八幡謙介ギター教室in横浜講師のブログ

ギター講師八幡謙介がギターや音楽について綴るブログ。

2016-01-01から1年間の記事一覧

何かを評価するとき、同時にそれを言っている自分のレベルも考えよう

何かを評価することは自由です。 しかし、同時に「それを言ってる自分のレベルは?」と考えることができる人はまれです。 自分がその意見を言うに足るレベルまで来ているのか? なにもこれは、音楽なら楽器の技術やそれを再現するといったことに限りません。…

自分が気持ちいいことが他人も気持ちいいとは限らない、という当たり前のことを再確認しよう

ある種のアーティストやインストラクターは、気持ちいいことを追求するべきだと、まるでそれが真理であるかのように言います。 僕はこれに反対です。 というのは、自分が気持ちいいことが他人も気持ちいいとは限らないし、得てしてそうではないことの方が多…

自己主張がバレると表現は失敗する 

弾いてみたなどの動画で多いのが、自己主張が楽曲より前に出ていて、楽曲が楽しめなくなっているもの。 これにはいろんなタイプがあります。 「ほら、俺上手いだろ」 「どう、あたしセクシーでしょ?」 「この曲をこんなアレンジしちゃいました、僕すごいで…

作品やパフォーマンスから「伝わってくるもの」を観る

作品やパフォーマンスを観るとき、いろいろな観かたがあります。 もちろん、その観かたは自由だし、どれが正しいということはありません。 ただ、観かた次第で感想や受け取る情報が180度違うということがあります。 また、同じ人でも複数の観点を持ち、そ…

楽器管理と湿度計 ふたつの湿度計でこんなに違うの???

去年か今年の頭あたりから湿度計で部屋の湿度管理をしています。 目的はギターのネックを反らさないため。 ちなみに、ネックは乾燥すると順反り、湿度が高いと逆反りし、僕の部屋では順反りが多いので、湿度計はもっぱら冬場の乾燥度合いを見るためです。 一…

馴れ合いはスタートダッシュで加速するのでいけると勘違いしてしまう

馴れ合いで何かをはじめると、なぜかスタートダッシュでいい感じに加速します。 お互い褒め合って一種の”ハイ”になっているのでしょう。 だから一時的に全員が一丸となって頑張る状態ができあがります。 それを見て「俺も私も」と参加してくる人、面白いこと…

褒め合う気持ち悪い人たちは消えていく

いつでもどこでも、仲間内で褒め合い、馴れ合っている人たちがいます。 僕もこれまで時々参加したり、離れたりとしてきましたが、基本気持ち悪いと感じていたので、そこにどっぷり浸かることはありませんでした。 で、今思い返してみると、そういった人たち…

何者かになろうとするとき、必ず足を引っ張る人がいる

何かを作ったり演奏したりするなら、マネではなく自分のものにするべきだ、ということを時々書いています。 仮にそれが、誰かがつくったものを踏襲するのが当たり前になっていたとしても、です。 例えばLittle Wingを演奏するときは、ジミヘンかSRVのイント…

日本ではいまだに「○○風」のスタイルが受けるのは、徒弟制度の名残なのか?

日本ではいまだに、完全なオリジナルよりも「○○風」の方が受けます。 観客側もそうですし、売り出す側もそちらの方が売りやすいようです。 なんでかなーと考えていると、もしかしたら徒弟制度の名残なんじゃないかという考えにたどりつきました。 徒弟制度の…

学ぶ機会を逃したくなければ相手の持つ歴史を尊重しよう

時折、初対面なのに「なんで○○してるんですか」とか「なんで○○しないんですか」とズケズケと訊いてくる人がいます。 プライベートでもいるし、横浜のギター教室に習いに来てこういうことを言う人もいます。 当然、こちらはイラっとしますし、そういう相手と…

脱力してギターが弾けていると思い込んでいるのは、力みが常習化しているだけ

人はおおむね、自分ではリラックスして弾けていると勘違いします。 明らかに力んでいるフォームで弾いている人でも、楽だとか、力は抜いていると言います。 それは、力みが常習化し、当たり前になっているだけです。 例えばギターだと、親指を曲げて弾くピッ…

日本人が文化・芸術に持つ奇妙なダブルスタンダード

以前から気になっていて、前にも書いたことがありそうですが、改めて。 日本人は、異国の文化や芸術が大好きです。 一方で、自国の文化・芸術が海外で認められることも大好きです。 しかし、このふたつに対して異なるスタンダードを持っているようです。 ま…

否定されて落ち込むのは全部出し切ってないから

ある程度名が知られてくると、作品や演奏を否定されることも多くなります。 まあ、それ自体人に知られてきたことの証なのですが(それだけ沢山の人に聞いてもらっている証拠) やはり否定的な意見や中傷、暴言は嬉しくはありません。 また、有名になればなる…

ZOOM MS-50Gレビュー

ZOOM MS-50G 先日購入したLunch Box Jrを使っていて、基本的には満足なのですが「リバーブがあればなあ」とか「イコライザーでちょっと調節したいなあ」と欲が出てきたので、前から気になっていたZOOMのマルチストンプをポチりました。

アドリブで強制的に休符を増やす方法

昨日、レッスンでふと思いつき、やってみると効果があったので書いておきます。 曲は何でもいいですが、まずはブルースあたりで試してみましょう。 やり方は以下の通り。

ギターの弦は本番直前に張り替えるべきか?

