横浜のギター教室にジャズを習いにくる人には、とにかくビバップの名盤を徹底的に聞き込んでくださいと伝えます。
もちろんアーティストやアルバムもその人によって異なるものをそのときそのとき提示します。
とりあえず聴いてもらって、折に触れポイントを解説したりもします。
なぜそうするかというと、音源の中、音の中から学ぶのが一番効果的だからです。
音から何かの法則を抽出し、それを理論付けて説明しても、頭では理解できるかもしれませんが、流れや雰囲気、空気感などが消えてしまいます。
また、そうやって理論立てて覚えたものをいざ再現してもだいたいつまらなかったりします。
だからあくまで音の中から掴んだものを今度は自分の音で出してみるのが一番いいと僕は考えます。
あと、ジャズの世界で言われていること、特に禁忌とされていることを実はバップの偉人たちは普通にやっていたりします。
例えば僕が学校で言われたこと、
ルートに解決したらダメ→普通にみんなやってるし、かっこいい。
解決音はコードトーンじゃなきゃダメ→解決音を外す場合もあるし、それもかっこいい。
タイムは正確じゃないとダメ→普通にみんなずれてるし、それがかっこいい。
ペンタ一発でソロしたらダメ→グラント・グリーンかっこいい。
ジャズではトライアド弾いたらダメ→トライアドが効果的な場面もある。
アボイドノートは使ったらダメ→使い方による。
バップの音源を聞き込めば聞き込むほど、学校で習ったことが嘘だとわかります。
そもそもジャズの世界では2018年現在でも50年代60年代のジャズが”生”のジャズであるという奇妙な状態が続いています。
学校で習ったことはすぐに色あせたりカビ臭くなったりメッキが剥がれたりしますが、バップの音源はいつまでも新しく、ピカピカと輝いています。
だからそこから学んだ方が有意義なのです。
あとは学び方ですが、これはコツが要るので興味ある人は横浜のレッスンにお越しください。