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ヴィンスト2を手にしてだいたい20分ぐらい弾いていたらエージングがもう始まりました。
音量は特に変化はなかったと思いますが、キャラクターが明らかに出てきました。
特にローズウッドらしい柔らかさと、アルダーの荒々しさ。
いわゆる60年代のストラトっぽい音が引き出されてきました。
たぶんこれが今後もっと深くなっていくのでしょう。
エージングが始まったと同時にアタックも出るようになってきました。
ローズウッドらしい「チュンチュン」という独特のアタック感です。
これは以前使っていたローズウッドのフェンジャでは出なかった音ですね。
生徒さんが持っていた60年代のストラトではそういう音がしていました。
あと、ソフトに弾いたときの「コツン」というこれもメイプルにはないローズウッド独特のアタックも出ています。
あと、強く弾いたときの軋んだような音も出てきました。
これはSRVがよく出しているサウンドですね。
今まであれってIbanezのTS系で作る音だと思っていたのですが、どうやらギター単体で出るもののようです。
今回のヴィンスト2でそういう音が出るようにしたのか、それともヴィンテージでこの軋みが出るのかはちょっと分かりませんが。
SRVサウンドを追求したい人はヴィンスト2はうってつけです。
ヴィンスト2はネックピックアップがかなりブライトな印象です。
独特の暗さはありますが、そこまでぼんやりしていません。
まだピックアップの高さやスプリングハンガーはいじっていませんが、追い込めばかなりゴリゴリした音に出来ると思います。
このヴィンスト2を弾いて、はじめてセンターのよさを知りました。
SRVがここで弾いていた理由も分かりました。
ネックほど暗くなく、ブリッジほどパキパキしすぎず、ほどよい明るさとコシが混ざったとても使いやすいピックアップに感じます。
フェンジャのときもメイプルのヴィンスト1でもそう感じたことはありませんでした。
これはスラブローズでしか出ない音なのかもしれません。
ブリッジはエージングが進むと明るさが出てパキパキ感が増した印象。
もしかしたらエージング後の方が使いにくいと感じる人が多いかもしれません。
僕は全然好きですが。
もっとゴリっとしててもいいので、もうしばらく弾いたらきつさが増すよう調整します。
一番人によって意見が分かれそうなのがハーフトーンでしょうね。
まず、メイプル系のクリスピーサウンドは出ません。
やや暗めで、キラキラ・パキパキというよりは、ジャギーン・ギャッギャッという感じ。
わりと主張強いです。
ハーフトーン好きは購入を慎重に考えた方がいいかもしれません。
できればど新品ではなく、ある程度弾かれている個体を一度弾いてみたほうがいいでしょう。
と、とりあえずファーストエージングはこんな感じです。
ここからどの程度変化していくのかは分かりませんが、何か気づいたらその都度ご報告します。
ある程度こんなもんかってところでピックアップの高さとスプリングハンガーの調整に入ります。