Cambridge Audio SX-50(スピーカー)を新たにチューニングし、あれこれ音源を聴いています。
その中で、以前からいい音だなーとは思っていたんですが、改めて聴くととても良かった作品をご紹介します。
それは、永井真理子「Pocket」です。
1987年デビューの女性シンガー。
1991年には紅白歌合戦にも参加し、女性初横浜スタジアムでライブを行ったそうです。
個人的には「YAWARA」の主題歌「Mircle Girl」をリアルタイムで聴いていました。
80年代ですが、いわゆるCityPopではなく、アイドルでもなく、バンドサウンドを基調としたロック/ポップス歌手です。
1990年発売のベストアルバム。
全体的にとてもクリアで抜けのいいサウンドです。
特徴としては、ヴォーカルにかけられたウェット感の強いリヴァーブ。
80年代特有の広い空間をたゆたうようなリヴァーブ処理が今と全然質感が違っていて面白いです。
全体の音場は上下左右がとても広くて包まれるような感じがします。
私見ですが、90年代サウンドはやや音場を狭くギュっと詰め込んだような感じなので、そこへ向かう前のバンドサウンドなのかなと。
音場を狭くするとなんかライブハウス感が出るので、永井さんの歌やキャラクターと合わないからそうしなかったのかも?
そこらへんは分かりませんが。
ただ、今聴くとちょっと教科書的というか、学校で教えるミックスの「正解」っぽい音なので、驚きはあまりないですね。
なんというか、歴史を聴いているようなそういう退屈さもあったりします。
とはいえ、これほど音がいいJ-POPのアルバムはそうそうないのでおすすめです。
デビューから売れたのがバブルまっただ中だったので、制作にも相当お金かけられたんでしょう…。