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何かを評価するとき、同時にそれを言っている自分のレベルも考えよう


八幡謙介ギター教室in横浜

何かを評価することは自由です。

しかし、同時に「それを言ってる自分のレベルは?」と考えることができる人はまれです。

自分がその意見を言うに足るレベルまで来ているのか?

 

なにもこれは、音楽なら楽器の技術やそれを再現するといったことに限りません。

楽器が弾けなくても、自分の認識や審美眼(耳)がそれを言えるレベルにあるか、ということです。

そういったことは、過去を振り返ると理解できるはずです。

誰でも、昔を振り返って「あの頃俺は何もわかっちゃいなかったな」と思う出来事のひとつやふたつあるでしょう。

例えば、ジョージ・ベンソンの「Breezin」という楽曲があります。

youtu.be

ブリージン

ブリージン

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ジョージ・ベンソン - Wikipedia

この曲を初めて聞いたのは中学生のときです。

当時習っていた先生に「聞け」と言われたので、レンタルCD屋さんで探して聞いてみました。

当時は『なんだこのダサい音楽は』と思っただけでした。

まあ、メタル好きの中学生がいきなり「Breezin」ですから仕方ないっちゃ仕方ないですがw

 

それ以来、ベンソンは何度か聞きましたが(音大の師匠の師匠がベンソンですし)「Breezin」だけはダサいという思い込みが残っていたので避けてきました。

しかし、最近になってふと聞いてみると、めちゃくちゃ格好いいと思えました。

ということは、僕はずっとこの曲を中学生レベルで認識していたことになります。

あぶないあぶない……

 

とまあこんなことがしょっちゅう起こるので、僕はなにかを言う際、「それを言っている自分」を同時に考えるようにしています。

ヤバイかもと思ったら、知っていることでも必ずもう一度リサーチします。

その結果「ちょっと違うかな」と思ったり「まだこれは言えないな」とひっこめた言葉はたくさんあります。

そうやって自分のレベルを考えながら発言していると、少なからずリアクションも起こるし、信頼してくれる人も増えてきます。

これは思い込みではなく、はっきり数字として出ています。

 

とはいえ、自分のレベルを考えるのもまた自分ですから、そこが難しいところですが。