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誰かの創造物の恩恵にあずかっているのにその対象にリスペクトがない人は、何かを創造しても中途半端にしかならない


八幡謙介ギター教室in横浜

誰かの創造物、例えば楽曲や書籍、アートなどなどをコピーしたり評論したりとその恩恵にあずかっているのに、対象を馬鹿にする人がいます。

音楽なら、あるバンドのコピーをして楽しんでいるのに、そのバンドを馬鹿にしたり否定したりする人。

こういう人は沢山います。

まあ若いうちは必ず通る道だといってもいいでしょう。

冷静に考えればこれほどの論理矛盾はありません。

まず大前提として、そのバンドがいるから自分がコピーをして楽しめているという事実。

これが分かっていれば普通に感謝の念が起こってくるはずです。

仮にそのバンドが自分にとって嘲笑の対象になるものだったら、最初からコピーしなければいいはずです。

そうではなく、ちゃっかりと他人の創造物の恩恵にあずかっておいて、しかもその創造主を馬鹿にする人は、相当精神がねじれています。

若さゆえの精神のねじれなら、まだ猶予はあるので大丈夫です。

若いうちに指摘してもらえれば変われる人もいるでしょう。

あるいは長年続けていればどこかで自ら変われる可能性もあります(僕はこっちのタイプ)。

しかし、いつまでも変われない人は、必ず消えていきます。

自分が恩恵を被っている対象を馬鹿にして喜ぶような人は、プロにはいません。

というか、そういう人はプロにはなれません。

また、プロアマ問わず、上記のような人はいいものを創造することはできないでしょう。

なぜなら、創造という行為そのものに対するリスペクトが決定的に欠けているからです。

何を創っても詰めが甘い、「こんなもんでしょ?」感が出ている人は、そういうタイプです。

何かを創造するとき、戦略的に力を抜くということもありますが、それとは全く別です。

周りの人で、何をやっても「こんなもんでしょ?」感が出ている人、また、まだまだ全然なのに「こんなもんでしょ?」発言をよくする人がいたら、よく観察してみましょう。

そう言う人は、誰かの創造物の恩恵にあずかっているのに、それに対するリスペクトがないはずです。

まあ、他人ならほっといて近づかないようにするか、既に友達なら距離を置くようにすればいいだけですが、自分がそうなってしまったときはちょっとやっかいです。

なぜなら、上記のようなケースは自我と深く関わっているからです。

だからこそいつまでたっても人を小馬鹿にすることがやめられず、そのせいで自分が成長できずに消えていく人が後を絶たないのでしょう。