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はじめてのジャズ 39 プレイヤー視点での「サジェスチョン」


八幡謙介ギター教室in横浜

前回、ジャズ特有の「サジェスチョン」について書きました。

k-yahata.hatenablog.com

リスナーとしてはただ楽しんだり感心すればそれでいいんですが、プレイヤー視点で捉えると、きちんとサジェストできるかどうかはジャズミュージシャンになれるかどうかの一つの試練だと考えます。

はっきりいって、いつまでもサジェスチョンに躊躇する人はジャズミュージシャンには向いてません。

逆に、若手のサジェスチョンを潰そうとするベテランもジャズミュージシャンやめてほしいです。

 

 

とはいえ、一般社会においてサジェスチョン自体そもそも日本人が苦手とするものです。

日本人や日本文化にとってサジェスチョンは、場の空気を読んで、目上の人の気持ちを忖度し、まるで何もなかったかのように自然にふわりと示唆することがよしとされます。

一方でジャズのサジェスチョンは、流れをぶった切り、強引かつ大胆に次の流れを自分から作り、皆をそこに連れていくといったものです。

日本の一般社会でこれをやると「空気読めない」「がさつ」「自己中」と非難が殺到します。

そんな日本社会でジャズ的なサジェスチョンを自信を持って行うことは、かなり勇気がいることです。

念のため言っておくと、いくら日本でもジャズの世界ではそうしたサジェスチョンは歓迎されますしきちんと評価されると思います。

ただ、それをできるようになるまでの葛藤や、いざセッションやライブで行う勇気はかなりのものでしょう。

とはいえ回数を重ねれば吹っ切れて自由にサジェストできるようになりますが(それが成功するかどうかはメンツによる)、最初の一歩ははっきりいってめちゃくちゃ怖いです。

例えるなら、バーベキューで盛り上がっているところにいきなり「今からボーリング行かね?」と提案するようなもんです。

普通に考えればありえないですよね。

場が凍り付くし、後で「あいつ何なん?ww」とあれこれ噂されるのも目に見えています。

でも、ジャズという音楽はそれをやる音楽なんです。

もちろんジャズにも「それは違うだろ」というサジェストもありますが。

 

 

あと念のため言っておくと、アメリカ人(白人も黒人も)も日常はちゃんと空気読むし場違いなことを言う人はほとんどいないです。

ただ、ジャズという音楽を演奏する上では流れをいきなりぶった切って強引に全員を方向転換させるという行為に対して、彼らは日本人よりハードルが低いのではないかと思います。

 

これからジャズをやっていきたい人、セッションには通ってるけどなんかいつもマンネリ、インタープレイができていない、などなど上を目指す人は過去の名盤から「サジェスチョン」を探し、研究してみましょう。

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