楽器をやっていれば、誰しも嫌いなミュージシャンの一人や二人はいると思います。
音がダサい、曲がつまらない、演奏が気にくわない、あるいは人間的に好きじゃない……。
まあそれはそれで心に秘めておけば問題ありません。
では、仮にそういった嫌いなミュージシャンにディスられたら?
恐らくその瞬間、烈火のごとく怒りが湧いてくると思います。
こんなやつに言われたくはない、俺の方が少しはましだ、いや、ずいぶんましなはずだ、絶対に俺の方が上だと認めさせてやる!!!
……て、そんなこと思わなくてもいいんです。
嫌いなミュージシャンにディスられたらむしろ喜んでおきましょう。
例えば、嫌いなミュージシャンをAとしましょう。
あなたはAの演奏やつくる音楽、あるいは人間性を否定しているわけですよね。
つまり、彼のセンスを疑っているわけです。
で、そのAが自分をディスって否定してきてるとしたら、自分はAとは違うということの証明になるわけです。
嫌いな人間と自分は違っている…これってとても喜ばしいことではないですか???
例えば、自分がセンスないと思ってるAが「いい!」とする音楽って、やっぱりセンスがないものであるはずです。
そこに自分が入ってないわけですから、喜んでいいのです。
もしAが自分のことを褒めていたら、自分もAと同じレベルってことですからね。
ですから、嫌いなミュージシャンにディスられたら、「よかったー、俺はあいつとは違ってた」と喜びましょう。
どうしても怒りがおさまらないとしたら、どこかでその人のことが気になっているのでしょう。
嫌いは好きの裏返しといいますからね。