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八幡謙介ギター教室


N.W.A.はレペゼン文化のパイオニア


八幡謙介ギター教室in横浜

このブログでもちょいちょいご紹介しているN.W.A.というヒップホップグループがあります。

ギャングスタ・ラップというスタイルを生み出したことで有名ですが、実はそれよりももっと強い影響を現代の音楽シーンに与えているのではないかと思い、改めてご紹介することにしました。

それはレペゼン文化です。

 

レペゼンという言葉を聞いたことがある人は多いと思います。

英語のrepresentから発祥した和製英語で、「代表する」「紹介する」といった意味です。

音楽シーンではヒップホップで特に用いられますが、ロックバンドでも地元愛を歌ったり、地元と連携したプロモーション(大型フェスの地元での開催など)などがよく行われており、それもある意味レペゼンだと言えるでしょう。

 

ヒップホップではごく最初期からこのレペゼンが行われていたようです。

そもそもラップ自体がギャングの抗争から発生したものだとされており、ラップバトルなどはチームAとチームB、あるいはスラムのA地区とB地区の代表者(representative)がチーム(地元)を背負ってラップで対決するという文化だったようです。

そこから、自分が生まれ育った地元を代表し世間に紹介する音楽としてラップが形成されていったのでしょう。

ただ、初期の頃は「レペゼン」するにもアメリカ人なら誰でも知っている街でなければ意味がなかったそうです。

ローカルでやっている人ならともかく、メジャーアーティストならなおさらです。

そんな中N.W.Aが、当時誰も知らなかったコンプトンという街について「レペゼン」し、その衝撃的な内容に若者(どちらかというと白人が多かった?)が飛びつきました。

ここに新しい音楽文化(歌詞、活動形態、プロモーション)としてのレペゼン文化が生まれました。

 

ざっくりまとめると、

 

自分が街の代表者として音楽を通じて真実を語る。

その街はどんなに無名でも構わない。

地元に密着することでイメージアップや全国的なPR、高い収益が期待できる。

 

今日では当たり前のことですが、それらを最初にビジネスとして成功させたのがN.W.Aだったようです。

ラップやヒップホップは嫌いでも、音楽活動をする上で上記のことは知識として知っておくべきかと思い、書いてみました。

といっても僕もそこまでヒップホップ好きではないので、細かいところは間違っているかもしれません。

 

追記:N.W.Aが映画になったようです。

youtu.be

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