八幡謙介ギター教室in横浜講師のブログ

ギター講師八幡謙介がギターや音楽について綴るブログ。

2018-01-01から1年間の記事一覧

アドリブでいったん手癖を増やしてから吟味し減らしていくという手法は間違い

アドリブを長年行っていると、必ずフレーズや音を減らすという方向に向かいます。 年齢から来るものなのか、洗練されてくればそうなるのか、理由はわかりませんが続けていれば必ず”減らす”方向に向かいます。 しかし、アドリブのとっかかりから一応出来るよ…

一生懸命やればいいものになると思っている人は、芸術を甘く見ているか単に経験が足りない

日本人は一生懸命に対する神話を持っています。 何事も一生懸命やりさえすれば結果がついてくる、成功する、というあれです。 そうならない場合はまだ一生懸命さが足りない、命をかけていない、とまで考える人もいます。 はっきりいってこれは嘘です。 一般…

心に傷をつけてまで人の能力を伸ばす必要はない

僕の世代(1978年、昭和53年生まれ)は、ハラスメントによって能力を引き上げるという指導法が当たり前に行われていました。 怒鳴る、暴力(体罰)、人格否定、脅迫、強要、果ては洗脳などなど。 そうした指導者が口を揃えて言うのは、「相手のため」…

ジャズギターの勉強はビバップを徹底的に聞き込むのが一番

教室にジャズを習いにくる人には、とにかくビバップの名盤を徹底的に聞き込んでくださいと伝えます。 もちろんアーティストやアルバムもその人によって異なるものをそのときそのとき提示します。 とりあえず聴いてもらって、折に触れポイントを解説したりも…

ヴォイトレに対する懐疑 ヴォイトレってそこまで必要なの?

個人的に、歌に対してずっと興味があり、自分なりに歌とは何か的なこともブログに書いたりしてきて、横浜ギター教室に習いに来てくれるヴォーカリストさんもちょいちょい増えてきました。 そういえばヴォイトレについて書いたことがなかったので、今回はそこ…

ファン(ヲタ)は義務を全部無視すれば心から楽しめるようになる

何かのファン(ヲタ)をやっている人は、ファン(ヲタ)であることの義務を一度全部無視すれば心から楽しめるようになると僕は思います。 例えば僕はアイドルが好きですが、義務らしい義務は一切行いません。 CDを何枚も買う、ライブや握手会に行く、SNSで拡…

「自分に厳しい」は実は自分を最大限に甘やかしているだけ、だから適当にやっとけばいい

前にも少し書きましたが、人は原理的に自己否定できない生き物です。 k-yahata.hatenablog.com それと同じで自分に厳しくすることも原理的にできません。 それを図式にしてみましょう。 まず<自分>がいます。 そしてその<自分>に厳しくあたる<メタ自分…

いつまでもドキドキできるのは十代の頃に接した音楽のみ

僕は今年40になりますが、この歳になって実感するのは、いつまでもドキドキできるのは十代の頃に接した音楽だけだということです。 遅くてもぎりぎり21、2歳ぐらいまでが限界でしょう。 もちろんそれ以降に聴いた音楽にドキドキしたりハマることもあり…

AKB48 53rdシングル世界選抜総選挙は海外勢への”位打ち”(くらいうち)である

もはや6月の風物詩となったAKB48選抜総選挙ですが、今年2018年はなんと世界選抜となっています。 今までは国内48グループのみだったのですが、今回はインドネシアのJKT48、台湾のTPE48、そしてタイのBNK48からも立候補を受け付けています。

Blues Juniorが5ヶ月ぶりに修理・モデファイから帰ってきた

Blues Juniorを修理に出したら… Blues Juniorが先日やっと帰ってきました。 5ヶ月ぶりに…… 地方の修理屋さんに出していたんですが、なぜそんなところに出したかというと、以前そこに真空管の交換をお願いしたときに対応がよかったからです。

アドリブは安定期が一番怖い アドリブの「やっつけ感」について

アドリブ初心者は、とりあえず安定したアドリブを目指していると思います。 おおよそどんな曲でもロストせず、練習したフレーズを出せて、それなりにインタープレイもできる。 確かにそこに到達するだけでもかなりの努力が必要です。 また、プロを目指す人は…

ミュージシャンに「将来どうするの?」って訊いてくる人、自分は安泰だと思ってんの?

さすがに最近は言われませんが、ちょっと前までは必ずといっていいほど「将来どうすんの?」と訊かれました。 ミュージシャンに限らず、漫画家やイラストレーター、今ならYOUTUBERの人とか必ず訊かれるでしょう。 訊いてくる人はだいたい会社員だったり、一…

はじめてのジャズ 39 プレイヤー視点での「サジェスチョン」

前回、ジャズ特有の「サジェスチョン」について書きました。リスナーとしてはただ楽しんだり感心すればそれでいいんですが、プレイヤー視点で捉えると、きちんとサジェストできるかどうかはジャズミュージシャンになれるかどうかの一つの試練だと考えます。

はじめてのジャズ 38 ジャズを勉強してみよう⑦ サジェスチョンを聴きとろう

ジャズの世界でしばしば「サジェスチョン」という言葉が使われます。

欅坂46「真っ白なものは汚したくなる」が名盤すぎる

アイドルファンにはもう古い情報かもしれませんが、欅坂46の1stアルバム「真っ白なものは汚したくなる」が名盤すぎるので遅ればせながらご紹介します。 真っ白なものは汚したくなる(通常盤) アーティスト: 欅坂46 出版社/メーカー: SMR 発売日: 2017/07/19…

