もはや6月の風物詩となったAKB48選抜総選挙ですが、今年2018年はなんと世界選抜となっています。
今までは国内48グループのみだったのですが、今回はインドネシアのJKT48、台湾のTPE48、そしてタイのBNK48からも立候補を受け付けています。
余談ですが中国のSNH48は契約違反があったらしく日本の48グループとは契約を解除されているのでもちろん不参加です(実に中国らしいw)。
さて、この世界選抜総選挙、個人的にはずっともやもやしています。
それはこの選挙が運営からの位打ち(くらいうち)ではないかという危惧があるからです。
ところで皆さん、位打ちってご存じですか?
そもそもは宮中で古来から行われてきた謀略術のことです。
落ち目の政権や権力者が目を付けた者(新興勢力のトップなど)に不釣り合いな官位を与え、舞い上がらせて権力欲や忠誠心を煽り、意のままに操るという恐ろしい手法です。
源義経や近藤勇も位打ちにかかったと言われています。
宮中だけでなく、会社、組織、クラスや部活でも不釣り合いな役職をわざと与えて罠にはめるという構図は一度は目にしたことがあると思います。
まず国内48グループの現状を見てみましょう。
エース渡辺麻友の卒業、総選挙絶対王者指原莉乃の総選挙引退、古参メンバーの卒業秒読み、卒業メンバーの不振、後進の人材不足、新規姉妹(国内)グループの停滞、坂道グループの台頭などなどかなり行き詰まっていると言って問題ないでしょう。
つまり、48グループ運営陣は落ち目の政権です。
一方で海外48グループの人気は相当なものであるそうです。
特に活動開始からまだ1年のBNK48(タイ)は、2017年12月に「恋するフォーチュンクッキー」を発売したところ社会現象となるほどのヒットを記録したとか。
また、アジア最大の親日国である台湾のTPE48も2018年3月から活動を開始、こちらも成長が期待できそうです。
これらはまさに新興勢力と言えるでしょう。
彼女らにとって日本は憧れの国であり、国内48グループの頂点であるAKB48のシングルに参加するなど夢のまた夢、人生を賭けてでも欲しい位であるはずです。
そこに突然世界選抜総選挙が振って湧いてきました。
海外でも48グループメンバーなら誰でも立候補できる(中国以外)、順位は平等に投票で決められる、自分も日本で活動できるかもしれない、もしかしたら選抜に選ばれるかもしれない!
きっと夢や希望で胸がいっぱいになり、立候補した時点で舞い上がってしまっていることでしょう。
ここに位打ちの構図が出来上がりました。
落ち目の政権=国内48グループ
新興勢力=海外48グループ
官位=選挙順位に応じた活動
海外勢は本人はもちろん、運営もファンも相当気合い入れて選挙に臨むでしょう。
それはもちろんCDの売り上げに直結します。
もしかしたらいきなり選抜メンバーに海外勢が数人入る可能性もあります。
すると今度は危機感を覚えた国内メンバーやファンに化学変化が起こるでしょう。
そこから国内48グループ第二章が始まるかもしれません。
また、入選した海外勢を差別せず手厚く扱うことで本国からの信頼を得、今後新たなインターナショナルグループ(日本版twiceのような)立ち上げの足がかりになるかもしれません。
あるいは、本当に海外勢を位打ちに処し、捨て駒として扱うのかもしれません。
いずれにせよ今回の総選挙はこれまでとは全く意味が違うと僕は感じています。
その分楽しみでもあり、怖くもあります。