関西ジャニがやっている「関ジャム」という音楽番組があります。
これが本当に素晴らしくていつも関心しています。
内容は単なる歌番組やセッション番組ではなく、また、しょーもないバラエティでもなく、毎回テーマに沿ったミュージシャンのゲストが出てきて、そのテーマについてプロの視点からきちんと解説してくれるというもの。
そのゲストも旬なアーティストが宣伝ついでに出てきたのではなく、多くは裏方のプロデューサーや作曲家、サポートミュージシャンだったりします。
そうした一流の音楽家が、それぞれのテーマについて、「へー、ここまでちゃんと説明するんだ!」と驚くほど音楽的に解説してくれます。
例えば、コード進行の中にクリシェラインが入ってるよとか、アニソンはなぜアニソンに聞こえるのかとか、有名ギタリストのサウンドの秘密だとか……。
さすがにプロなら知ってることばかりですが、それでも「知ってるよそんなこと…」とチャンネルを変える気にはならず、「うんうん、そうだよね!」とか、時には「あ、そういうことか!」と納得したりして楽しく最後まで観られます。
これから音楽をやっていきたい人、音楽がどういう仕組みで成立しているか興味がある人にはすごく勉強になると思います。
ジャニーズ番組だと侮って見逃すと後悔しますよ、きっと。
僕も初回から見ていないことを後悔しています。
音楽教養番組はときどきあり、その都度チェックしていたのですが、毎回がっかりして途中でやめていました。
某教授のやつとか、某フリージャズミュージシャンのとか……。
「関ジャム」はそれらとは一線を画するほどの作り方で、スタッフさんの音楽愛が伝わってきます。
これに匹敵する番組といえば、昔京都TVで深夜にやっていた「THE ROOTS」というブルースの歴史をナレーションのみで紹介するというディープな番組でしょうね。
中学生の僕にマディ・ウォーターズとかロバート・ジョンソンとかを教えてくれた濃い番組でした。
あれ、もっかい観たいなあ……