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成功はどんなに小さく、どんなに正当でも必ず人を傷つける


八幡謙介ギター教室in横浜

人は必ず成功を目指します。

と同時に、その成功が不正からでない正当なものであるよう心がけます。

そうして正当な努力からささやかな成功を勝ち取ったとき、必ずといっていいほど他人からの悪意を受け、混乱してしまいます。

自分の成功やその過程の正当性を訴え、客観的に証明したところで悪意は止みません。

しばらく考えてみると、その悪意が嫉妬に由来していることに気づきます。

まさか? 自分みたいなちっぽけな人間に嫉妬? こんなささいな成功を妬む人がいるの???

どうやら世の中そうらしいと分かると、自分の成功に向けられた悪意や、その原因の嫉妬についてどうでもよくなり、スルーできるようになります。

しかし、ふとしたときに気づいてしまいます、どうやら自分の努力やささやかな成功が見ず知らずの人を傷つけていたことに。

これはちょっと切ないです。

誰かを楽しませたい、世の中の役に立ちたいといった気持ちで努力し、ようやく成功したあかつきに、その自分の努力や成功が必ず誰かを傷つけることになるのです。

もちろん、自分は100%悪くないですし、勝手に傷つき、逆恨みしている人の方が問題です。

といってもそういう人が世の中から消えることは絶対にありません。

つまり、成功と誰かを傷つけることは必ずセットになっているということです。

当然成功が大きければ大きいほど傷つく人は増え、恨みから攻撃されることも増えてきます。

成功を目指す人は、この不条理に耐える精神力が不可欠となります。

 

成功を目指すという行為は、ある意味サイコパス的なものなのでしょう。

自分が悪いのではないにしろ、自分の行為から絶対に傷つく人が現れることが分かっていて、それでも目指すのですから。

そう考えると、成功譚が社会で美化されているのは、後ろめたさに由来するのではないかとすら思えます。

 

これから成功を目指す人は、その辺をよく考えてみましょう。

どんなささいな成功であれ、絶対にそれに傷つく人が存在します。

既に成功し、そのせいで攻撃されている人は、自分が傷つけちゃったと考えると、そうした攻撃に対し少し違った見方ができるようになると思います。

とはいえ、自分の成功で誰かを傷つけたことを反省する必要は全くないのですが。

そう考えるとやはり、成功するためにはサイコパスにならないといけないと改めて思えてき、ちょっとゾっとします。