一般的に、ジャズはインスト(楽器のみの演奏)というイメージが強いかもしれませんが、ジャズの本質は歌にあります。
ジャズをはじめて間もない人はどこか歌を軽視する傾向がありますが、経験と共にいつか必ず歌の重要性を理解するようになります。
おそらく日本人にとってはインストよりもヴォーカルジャズの方が距離を感じるのではないでしょうか?
そもそも英語だし、がんばって歌詞を読んでもなんかピンとこないし、一人一人歌い方が違うからどれが正しいのかわからないし…。
あと、ジャズミュージシャン(特に男)はヴォーカルジャズを聴いている人を軟弱だと軽視する傾向もあるので、ヴォーカルものを聴くことにどこか後ろめたい感情を持ってしまいます。
僕は学生時代から当時の先生の影響でヴォーカルジャズを聴くようになったのですが、周りからはそれだけで不思議がられたり、小馬鹿にされたりしました。
そういったノイズは無視してフランク・シナトラやエラ、アニタ・オデイ、当時デビューしたばかりのジェーン・モンヘイトなどを聞き込んでいましたが、今考えてもそうしてきてよかったと思っています。
ということで、とっつきにくいかもしれませんがヴォーカルジャズもどんどん聴くようにしましょう。
理想としては、お気に入りのスタンダードができたら、必ずインストと歌を両方聴くことです。
最低でもインスト7に対してボーカル3ぐらいは聴いておくべきです。
ちなみに、一般論としてインストに比べ歌の方がその曲の原風景に近いものを感じることができます。
個人的にオススメアーティストはこちらから。
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