速弾きを練習している人はTABでフレーズを覚えた後も一応耳コピした方がいい

ロックのピッキング研究の集大成としてずっとイングヴェイのFar Beyond The Sunを練習しているんですが、ある箇所でつまずいてしまいました。 ソロに入ってからキーボードとトレードしだして2回目のキーボードソロの後の部分です。 たぶんこの曲で一番か二…

ミュージシャンなら知っておくべき黒人の呼称

ミュージシャン、特にブラックミュージックが好きな人なら必ず知っておくべき黒人の呼称についてお話します。 音楽だけ聴いてノリで使ってしまいそうな言葉もあるのでぜひ覚えておいてください。 Black(ブラック、黒人) わりとこれが差別用語だと思ってい…

ギターのテクニック「スライド」をなんとなしに使うと非常にもったいない

ギターのテクニックで「スライド」というものがあります。 知らない人はほとんどいないでしょう。 実はこれもけっこうなんとなくで使っている人が多いようです。 横浜ギター教室の生徒さんで歴10年20年の人でも「入れときゃいい」みたいな感覚でスライド…

チョーキングと表現 チョーキングは弦を上げて音程を変えるだけではない

チョーキングについて研究しているギタリストは多いと思います。 しかしその研究は、どちらかというとピッチを正確にするにはどうすればいいかとか、腕に負担をかけないためにはどうすればいいかといったことに終始しているように思えます。 確かにそれらも…

Fender USAストラト(ヴィンスト)にYJM FURYを載せてみた

第一印象は太くてクリア。 そしてノイズレス。 まんま「あの音」になるのかなと思いきや意外とそうでもなく、個性丸出しといったピックアップではないようです。 使ってみると、クランチ程度ではそれほど歪みが乗らず、別のストラトだったらもう少し歪んでい…

27クラブ(27:Gone Too Soon)

音楽界の伝説「27歳クラブ」を分かりやすく解説したドキュメンタリー。 音楽界の識者による冷静な分析と「伝説的なミュージシャンは皆27歳で死ぬ」というセンセーショナルな都市伝説のミスマッチが絶妙。

ネックプレートをチタン製に換えてみた結果

横浜ギター教室の生徒さんからストラトのネックジョイントプレートをお借りして換えてみました。 材質はチタン、メーカーはKTSです。 KTS ( ケーティーエス ) / Titanium Neck Joint Plate ギターはフェンジャ(アルダー・ローズ)、オリジナルのプレートは何…

Van Zandt(ヴァンザント)のストラトを弾いたらすごくよかった

今日横浜ギター教室の生徒さん所有のVan Zandt(ヴァンザント)を弾かせてもらったらかなり好みで終わってから胸がざわざわしてきています。 僕はギターもアンプも音が暴れるのが好きなのですが、今日弾いたのはまさにそんな感じでずっとペンタとかトライア…

アルバート・キングを改めて聴いたらSRVが嫌いになってクラプトンが前より好きになった

久々にアルバート・キングを聴いています。 この人はトーンも、フレーズも、楽曲も歌も全部好きです。 それはまあいいとして、改めて聴くとSRVが脳裏にちらついてなんか気になります。

ジャズベーシスト(日本人)から受けた仕打ちを思い出したので書いてみる

ジャズネタをもっと読みたいといったご意見を時々いただくので、あれこれ考えていたらふとジャズベーシストにされた仕打ちを思い出したので、成仏させる目的で書いておきます。 その前に言っておきますが、僕はジャズベーシストに何の恨みもないし、むしろウ…

YAMAHA NS-10M(テンモニ)を1ヶ月使ってみて

ランキング参加中音楽 3月に名機といわれるモニタースピーカー、YAMAHA NS-10M(テンモニ)を購入し、1ヶ月以上使ってみた感想です。 ちなみに仕様状況は自宅防音マンション、主にPC上の音源をプリメインアンプDENON PMA390Ⅲ経由でテンモニへ。 最初は不安…

テーマを記号化して弾くようになったら終わりの始まり

ある程度アドリブが出来るようになってくると、必ずテーマを記号化して弾くようになります。 テーマを記号化して弾くとは、テーマからなんのイメージも浮かんでこない、ただ弾いているだけ、テーマがソロにいくための段取りになっているような演奏です。 そ…

アイドル鑑賞の楽しさはベタや王道を堂々と「好き」と言えること

僕は(たぶん)自他共に認めるアイドル好きです。 いわゆる在宅ヲタで今までライブや握手会、その他イベントに一度も行ったことがないし、AKBの総選挙に投票したこともないし、CDやグッズも基本買いません。 まあそれはいいとして、 アイドル鑑賞の楽しさは…

ラリー・カールトンはあんまり好きじゃなかったけどアルバム「Larry Carlton(夜の彷徨)」を聴いたらなるほどなと思った

前にも言いましたが、僕はラリー・カールトンはあんまり好きじゃありません。 今まで聴いてきたのも以前ご紹介したラリー&リーぐらいです。 ラリー&リー アーティスト: リー・リトナー&ラリー・カールトン,リー・リトナー,ラリー・カールトン 出版社/メーカ…

コンプが演奏の質感を殺しているいい例を見つけた

ここ最近EAGLESにハマっています。 お気に入りはHotel California、Take It Easy、Life In The Fast Laneなどなど。 歌詞もすごくいいです。 まあそれはそれとして、最初にベスト盤を聴いて「かっこいい!」と思い、その後オリジナル盤を聞いているのですが…