何かを継続するためには気持ちが大事だと言われます。
強く思ったときの気持ちを持ち続ければ、どんな苦難も乗り越えられるとか…。
さて、横浜でギター教室をしながらたくさんの人を見てきましたが、結論から言うと、気持ちと現実はほとんど関係ありません。
気持ちが何かの原動力になることはありますが、それは初速だけです。
例えば、18歳の自分がプロになりたいという気持ちを強く持っているとします。
それはそれで立派なことだし、否定する気は全くありません。
ポイントは、それが〈18歳のときの気持ち〉であることです。
当然、人はいつまでも18歳ではいられません。
もちろん、20歳でも35歳でも、同じ年齢でずっといるという事は不可能です。
その◯◯歳の気持ちを持ち続けようとするから、現実と齟齬が生じてくるのです。
そして、なぜか「あの頃の気持ち」がなくなってしまった自分に失望し、挫折してしまいます。
また、気持ちが主体だと、ちょっとした気持ちの揺らぎに簡単に影響されて、目標をすぐに変更してしまいます。
一方、気持ちを重要視していない人は、同じことを長期間継続できたり、目標に向かってぶれずにまっすぐ進むことができます。
気持ちなんてものは、それこそ小雨が降っているだけで揺らいでしまうほど脆いものです。
それを自分の中心にすえるほど危険なことはないと僕は思います。