前回の続きです。
例えば、やる気を出してなにかをする人がいます。
そういう人は周りから尊敬され、褒められます。
実際、見ていて気持ちいいものですし、キラキラして見えます。
一方、やる気がないから何もしない人がいます。
こちらは敬遠され、非難されます。
確かに、見ているとなんとなくじめっとしてこちらまで不快になることもあります。
上記はあたかも勝ち組と負け組のように比較されますが、実は全く同じ人種です。
よく考えれば当たり前なんですが、やる気があってやる人は、やる気がなくなればやらなくなるし、逆にやる気がなくてやらない人はやる気を出せればやれます。
キラキラしたリア充があるときを境にひきこもりになるのも、引きこもりが社会に出て一発逆転するのも何の不思議でもありません。
なぜなら、やる気があればでき、やる気がないとできない人だからです。
今やる気を出せている人は今リア充になれて、今やる気が出せない人が今引きこもりになっているだけで、それがいつ逆転するかはわかりません。
なぜそうなるかというと、やる気に頼って何かをしているからです。
そんな中、もう一つの人種がいます。
それが、やる気がなさそうなのにやれる人です。
やる気なさそうなのになぜか必ず出席する人、練習はしてこないけど教室には必ず来る人、ぜんぜん上達しないのに辞めない人、こういう人はめちゃくちゃ強いです。
なぜかというと、気分(やる気)に左右されていないからです。
だから普通に何かを10年単位で継続できます。
最初は馬鹿にして見下していたのに、気がついたら手の届かないところに行っていたという人がこういうタイプです。
ただ、こういったタイプは指導者受けしません。
一昔前なら『やる気がないなら帰れ』を一番最初に言われるタイプです。
そうして本当に強い人が理不尽に淘汰されてしまいます。
その結果逸材を逃しているという指導者やチームは少なくないと僕は思います。
やる気がある人ばかりでチームを作れば、そのときは熱気がムンムンし、相乗効果ですごいことになるかもしれません。
しかし、既に述べた通りやる気なんてものは簡単に枯れて消えてしまいます。
また、気持ちというものは伝播しやすいので、一人やる気がなくなれば、周りも影響されてしまいます。
そこにやる気がなくてもできる人が一人いれば、どれだけ助かるか想像に難くありません。
しかし、指導者とかリーダーは得てしてやる気のある人が大好きなので、やる気なさそうな人をさっさと除外してしまいます。
そうしたことを知っている人は、やる気を利用して指導者に取り入ることもします。
続はこちら。