八幡謙介ギター教室in横浜講師のブログ

ギター講師八幡謙介がギターや音楽について綴るブログ。

表現、創作、プロ

音楽活動における楽しみは、自分の中に作るのではなく他人の反応から見つけるべき

音楽活動と「楽しみ」について。 完全に趣味で自分が楽しむだけなら何をしてもいいです。 ただ、動画を出したい、ライブがしたい、楽曲提供したいなど、他者や社会に対して音楽活動をする場合、「楽しみ」をどう捉え、どこに見いだせばいいのか? よく『音楽…

曲、歌、演奏、ルックス、全て正解だと、完成したものが不正解になることが多い

なぜか売れない人 曲も良いし歌も楽器も上手い、おまけにルックスもスタイルもいいのに全然売れない、あるいは売れはしたけど早々と頭打ちになって伸び悩んでいるという人がいます。 なんでだろうと昔から思っていたのですが、最近なんとなく分かったことが…

業界、コンテンツに金を落とさないやつはプロになれないというのはガチ

よく「ミュージシャンになりたいならちゃんと金払ってCD買え!」と言われます。 自分が目指す業界やコンテンツにちゃんと金を落とさないやつはプロにはなれない、ということらしいです。 はっきり言いますがこれはガチです。 自分や回りでプロになった人を見…

プロを目指す人が知っておくべき、音楽における3つ段階 

音楽を演奏する上での3つの段階をご説明します。 第1段階 物理的に弾けるかどうか 何らかの楽曲があって、それを最後までちゃんと弾けるかどうか。 また、タイムをキープできるか。 この段階は練習すれば誰でも(この段階の範囲内で)上にいけます。 とい…

お墨付きをもらわないと価値を判断できない人は芸事で生き残れない

25~6年ギターを弾いてきましたが、その中で折に触れ「ん?」と思う人がよくいました。 それは、誰かのお墨付きをもらわないと価値を判断できない人です。 自分より上の人にしょっちゅう「誰それって上手いんですか?」とか「このアルバムってどうなんで…

創作活動をめんどくさいと感じない人はたぶん好きの範囲内でしかやってない

僕はこれまでいろんな形で本を書いてきました。 教則本、小説、エッセイ的なもの……。 人から見たらさぞかし文章を書くのが好き、本を書くのが好きなんだと思うかもしれませんが、正直そこまで好きでもありません。 なぜなら、めんどくさいからです。 世の中…

表現する側にいるのにじっと代弁者を待っている人

本来表現する側なのに、なぜか自分の意見を言わず、代弁者をじっと待っている人がいます。 SNSなどの言葉としてもそうだし、表現としてもそういった姿勢の人はいます。 そうして、自分が言いたかったことを言ってもらえたら「よくぞ言った!」と賛同する。 …

クリエイターに言ってはいけないこと

クリエイターにうっかり言ってしまって、その後距離を置かれてしまう言葉を列記しておきます。 下記のようなことを言わないだけで、「この人は大丈夫な人だ」と安心され、胸襟を開いてもらえる可能性があるので、クリエイターと仲良くなりたい人は覚えておき…

何かを創るときにちょっとでもうんざりしない人は手を抜いている

何かを創るとき、いろんな感情が去来します。 その中に「うんざり」がない人は、たぶん手を抜いているか、持っているものを全部出す(心の奥にあるものも含めて)方法をまだ知りません。 なぜか? 例えば僕は、新しい何かを創ったり研究したりするとき、いつ…

本物に触れるとは、がっかりすること。感性が磨かれてどうたらこうたらはその後

よく「本物に触れて感性を磨き云々」と言われます。 僕もずっと音楽をやってきたり、文学を読んで来たので、それを盲目的に信じ、本物と言われるものにできるだけ触れようとしてきました。 で、その都度だいたいがっかりしてきました。 例えば本物のモナリザ…

「関ジャム」は現代最高の音楽教養番組 プロを目指す人は絶対に観た方がいい

関西ジャニがやっている「関ジャム」という音楽番組があります。 これが本当に素晴らしくていつも関心しています。 内容は単なる歌番組やセッション番組ではなく、また、しょーもないバラエティでもなく、毎回テーマに沿ったミュージシャンのゲストが出てき…

アーティストは20代で色々やって30代でそれらをゆっくり整理していくと色々楽になっていくと思う

僕の体験から言えることですが、アーティスト志望の人は20代で色々やっておき、30代に入ったらそれらをゆっくり整理していって、最終的に身の丈にあった活動におさめておくと色々楽になるのではないかと思います。 僕自身が完全にそのパターンを踏襲して…

今後確実に来るミュージシャンの仕事は……「ヴァーチャルミュージシャンの中の人」業だ!

2018年はヴァーチャルアイドル元年といってもよかったと思います。 しかしこれは始まりにすぎないでしょう。 今後はヴァーチャル○○が増加の一途をたどると思われます。 そして必ず出てくるのは……ヴァーチャルミュージシャンでしょう! 二次元のキャラク…

誰かの創造物の恩恵にあずかっているのにその対象にリスペクトがない人は、何かを創造しても中途半端にしかならない

誰かの創造物、例えば楽曲や書籍、アートなどなどをコピーしたり評論したりとその恩恵にあずかっているのに、対象を馬鹿にする人がいます。 音楽なら、あるバンドのコピーをして楽しんでいるのに、そのバンドを馬鹿にしたり否定したりする人。 こういう人は…

