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感想
ギャングスターラップのレジェンド、スヌープ・ドッグ(Snoop Dogg)がレゲエアーティストに転向し、レゲエのルーツを探るためにジャマイカを旅する作品。
「どうせヘラヘラしながら遊び半分にレゲエやって、あとは金ばらまいてクラブやらで好き勝手やるんだろ?」と先入観丸出しで観てみたら意外にも引き込まれてた。
まずはスヌープの人柄。
他のギャングスター系ラッパーと違ってちょっと大人しめな人だなとは前から思っていたが、ドキュメンタリー作品として改めて観ると、静かな中に深い悲しみや絶望、そこから生まれる希望、音楽への愛や情熱、そして神への敬虔な想いが見えてくる。
そしてジャマイカという国や、レゲエミュージック、行く先々で出会う全て人たちへの心からのリスペクトが感じられ、僕の中のスヌープへの印象は完全に変わった。
内容はドキュメンタリーだが、「虐げられてきた人間が神に導かれ生まれ変わる」というキリスト教文学のような重厚さが感じられ、見応えがあった。
スヌープのレゲエアルバムも聴いてみたくなった。
最後にスヌープがラスタの伝統的な儀式を受けるシーンは圧巻。
日本でいうと密教の護摩のような神秘性を感じる。
思いっきり○○吸ってるんだがwwそれも儀式ってことで。
ギャングスター・ラップやレゲエ、ラスタファリズムに興味のある人にぜひ観てもらいたい作品。
見終わった後、いろんな考えや想いが浮かんでくるだろう。
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