僕は何かを一度やめることに対してわりと肯定的に考えています。
というのは、本当のことは一度やめてみないと分からないからです。
例えば音楽なら、自分が本当に心から音楽が好きでそれなしでは生きていけないのか、それとも実はそうでもないのか……。
続けているうちは「音楽をやめたら自分が自分じゃなくなる」「生きていけない」と信じているかもしれませんが、以外とやめてみるとそうでもなかったことが分かったりします。
あるいは、がむしゃらな活動よりもゆるーいスタンスの方が自分に合っているといったことが見えてきます。
とにかく、一度音楽から離れいろんなことを俯瞰で眺めてみると全然違ったことが見えてきます。
しかも、それはおおむね自分の本心に近いものです。
人は何かを継続すればするほど頑固になり、視野が狭くなり、排他的になっていきます。
長く続ければ続けるほど自分を否定できなくなるし、それが怖いから他人、特にやめた人をけなすようになっていきます。
一方、やめた人はどこか後ろめたさもあるのでそういった人に反論できません。
だから世間では続けている人の声が通り、やめた人の意見があまり取り上げられないのでしょう。
しかし、何度でも言いますが、一度やめないと本当のことはわかりません。
何かを継続している人は、行き詰まりを感じたら一度すっぱりやめてみることをオススメします。
とはいえそれは、継続するより何倍も勇気が要ることですが。