスメントによって能力を引き上げるという指導法が当たり前に行われていました。 怒鳴る、暴力(体罰)、人格否定、脅迫、強要、果ては洗脳などなど。 そうした指導者が口を揃えて言うのは、「相手のため」…

「自分に厳しい」は実は自分を最大限に甘やかしているだけ、だから適当にやっとけばいい

前にも少し書きましたが、人は原理的に自己否定できない生き物です。 k-yahata.hatenablog.com それと同じで自分に厳しくすることも原理的にできません。 それを図式にしてみましょう。 まず<自分>がいます。 そしてその<自分>に厳しくあたる<メタ自分…