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褒め合う気持ち悪い人たちは消えていく


八幡謙介ギター教室in横浜

いつでもどこでも、仲間内で褒め合い、馴れ合っている人たちがいます。

僕もこれまで時々参加したり、離れたりとしてきましたが、基本気持ち悪いと感じていたので、そこにどっぷり浸かることはありませんでした。

で、今思い返してみると、そういった人たちは見事に消えていきます。

”消えていく”とは、音楽なら音楽をやめる、あるいは続けていても全く名前をきかない、また、名前は聞くけど状況はいつまで経っても変わらない……などなど。

いずれにせよ、そういった人は必ず人を大げさに褒めます。

 

当たり前ですが、人は褒められると嬉しくなります。

特にアーティストなんて褒められたいからやっているようなものですからね。

そして、今度はお返しに相手も褒めます。

そこにやんわりとした義務や暗黙のルールが生まれます。

そうした相手が増えれば増えるほど、義務もルールも複雑になり、やがてがんじがらめになっていきます。

もちろん、その分仲間は増え、仕事も増えるようになります。

しかし、その仕事自体がやんわりとした義務やルールの中で発生するものなので、自分をひとつ上のステージに押し上げるほど重要な内容ではなかったりします(まあ、そういったことが発生するケースもあるでしょうが)。

 

 

さて、世の中そうやって友達増やして上手くやっていくもんなのかなと思って自分も参加してみたことがあるのですが、すぐにこれじゃどうにもならないと思いました。

自分のやり方が下手なだけなのかと思っていましたが、ある程度年齢を重ねて振り返ってみると、仲間内で褒め合っている人は消えていたり、先に進めなくなっていることに気づきました。

また、成功している人で友達が多い人もいますが、そういった人たちは、仲間内の仕事は採算度外視の遊びとして、そして自分の仕事はその輪の外でやっているように見えます。

たまたまそうなっているのか、自分で気を付けているのかは分かりませんが。

 

仲間を否定するつもりはありません。

しかし、そこに「俺も褒めるからお前も褒めろよ」とか、「自分だけ抜け駆けするのは許さないぞ」といった負のルールがないとは言い切れません。

心地よさや安心感に浸っているうちに、そうしたルールにがんじがらめに縛られて自由に動けなくなっていた、ということはよくある話でしょう。

心地いい空間、安心できる仲間ほど逆に気を付けるべきだと僕は思います。

極端な話、創作や活動に自由を求めるなら、仲間は作らない方がいいです。