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感想
元N.W.Aのクルーでアメリカいちのヒップホッププロデューサーであるドクター・ドレと、ブルース・スプリングスティーンやパティ・スミスなどを手がけたロックプロデューサー、ジミー・アイオヴィング。
黒人と白人(イタリア系)、NY育ち(トニー)とLA育ち(ドレ)、ヒップホップとロック、全く正反対な二人の生い立ちやキャリアを追い、二人が出会い、アメリカの音楽史を塗り替えるほどの大成功を収めるまでを丹念に取材したドキュメンタリー。
全4部だが気がついたら見終わっていた。
それぐらい疾走感があり、ワクワクしっぱなしの内容。
前半は70年代~80年代あたりの話で興味ない人もいるかもしれないが、パート4のワクワク感は本ブログのドキュメンタリー史上NO1と断言できる。
どちらかというとヒップホップ寄りの内容だが、ヒップホップを通して80年代以降のアメリカ音楽産業の光と影を映すことに主眼が置かれているので、ヒップホップ嫌いの人でも楽しめると思う。
にわかヒップホップ好きの僕としては、ドレには凶暴なイメージをずっと持っていたが、本作を観て印象が変わった。
知的で穏やか、平和を愛し、そして心に深い悲しみを抱えている人だと再認識した。
ワーカホリックで完璧主義なところもどこか日本人っぽい。
ジミーについては最後まで好きになれないところがあるが、凄い人だとは思う。
途中、血なまぐさいシーンも多々あるが、ラストはとてもハッピーで希望に満ちあふれている。
長いけど休日1日潰してでも観る価値あり。