「音楽(他芸術含む)活動はファンのためにやるものなのか?」と問えば、ほとんどの人は「当たり前、今さらなにを?」と言うでしょう。
しかし、あれこれと発表して反応を見ていると、どうもそうではないような気がしてしまいます。
まだ答えは出ていませんが、今回はそういった主題を書きながら考えてみたいと思います。
ありがたいことに、僕なんかでも「ファンです」と言ってくださる人がいます。
それはもう本当に心から嬉しいし、もっと頑張ろう、喜んでもらおうという気持ちになります。
一方で、そういった人たちの心変わりたるや山の天気の如しw
昨日まで毎日毎日いいねとかレスがついていたかと思えば、ある日突然フォロー解除したりブロックされたり、あげくは悪口言われたり…ということが何度かありました。
熱狂的に応援してくれている人ほどその傾向が強いみたいです。
そういうことは、自分にも言えます。
例えば誰かのファンになって、しばらくは毎日曲を聴いたり、ネットで動画をあさったりしていても、何かのきっかけで全く興味がなくなることが多々ありました。
で、ここからが本題です。
アーティストは、そういう気まぐれな人を対象に活動をおこなうべきなのでしょうか?
僕はそうあるべきではないと思います。
我々は楽器(その他芸術)をはじめる前から、有名アーティストがメディアで言う「ファンの皆様のために」という言葉に洗脳されてきています。
これが方便であることは大人ならわかっているはずです(嘘だとは言いませんが)。
CDを買ってもらうための方便、ライブに来てもらうための方便、総選挙で票を入れてもらうための方便。
だから、今度は自分が活動をするにあたって、なんの迷いもなく「ファンのために」と考え、口にしてしまいます。
しかし、ファンのためにという考え方は、選択肢のひとつであるはずです。
もちろん、その選択肢を選んでもいいし、選ばなくてもいいのです。
で、僕はファンのためにという選択肢を選ばないことにしています。
上で言ったように、ファンは何かのきっかけですぐファンをやめてしまいますし、それを気にしていたら自由に活動できません。
それに、ファンというのは、自分がやりたいことをやってついて来てくれた人たちのことでしょう?
最初からファンが増えそうなことをやるのは本末顛倒ですし、そういった姿勢は必ず見透かされます。
だから、音楽(芸術)活動は自分が正しいと思うことをやるべきだし、それについて来てくれる人には感謝するけど、次またその人たちのためにやる必要はないと僕は考えます。
まあ、そうやってるとこの国では絶対に売れないのですがw
そこは副業か何かでカバーすればいいだけです。
せっかく苦しい修行期間を経て世間になにかを発表できるまでになったのに、ファンのご機嫌を伺って好きなことができなくなっては本末顛倒ではないでしょうか?
と僕は思うのですが…