八幡謙介ギター教室in横浜講師のブログ

ギター講師八幡謙介がギターや音楽について綴るブログ。

アメリカのライブにおける前座への洗礼について


八幡謙介ギター教室in横浜

生徒さんと話していてふと思い出したことがありました。

それはアメリカのライブにおける独特の風習についてです。

ちなみに以下は僕が実際に見た範囲での出来事なので、どんなライブでも必ずそうかは分かりません。

また、2001年~3年あたりのことなので、今はもしかしたら違うかもしれません。

それを念頭にお読みください。

 

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僕が見たライブで、小~中規模(ライブハウス~中規模シアター)のものには必ず前座がついていました。

その前座に対するアメリカのオーディエンスの反応が独特で「そういえばこうだったなー」と思い出しながら話しているとびっくりされました。

 

 

オーディエンスはそもそもメインのアーティストを観に来ているので、前座なんか興味ありません。

そしてその「興味ねーよ」を全力でアピールするのです。

ただただシカトするとか、聴くには聴くけど全然反応しないという程度なら可愛いもので、中指立てる人、ブーイングする人、わざと後ろ向く人、物投げる人(全部実際見ましたw)……。

しかも、こういった反応がデフォルトらしく、何を観ても前座はだいたいこんな扱いを受けます。

また、前座アーティストもそれを分かってる様子だったので、たぶんこれがアメリカのライブシーンのお約束なのでしょう。

こういった洗礼を跳ね返し、アウェー状態で客を喰ってのし上がっていくのがひとつの物語となっているのかなと改めて思いました。

 

さらに一つ思い出したことがあります。

僕がアメリカで入っていたいくつかのバンドがありましたが、思い出してみれば全部メインかワンマンで、前座で出たことは一度もありませんでした。

もちろん偶然だし、バンドとかリーダーの力ですが。

ボストンで300人キャパぐらいのお店でやったときに前座がいて、いい感じのロックバンドだったのですが、客席を見ると本当に誰も興味なさそうにしていて、ヴォーカルも自虐的なMCをしていて内心可愛そう…と思った記憶があります。

今考えればアメリカで前座やったことなくてよかったです。

前座なんてやったらアジア人だから特に標的にされて、トラウマになり音楽やめてたかもしれません…

 

 

そう考えると日本人って優しいですよね。

前座への洗礼なんてあんまり聞かないし、あってもまあせいぜいつまんなさそうに聞いて一応パラパラ拍手するぐらいでしょう。

アメリカでまだ前座しかやってないバンドが日本に来てあまりの暖かさに感動するという話しはよく聞きますが、その裏には上記のような風習があるからでしょう。

 

前座への洗礼ってアメリカではいまだにあるんでしょうか?

その辺知っている人がいたら公式LINEで教えてください。

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