八幡謙介ギター教室in横浜講師のブログ

ギター講師八幡謙介がギターや音楽について綴るブログ。

ドン・ニックス(Don Nix)を聴いてみた感想


八幡謙介ギター教室in横浜

先日「Same Old Blues」の動画を撮り、楽曲の背景を調べている過程でドン・ニックスの存在を知りました。

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アメリカンロックの重鎮とのことですが、たぶん僕と同じで知らないって人も多いと思うので、来歴から見ていきましょう。

来歴

1941年、テネシー州メンフィス生まれ。

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アーカンソーとミシシッピーの近くで、歴史的には奴隷市場があった街らしく、ブルースの土壌のある街だと推察されます(行ったことないけど)。

テネシーはテネシーウイスキーのジャックダニエルでも有名です。

音楽的にも有名で、かのBBキングも住んでいたそうな。

交通の便も良さそうなのでいろんな文化や産物が混ざり合う街なんでしょうね。

さて、そんな街に生まれたドンは60年代(20台)から白人ソウル・ブルースアーティストとして頭角を現しはじめ、フレディ・キングのために書いた「Going Down」をジェフ・ベックが取り上げ話題となります。

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その後も数え切れないほど多くのアーティストに楽曲を提供し、アメリカ音楽界の重鎮となっていきます。

さて、では彼の音楽はどんなものなのか……

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先に感想

先に言っときます。

僕は好きじゃないです……

なんつーか、アメリカアメリカしすぎてて、聞いていてこっぱずかしくなってきました。

星条旗、ジャックダニエル、ハーレー、荒野に伸びた一直線の国道……そんな風景が浮かぶ音楽です。

これが好きという日本人はたぶんこんな人でしょう。

 

・部屋に星条旗の旗やポスターを貼っている

・星条旗の入った服を着て外に出られる

・ハーレーに乗ってる、乗りたい

・スコッチよりバーボンまたはテネシーウイスキー派

・アメリカ横断が夢、または経験済み

・ブルース・スプリングスティーンが好き

・ハリウッド映画が大好き

・ヒップホップが嫌い

・ジャズは全然わからん

・ブルースに憧れているが、実はちょっと苦手

 

まあとにかくアメリカが大好きで、ずっと憧れで、しかもそれを隠そうともせずライフスタイル化している人、そんな人はドン・ニックスは絶対はまりそうです。

ちなみに僕は、

 

・部屋に星条旗の旗やポスター→ありえない

・星条旗の入った服→恥ずかしくて外に出られない

・ハーレー→一度も乗りたいと思ったことがない

・バーボン、テネシーウイスキー派→好きだけど体冷えるからあんまり飲めない

・アメリカ横断→興味ない

・ブルース・スプリングスティーン→大嫌い

・ハリウッド映画→基本好きじゃない

・ヒップホップ→大好き

・ジャズ→ジャズミュージシャンです

・ブルース→最高

 

と、かなり真逆です。

あと、昔はともかく近年の音源の歌い方も苦手。

では聴いてみてください。

 

 

ドン・ニックス音源

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メンフィスサウンド

ドン・ニックスの音楽を「メンフィス・サウンド」と呼ぶそうな。

確かに、一瞬西海岸っぽいかなと思いつつ、よく聞くとちょっと湿った感じがしたり、洗練されてない(あえてさせない)感じがしますね。

泥臭さをほどよく残しつつ都会的というか……

これとサザンロックは一緒なのか、また違うのか、あんまし興味ないので分かりませんが。

 

 

影響は感じられる

Applemusicであれこれ聴いてみると、確かに後の音楽に多大な影響を与えている感じはします。

個人的にはモトリークルーっぽい印象を受けた楽曲も多かったですね。

モトリーはLAのはずですが……

あと日本でも一昔前はこういったアメリカアメリカしたサウンドを追求しているバンドやアーティストも多かった気がします。

佐野元春とか影響受けてそう。

一通り調べてみて

と、ドン・ニックスを一通り調べてみて、功績のわりに日本で全然知られてないことや、僕が今の今まで名前すら聞いたことがなかった理由が分かりました。

ここまでアメリカ成分が強いとさすがの日本人も敬遠しますよね。

来日公演もどうやら2013年(当時73歳)が初のようですし。

そう考えると、我々がよく聞くいわゆる「アメリカン」な音楽、特にロック方面って、実はグローバル向けにほどよく中和されてるんですね。

そういえばガンズもエアロもドン・ニックスほどコテコテじゃないし。

今までアメリカ人がローカルアメリカ人向けに作った音楽がそのままグローバルで通じると勝手に思っていたんですが、意外とそうでもないような気がしてきました。

ドン・ニックスは好きになれませんでしたが、新しい発見ができてよかったです。

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ドン・ニックス音源

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