八幡謙介ギター教室in横浜講師のブログ

ギター講師八幡謙介がギターや音楽について綴るブログ。

人間、社会

誰かを見返してもそこには何もないので、努力のモチベイションは自分の中に設定するべき

バカにされたりからかわれたりして、「いつか見返してやる!」と一生懸命努力し、結果自分が成長できたという話はよくあります。 こういった話はだいたい見返すことに成功したところでゴールとなるので(それが一番ドラマティックでハッピーだから) その後…

本当のことはそれを一度やめてみればわかる 2

前回の記事の続き。 k-yahata.hatenablog.com ご存じの方もおられるでしょうが、最近SNSの更新やチェックをやめました。 理由という理由はあるようなないようなですが、いっぺんやめてみようと。 すると、どうやら自分がSNS疲れをしていたことを発見しました…

本当のことはそれを一度やめてみればわかる

僕は何かを一度やめることに対してわりと肯定的に考えています。 というのは、本当のことは一度やめてみないと分からないからです。 例えば音楽なら、自分が本当に心から音楽が好きでそれなしでは生きていけないのか、それとも実はそうでもないのか……。 続け…

自己否定のパラドックス 人はどこまでいっても自己肯定しかできない

「人に必要なのは自己肯定か自己否定か」「人は褒めて伸ばすか否定して伸ばすか」といった議題があります。 僕も結構興味あるテーマで、ギターレッスンにも直接関係してくるので長年考えてきましたが、どうやら人はどこまでいっても自己否定することは不可能…

アイドル好き男性の心理は川端康成「伊豆の踊子」に書いてある

日本のアイドルは既に社会現象を通り越して文化として成熟したといっても過言ではありません。 それらは今やサブカル系評論家のみならず、れっきとした社会学者、ジェンダー研究家までもが研究対象として取り上げるほどです。 僕もいちアイドル好きのミュー…

好きなことをやっていれば後悔はしないが、自分の気持ちに嘘をつくと後々必ず後悔する

前回、好きなことをやっていれば成功しなくても後悔はしないと書きました。 k-yahata.hatenablog.com では逆に、後悔したことは何だろうと考えてみました。 いろいろありますが、それらの根源は自分の気持ちに嘘をつくことです。 僕はわりと好きなことややり…

好きなことをやっていれば後悔はしないというのはガチ

好きなことをやっていればたとえ将来成功しなくても後悔はしないというのはガチです。 この歳(今年で40)になってつくずくそう思います。 「いや、お前は成功しているだろ」と思う方もおられるかもしれませんが、そうでもありませんよ。 元々はジャズミュ…

正解を引き当てるのではなく、継続したことが正解になっていくから、これだと思ったら続けるべき

まだ若いうちはなんとか正解を引き当てようともがきます。 例えば、ふたつのバンドで活動していて、どっちに本腰を入れるのが正解か? 小説なら新人賞を粘り強く狙って出版社からデビューするか、さっさと電子書籍で個人出版してファンを獲得していくか。 な…

世の中には一生懸命やっている人を見ると本能的に足を引っ張りたくなる人たちがいる

ずいぶん前のことですが、あるサークルに所属していました。 僕はそのサークルとそこで行うことが好きだったので、一時は週の大半をそのサークルにあてて生活するほどでした。 しかしあるときからそこのメンバーA(古参)からの当たりが強くなりました。 「…

「褒められる」がモチベーションだと後々苦労するだろうから僕はやらない 2

「褒められる」がモチベーションとなってしまうと、教室外での活動を始めた途端潰れてしまうかもしれないと前回書きました。 k-yahata.hatenablog.com では講師はどう教えればいいのでしょうか? また、生徒はどういう気構えで習うべきなのでしょうか? 個人…

「褒められる」がモチベーションだと後々苦労するだろうから僕はやらない 1

「褒めて伸ばす」という教え方があります。 確かに、誰でも褒められると嬉しいし、嬉しいとモチベーションが湧いてきます。 短期的なレッスンや、子供を対象としたものならそれでもいいのかもしれません。 しかし、対象が大人でしかも長期的なレッスンを視野…

成功体験しかないということがどれぐらい怖いか図にしてみた

失敗をしたくないという人はたくさんいます。 また、失敗しない人が偉い、失敗しないことがかっこいいと考える人もいます。 そこで、失敗しないことがどれぐらい怖いことかを図にしてみました。 ◯が自分です。 図1:成功しかしていない場合 図2:失敗を重ねな…

「できないやつが言うな」は正論ではない 

誰かに意見されたときに、よく「できないやつが言うな」「じゃあやってみろ」と反論する人がいます。 一瞬正論を言っているように錯覚してしまいますが、実は全くそうではありません。 物事には、当事者にしか見えないものもあれば、他人にしか見えないもの…

自分の価値観を壊せるようになれば伸びしろはいくらでも増える

例えば、自分が価値を認めていない人や作品があったとします。 それが社会に認められ、活動の幅を大きく広げたとき、あなたはどう捉えますか? おそらくほとんどの人は、その現実を受け止めきれず、混乱するでしょう。 そして、最終的に「どうせ強いコネを持…