昔から不思議だったのが、本番直前に必ず弦を張り替える人。 ライブハウス時代はリハ前に客席とかでクルクルやってるギターの人をよく見たし、レコーディング直前に張り替えて必ず新しい弦で録音するって人も多くいます。 それって何のためにやってるんでし…

歌ものをやるギタリストはアッシュボディのギターを持っとくといいかもしれない

ストラトでよく使われるボディ材はアルダーとアッシュです。 で、今回は材質とジャンルについて私見を述べておきます。 個人的に、アッシュのストラトはポップス系の歌もののオケに合うと思います。 アルダーほど歪みがブリンブリンいわないし、ギター的な自…

練習用のギターに、試しに008~36弦を張ってみよう! 

僕は少し前から、08~36の弦を使っています。 最初は試しにやってみようということで一本だけ張ってみたんですが、すぐやみつきになり、ストラト全部を08にしました。 結局、一本だけどうしても08では合わないのがあり、それだけ09にして、自分用…

セイモアダンカンSSL-1からSSL-3に載せ替えたのでレビューします

ダンカンSSL-3 手持ちのダンカンギターに装備されていたSSL-1をSSL-3に変えました。

アドリブで一番最初に克服するべきは技術ではなく精神

アドリブで初心者が絶対にぶち当たる壁があります。 それが無音恐怖症からくるロングトーンへの逃げです。 次何を弾いたらいいかわからない、かといって休符で間が空くのが怖い、だからとりあえずロングトーンをポーンと弾いておき、その間になんとか次の手…

ZT amp Lunch Box Jrレビュー

コンパクトでクリーンが使えるアンプが一台欲しいなーと思い、思い切って買いました。評判は聞いていたんですが、実際に使ってみると納得です。 まず、小さい!

音楽(芸術)活動はファンのためにやるものなのか?

「音楽(他芸術含む)活動はファンのためにやるものなのか?」と問えば、ほとんどの人は「当たり前、今さらなにを?」と言うでしょう。 しかし、あれこれと発表して反応を見ていると、どうもそうではないような気がしてしまいます。 まだ答えは出ていません…

嫌いなミュージシャンにディスられたら喜んでおけばいい

楽器をやっていれば、誰しも嫌いなミュージシャンの一人や二人はいると思います。 音がダサい、曲がつまらない、演奏が気にくわない、あるいは人間的に好きじゃない……。 まあそれはそれで心に秘めておけば問題ありません。 では、仮にそういった嫌いなミュー…

健全なネットコミュニティを形成したければプロは排除した方がいい

現在は、様々なジャンルでネット上のコミュニティが存在します。 そういったものを健全に運営したければ、最初からプロお断りにしておくべきです。 なぜかというと、だいたいコミュニティはプロが関わりだすと崩壊するからです。 例えば、何かのコミュニティ…

アドリブは、より強い不安を求めていかなければ必ず停滞する

アドリブを自分でもやってきて、人にも教えていて ひとつ発見したのは、安定を求めると必ず停滞するということです。 日本人は何かを研鑽した先に安定を求めます。 また、その安定が見込めないと知るとやる気をなくしたり、それ自体が間違いであるかのように…

タイムがずれてるから格好いいのはジャズやブルースだけじゃなかった

こんなツイートをしてたらふと思い出しました。 昔ヤンギタかなんかでケリーキングが「最高のプレイヤーを集めると最低のバンドが完成する、ドリームシアターみたいに」って言ってた。理解するのに15年ぐらいかかったが、今は全く同感。 — 八幡謙介 (@kensuk…

残念ながら、いい音やいい演奏は金で買えるという話

バンドコンテスト 随分前ですが、高校生の生徒さんのバンドが何かのコンテストで優勝し、その特典として関西随一のスタジオで関西一の腕利きエンジニアにレコーディングしてもらえるという機会を得ました。 僕はそのレコーディング前に楽曲の相談などを受け…

ギターのビブラートができない人はたぶんこうやってるから直してみよう

ランキング参加中音楽 意外とビブラートが苦手とかできないという人も多いと思います。 苦手とは思っていないけど、なんか手が固まるとか、あるいはビブラートをかけるのを忙しいと感じる人もいるでしょう。 で、細かい音符ではビブラートをついかけなくなっ…

オーケストラやブラバン(吹奏楽)は本番前にこういう日程を組んでみてはどうか

ときどき、元吹奏楽部員やアマチュアオーケストラの方が僕のブログ記事を引用してくださっているので、そういった方々のブログなどを読むこともあるのですが、だいたい運営や顧問の指導方法に不満があるようですね。 特に、部活のスポ根体質はいまだに健在み…

古い音源を聞け! 古い音源には何があるのか?

だいたいどんなジャンルでも、「古い音源を聞け」と言われます。 僕もよく言います。 ではその古い音源に何があるのでしょうか? なぜそれらを聞かなくてはならないのでしょうか。 ざっくり言うと、2000年代まで(90年代いっぱい)の音源と、それ以降…