八幡謙介ギター教室in横浜講師のブログ

ギター講師八幡謙介がギターや音楽について綴るブログ。

学ぶ機会を逃したくなければ相手の持つ歴史を尊重しよう


八幡謙介ギター教室in横浜

時折、初対面なのに「なんで○○してるんですか」とか「なんで○○しないんですか」とズケズケと訊いてくる人がいます。

プライベートでもいるし、横浜のギター教室に習いに来てこういうことを言う人もいます。

当然、こちらはイラっとしますし、そういう相手とはすぐに心の距離を置きます。

話すにしても十分警戒し、できるだけ当たり障りのない表面的な会話に留めておこうとします。

間違っても深い話はしません。

なぜかというと、こちらの”歴史”に対するリスペクトがないからです。

例えば、僕はかれこれ4年ぐらい演奏活動も作曲もレコーディングもしていませんが、それは考えあってのことです。

しかし、その考えに対してなんの配慮もなく「なんでライブしないんすか?」と訊いてくる人とは深い話をしようとは思えません。

話したところで理解できないだろうし、最悪、勝手な解釈をされてしまう可能性もあります。

 

まだ若く経験も浅い人でも、こう考えてみると分かりやすいと思います。

例えば、中学や高校で部活をしていたとしましょう。

3年はちゃんと続けて(実質2年半ぐらいでしょうが)、卒業後は高校や大学で同じ部活には入らず、完全に離れたとします。

それはそれで、自分の中に色々な経験や思いがあっての決断なのでしょう。

それに対し、「なんでやめちゃったの?」「続けたらいいのに」と気軽に言われるとイラっとしませんか?

相手はそんなつもりはないにしても、そんなことを言われたら、どこか自分の歩んできた歴史や決断を軽視されたような気がするはずです。

実際、そういうことを言う人は、たいてい長く続けているものがありません。

 

たった3年でも簡単に説明できないほどの思いがあるはずです。

ましてや、10年20年と続けている人は言葉に尽くせないほどの強い思いがあり、その上で続けたりやめたりしているのです。

その歴史を尊重しましょう。

でなければ年長者やレベルの高い人から相手にしてもらえません。

すると、当然学ぶ機会が減るし、学べることも少なくなります。

といっても、おべっかを使ったり、変にペコペコする必要はありません。

そういう人はそういう人で、逆に気持ち悪いので距離を置きます。

ただ相手に歴史があることをちゃんと認識していればいいだけです。