さて、ようやくヴィンストのサウンドレビューができるようになりました。
軽く弾いてみるとどうやら10ゲージが張られていたようで、太いから09に換えてから弾こうかと思ったものの、我慢できずにアンプにつなげている自分がいました。
とりあえずブリッジから音を出してみると……
「太っと!」
と思わず声が出たほどいきなりブリッジから太い音がします。
これは予想外でした。
最初はもっとペラペラの音で、そこからどんどん太くなっていくと予想していたのですが……。
以前中古で買ったヴィンスト1も最初はペラペラでした。
やっぱあっちは配線とかいじられていたのかもしれません。
他のピックアップも弾いてみると、とにかく驚くほどファットなサウンドで、一発弾いただけで買ってよかったと心から思えました。
ファーストサウンドからはローズウッド独特のアタックや柔らかさはそこまで出ていませんでした。
クリアで太いサウンドという印象。
これはすぐに始まったエージングによって変わっていったので後ほどレビューしていきます。
さて、当教室でおなじみの入力耐性。
これは、強いピッキングに対しピックアップおよびギターそのものがどれだけ耐性を持っているかを測るテストで、ギターの質を把握するために行います。
ピッキング自体はただ強ければいいというものではなく、弦に対してちゃんとした入力が必要となりますが、そこらへんは「ギタリスト身体論3」をお読みいただくか教室まで。
入力耐性は1弦と6弦でテストします。
1弦を強く弾いて耳に痛いハイが出たら耐性が低い、音は大きくなってややハイが強調されるけど耳に痛いほどでもなければ耐性が高い。
6弦を強く弾いてヴーーンとローが広がったら耐性が低い、強く弾いてもローが広がらずに締まっていれば耐性が高い。
耐性が高いギターがいいギターです。
ヴィンテージはこの入力耐性がめっちゃ高いです。
結論、ヴィンスト2は入力耐性高いです。
僕のヴィンスト1よりも全然上ですね。
ヴィンテージにかなり近い入力耐性を持っています(ヴィンテージにはあと一歩届かない感じもありますが)。
ピッキングに対する反応の特徴としては、一番ソフトに弾いてもそこまで音が小さくならず、ちょっとだけコンプ感のあるわりとしっかりした音が出てくれます。
ここも他のストラトと違うところで面白いです。
もちろんニュアンスは変わりますが。
あとびっくりしたのは、サスティンが長い!
これも今まで弾いたギターの中でピカイチです。
まあ個人的にサスティンはあまり重要な要素ではないのでおまけみたいなもんですが。
さて、このファーストサウンドを記録しようかどうか迷っていると、20分ぐらいでもうエージングが始まってしまいました。
ということで、完全新品のヴィンスト2の音はもう僕の個体からは出ません。
そう考えると惜しいことをしたような…
次回、個体についてレビューした後、エージングのご報告をしていきます。