アーティストやクリエイターになりたい人は、自分の認識をいつでも疑えるように訓練しておくべきだと横浜ギター教室で教えています。
自分がかっこいいと思うもの、かわいいと思うもの、面白いと思うもの、価値があると思うものに対していつでも疑いの目を挟めるようにし、必要であればそれらをひっくりかえせるようにしておくことは非常に重要です。
例えば、自分が無価値だと思う作品や、能力が低いと思うアーティストが社会的に評価を受けている時、その事実に対して自分がどう対応するか。
多くの人は、そんな作品やアーティストが評価されているのはおかしい→きっとそういうやつらは何かずるをしたんだろう、と考えます。
そう考えると自分の認識を覆す必要もないし、また自分が評価されていない事を道徳的に正当化することもできます。
痛みを伴わず、今の自分のままでいくばくかの満足感も得られるので、かなりおいしい考え方だといえます。
しかしこれでは自分の世界観を広げることや、今の自分を壊してより高度な認識や技術を得る事はできません。
そこで、自分が大した事ないと思っている作品やアーティストが社会的に評価された時、実は大したことないのは自分だったと認識を転換させてみると一気にいろんなものが見えてきます。
これはある種の革命であり、自分に対する暴力と言っても良いでしょう。
もちろんそこには相当な痛みを伴うし、下手をすれば心が完全に折れてしまうかもしれません(それを回避するために上記のような自己中心的な妄想に浸ってしまうのでしょう)。
しかし、自分を一段階成長させるためにはそれぐらいのリスクを負う必要があります。
まぁそこまで極端ではなくても、自分が気に入らない作品やアーティストが評価されていたとき、「もしかしたら自分のレベルが低いから価値がわかってないだけかも?」とちょっとくらいは思えるようにしておきましょう。
一瞬でもその考えが持てる人なら、いずれ考え方や活動などに広がりが出てくる可能性はあると思います。