「気持ち」を優先する人は長続きしない

何かを継続するためには気持ちが大事だと言われます。 強く思ったときの気持ちを持ち続ければ、どんな苦難も乗り越えられるとか…。 さて、横浜でギター教室をしながらたくさんの人を見てきましたが、結論から言うと、気持ちと現実はほとんど関係ありません。…

「誰々に認められること」がモチベーションだと後々疲れる

音楽にしろなんにしろ、目標やモチベーションが重要である事は言うまでもありません。 しかし、ほとんどの場合「その後」のことについては全く言及されていません。 ただただ「モチベーションを上げよう」とか、「目標達成のために」といったメソッドやマイ…

わからないことをいくら考えても”今”はわからない

わからないことがあり、それについて検索などをして情報収集するときに、つい忘れてしまうことがあります。 それは、"今"わからない事は、どれだけ情報を収集しても"今"はわからないしできないということです。 例えば、ジャズのアドリブがわからないとしま…

褒め合う気持ち悪い人たちは消えていく

いつでもどこでも、仲間内で褒め合い、馴れ合っている人たちがいます。 僕もこれまで時々参加したり、離れたりとしてきましたが、基本気持ち悪いと感じていたので、そこにどっぷり浸かることはありませんでした。 で、今思い返してみると、そういった人たち…

何者かになろうとするとき、必ず足を引っ張る人がいる

何かを作ったり演奏したりするなら、マネではなく自分のものにするべきだ、ということを時々書いています。 仮にそれが、誰かがつくったものを踏襲するのが当たり前になっていたとしても、です。 例えばLittle Wingを演奏するときは、ジミヘンかSRVのイント…

学ぶ機会を逃したくなければ相手の持つ歴史を尊重しよう

時折、初対面なのに「なんで○○してるんですか」とか「なんで○○しないんですか」とズケズケと訊いてくる人がいます。 プライベートでもいるし、横浜のギター教室に習いに来てこういうことを言う人もいます。 当然、こちらはイラっとしますし、そういう相手と…

否定されて落ち込むのは全部出し切ってないから

ある程度名が知られてくると、作品や演奏を否定されることも多くなります。 まあ、それ自体人に知られてきたことの証なのですが(それだけ沢山の人に聞いてもらっている証拠) やはり否定的な意見や中傷、暴言は嬉しくはありません。 また、有名になればなる…

「夢は強く願えばかなう」というアレは嘘だと思ってたけど本当かもしれないという話

「夢は強く願っていればいつかかなう」 とよくいわれます。 僕はこれを昔から信用していませんでした。 だから、関西でも横浜でも教室の若い生徒さんにも一度も言ったことがありません。 が、過去を振り返ると「もしかしたら本当かも」と思えるふしがありま…

日本人が好きな「まず、ちゃんと」論のおかしさについて

日本人は、音楽や様々なアートにおいて、「まず、ちゃんと」という考え方が大好きです。 もう少し詳しく言うと、「まず、ちゃんとした技術を身につけて、そこから独自のパフォーマンスや創作を行っていくべき。どれだけ面白くて、人気があっても、ちゃんとし…

まとめ癖のある人は無意識的に変化を拒んでいる

まとめ癖についてこちらに書いたことの続きです。 要約すると、まとめ癖とは、 ・新しいことを習っているのにいきなり自分の頭でまとめてしまう ・そのせいで、いつまでも”今の自分”から脱却できない そのため、成長できない人のことです。 そして、改めて考…

まとめ癖のある人は教わったことが頭に入り辛い

何かを教わったりアドヴァイスをもらったとき、それを実行する前にいきなり「まとめの発言」をする人がけっこういます。 例えば、何かのやり方を教えると、それをする前に『なるほど、それは○○ということですね』と一度頭の中でまとめてから取りかかるといっ…

「○○が続かない」と言う人は続かない理由を自分のせいにしたくないだけ

最近ブログの検索ワードを見ていると、「練習 続かない」とか「ギター 続かない」といったものが多々見受けられます。 また、実際のレッスンでも「○○が続かない」とおっしゃる方が時々おられます。 ちなみにこれ、日本語としてはおかしいです(少なくとも僕…

「時間さえあれば自分だって」という考え

ギターを教えていると、ときどき「仕事(学校、バイトなど)で時間がない、時間さえあれば自分だってもっと練習して上達できるのに」といった発言を耳にします。

知名度がなくても人を惹きつける方法

自慢じゃないですが、僕はギター講師としてギタリストの間でまーまー知られてます。 元々の知名度もなく(メジャーデビュー経験もなくバンドで売れたわけでもない)、さらにここ数年ライブもしない、レコーディングもしない、曲も作らない、メディアにも出な…

目上の人の意見が理解できないのは自分が未熟だからだが、その未熟さも今の自分には分からない

もう10年以上前ですが、ある年上の方とよくデュオをしていました。 あるときその方が録音した音源を聴いて「ギターと歌が合ってない」と。