これまで長々とギターや機材の説明をしてきましたが、ここからいよいよ実際にギターを購入するシミュレーションをしてみましょう。
ここでご紹介するギターやセットが必ずしもおすすめであり最適だということではないので、最終的に自己責任で購入してください。
まずはアコースティックギターの初心者セットを比較してみましょう。
値段は日々変わっていくので大体のところで表現しています。
記載されている値段と実際の値段が違っていてもご了承ください。
なお、実物はどれも弾いたことがありません。
耐久性、サウンド、弾き心地なとはご自分でレビューや動画などを検索して調べてください。
2022年9月現在、驚くことに1万円を切るセットがAmazonに存在しました。
他店も調べましたが、だいたい1万円は超えています。
値段はまた変わってくると思いますが。
ではその中から今回はギター本体のサイズ別にご紹介します。
ギター本体のサイズは幅36㎝、全長96㎝とかなり小さめ。
僕の持っているMartinは一般的に小ぶりなギターとされ、女性の生徒さんにも弾きやすいと好評ですが、それでもボディ幅38㎝、前長100㎝ちょっとあります。
こちらは子供用ギターと思っていいかもしれません。
平均的な体格の大人が購入すると小さすぎて弾き辛い気がします。
小学生、中学生、かなり体格の小さい女性などにいいかもしれません。
セット内容を見てみると、スタンドが付いてこないようです。
スタンドを別途購入しないといけません(千円程度)。
また、指サックとかとかいらん人にはいらんもんが付いているところが謎です。
タイトルに「クラシックギター」ともありますが、これはアコースティックギターなのでクラシックは弾けません。
カラーバリエーションが豊富なのも魅力。
ギター本体のサイズは幅37㎝、全長95㎝とやや小ぶり。
上記のギターよりもネックが短いので、その分フレット幅が狭くなり、手が小さい人でもコードが押さえやすいことが予想できます。
手が小さくてギターがちゃんと弾けるか不安という方にはちょうどいいでしょう。
なお、こちらは現時点(2022年9月13日)最安のセットのひとつ。
内容もシンプルかつ本当に必要なものが揃っているので、ギター知ってる人が作ったセットという印象があります。
写真にはありませんがケースもちゃんと付属します。
「弦高調整用レンチ」とあるのはたぶん「ネック調整用」の間違いでしょう。
ボディ幅40㎝、全長102㎝と標準サイズです。
子供や小柄な女性には大きすぎるかもしれません。
高校生以上の男性で平均的体格ならちょうどいいと思います。
こちらはボディの色次第で値段が異なりますが、それでも全て1万円以下。
セット内容を見てみると、ピックケース、指カバー、壁かけ、楽譜クリップ、ブリッジピンなどいらんもんが多い……。
セットの点数を無理やり増やして豪華に見せている印象があります。
サイズがやや大きい分ちょっと高いというのは納得です。
以下、Amazonで見つけたたぶんやめといた方がいいやつをご紹介します。
合成樹脂で作られたギターだそうです。
ネタや洒落で買うならともかく、ちゃんとアコギがやりたい人はやめときましょう。
値段もまともな初心者セットと変わらんし。
あと、普通に日本語の説明がおかしいものもあるので気を付けましょう。
ちなみに、フリマを検索したところ、似た価格帯で初心者セットが売りに出されていましたが、保証や検品なども考えるとやめといた方がいいでしょう。
上記いずれも弾いたことはありませんが、普通に考えて1万円以下のギターでいいものがあるわけがありません。
ですからポイントは、値段なりにどの程度ましかという点です。
チューニングがちゃんと合ってくれて、ネックがそこまで酷く反らず、普通に音が出てくれて1年以上まともに使えたら儲けもんだと考えましょう。
仮に1年経たずに壊れても「そりゃ1万円以下だもんね…」と納得しかしません。
まあそう考えると初心者でも3万円ぐらいは用意しておくともう少しまともなセットが買えるようになります。
次回は1万円~3万円のアコギ初心者セットをご紹介します。