ライブに来ない人のことを考えるより、来てくれた人のことを考えるべき

アーティストに限った話ではないのですが、ライブやイベントをやったり、教室を構えたりしたとき、ついつい来てくれた人よりも来ない人のことを考えてしまいます。 例えばキャパ100のライブで一生懸命頑張って70人入れたとき、つい入らなかった30人の…

アーティストになりたい人は価値観を権威にゆだねるのはやめた方がいい

パフォーマンスであれ創作であれ、それらには己の価値観が如実に反映されます。 だからアーティストは技術や知識に加え、己の価値観を鍛えなければなりません。 いい/悪いにはじまり、ではそれらの何がいいのか、悪いのか、その価値観を自分のパフォーマン…

音大・音楽専門学校を卒業することとプロになることはほとんど何の因果もない

音大や音楽専門学校を卒業することとプロのミュージシャンになることは、ほとんど何の因果もありません。 仮に音大卒、音楽専門学校卒のプロミュージシャンがいたとしても、音大(専門学校)を出たからプロになったのではないということです。 もちろん、学…

人に習うのに「ワンチャン無料で」みたいなことを考え、実行する人は死んでもプロにはなれない

関西で教えていたときも、横浜にギター教室を移してからも、ちょくちょく「ワンチャン無料で」みたいな人が来ます。 僕の教えていることに興味がある、でもできればお金は払いたくない、もっと言えば足も使いたくない、そこであらゆるツールを使って無料でど…

一生懸命やればいいものになると思っている人は、芸術を甘く見ているか単に経験が足りない

日本人は一生懸命に対する神話を持っています。 何事も一生懸命やりさえすれば結果がついてくる、成功する、というあれです。 そうならない場合はまだ一生懸命さが足りない、命をかけていない、とまで考える人もいます。 はっきりいってこれは嘘です。 一般…

ミュージシャンに「将来どうするの?」って訊いてくる人、自分は安泰だと思ってんの?

さすがに最近は言われませんが、ちょっと前までは必ずといっていいほど「将来どうすんの?」と訊かれました。 ミュージシャンに限らず、漫画家やイラストレーター、今ならYOUTUBERの人とか必ず訊かれるでしょう。 訊いてくる人はだいたい会社員だったり、一…

テーマを記号化して弾くようになったら終わりの始まり

ある程度アドリブが出来るようになってくると、必ずテーマを記号化して弾くようになります。 テーマを記号化して弾くとは、テーマからなんのイメージも浮かんでこない、ただ弾いているだけ、テーマがソロにいくための段取りになっているような演奏です。 そ…

芸術は人間の本質をたちどころに暴き出すから面白い、そして怖い

芸術が面白くそして怖いのは、作者はもちろん、鑑賞者の本質までたちどころに暴くところです。 例えばある本を読んだとしましょう。 その内容をクソミソにけなす人は承認欲求が高く、満たされていません。 当たり障りのない意見でやんわり褒める人は気遣いに…

有名人や権威に認められようとするより、ダイレクトに顧客に認められる努力をした方がいい

手っ取り早いプロモーションの方法として、「誰々が認めた」というものがあります。 有名人や業界で権威のある人に自分や作品を認めてもらう、また、賞やコンテストでの入賞も同じです。 そうした情報があると、受け手としては分かりやすいし、説得力やイン…

歴史的作品の価値が分からなければ、自分が未熟だと思っておいた方がいい

すでに歴史的価値を付与された作品があり、試しに触れてみたところ全然良いと思えなくて困惑したという経験は誰しもあると思います。 その時に二通りの反応があります。 一つは自分がその作品を鑑賞するレベルに到達していないからわからなかっただけという…

プレイヤー時代に実際にされたこと

ギターの演奏を中心に活動していた時にお店やミュージシャンから実際にされたことを書いてみます。 ある程度演奏経験のある人はきっと同じ経験をしているのではないでしょうか? これからやっていくぞという人はどこかで同じようなことをされる可能性があるの…

アーティストやクリエイターになりたい人は自分の認識をいつでも疑えるように訓練しておこう

アーティストやクリエイターになりたい人は、自分の認識をいつでも疑えるように訓練しておくべきだと横浜ギター教室で教えています。 自分がかっこいいと思うもの、かわいいと思うもの、面白いと思うもの、価値があると思うものに対していつでも疑いの目を挟…

プロミュージシャンを目指して頑張っていても将来誰がどうなるのかは本当に分からない

これまでプライベートや関西・横浜のギター教室で、プロミュージシャンを目指している人をたくさん見てきました。 その結果言える事は、誰がどうなるのか本当にわからないし誰にも予測できないということです。 顔もスタイルもよく楽器も上手で、人付き合い…

「弾ける」にもいろんな段階や視点があることを知ろう

ここ最近、デスクワークをしながら久々にレニクラ(Lenny Kravitz)を聞いていました。 レニー・クラヴィッツ - Wikipedia 初めて聞いたのは中学生の時で、かれこれ24、5年経ちますが今聞いてもやっぱりしびれるぐらいかっこいいです。 聞いているうちに、そ…

自分にすら何の異変も起こらない作品が他人に影響を及ぼす事はまずない

ここ最近、自分が行ってきたこと、発表してきたものを再点検しています。 目的は、創作の過程と結果の因果関係を突き止めることです。 これまで何かをするにあたって一回一回全力を出しているつもりではいましたが、今考えると出しきれていないものも多々あ…

プロモーションありきの創作は作品の質を低下させる

現代では、個人がプロモーションを行うためのツールが揃っています。 それはそれで素晴らしいことだし、その恩恵に預かる事は何ら問題はないのですが、使い方の順序を間違えると創作にまで影響を及ぼすのではないかと僕は思います。 順序とは、まず作品があ…