tiktokを観ていたら外国人が新しいシミュレーターを試していて、なんとボードにはFenderの文字が。
ん?
Fenderのマルチ?
と思って検索してみたら、どうやらFenderがアンプシミュレーターを出したようですね。
発売は2023年10月4日のようです。
FENDER ( フェンダー ) / Tone Master Pro
一瞬フェンダーアンプ総集合的なやつかと思ったんですが、どうやらそうでもないらしく、マーシャル系やEVHなどフェンダー以外のもあったり、エフェクターやキャビネットシミュレーターもあり、HELIXみたいな感じです。
フェンダーがこういった機材を出してくるというのが時代ですねえ。
サウンドも悪くないし、タッチパネルも使いやすそうです。
うーん……でもこれ、欲しい人いるんですかね?
確かにフェンダーが作るフェンダーアンプには興味ありますが、HELIXのフェンダーモデリングは実際に使っていて全く違和感ないし、評判も高いです。
実際にフェンダーがフェンダーのモデリングをしたからといってそれを軽く越えるというのも想像できません。
もちろん、他社のアンプモデリングやエフェクター、キャビネットにしても同様でしょう。
正直既にHELIXや他社のマルチ/シミュレーターを持ってる人がTone Master Proに乗り換える要素はないように思えます。
じゃあこれからマルチを買おうという人が果たしてこのFender Tone Master Proを選ぶか……
かなり微妙じゃないでしょうか。
そもそもギタリストがFenderに期待してるところってそこじゃないし、なんというか自社のブランディングちゃんと分かってんのかな?とちょっと心配にすらなります。
ギタリストがフェンダーに求めるものって、頑固さとその中に詰まった夢だと思うんですが……
それを継承していって欲しいのに、どうも最近は妙ちきりんな新型ギターを出したり、デジタルに力を入れたりと、期待はずれな感が否めません。
全てのギタリストが真に求めているのはヴィンテージの完全再現なんですよね。
かつての名器を完全再現できたら、新製品なんて未来永劫作らなくても業績は絶対に右肩上がりになると思うんですが、たぶんそれはもう無理だと諦めたんでしょう。
どんなに腕のいいマスタービルダーが造ったヴィンテージレプリカも、YOUTUBE動画で比較しているのを観ただけで違うと分かりますからね。