しばらくメインスピーカーとして使っていたSONY ZS-M5を勇退させることにしました。
理由は、どセンターの音が前に出る親切設計のスピーカーをメインに使っていると耳が衰えると感じたからです。
詳しくはこちら。
いつもならすぐフリマに流しますが、今回は売らずに大事にとっておきます。
さて、SONY ZS-M5勇退のため、新しいスピーカーを探していました。
ちなみにDALI ZENSOR1はとっくに売ってます。
生産中止になっていたらしく、フリマ市場が高騰していてほぼ定価で売れましたw
資金もできたしいいスピーカーを買おうとあれこれ探して、予算的にもEDIFIERがちょうどいいかなと思っていました。
このへん。
ただ、できればもっと小型で性能がいいスピーカーがあればいいなーと迷っていると、よさげな品を発見しました。
それがKENWOOD LS-NA7です!
小さいので、現在スピーカーの上に横置きしています。
こんな風に中型サイズのスピーカー上に無理なく乗っかるほど小さいです。
寸法は、
- 横幅:10.2㎝
- 奥行:15.8㎝
- 高さ:18.1㎝
昔のミニコンポのかなり小さいやつのスピーカーぐらいです。
そもそも、こいつには最初から全く期待はしていませんでした。
オーディオ系はスピーカーもプリメインアンプも所詮はサイズ、いくら技術が向上しても大きさには勝てないと結論付けていたからです。
しかし聴いてびっくり、このサイズでかなり頑張ってくれます。
LS-NA7の特徴はクリアなローにあります。
これで音楽を聴くと、今まで聞こえなかったベースラインやベースの質感がはっきりと聞こえるようになりました。
ローが出るというよりは、ベースという楽器をクリアに再生するスピーカーというのが第一印象です。
ベースだけならテンモニといい勝負します。
解像度や定位は昨今のスピーカーと同じで普通にいいです。
ただ、LS-NA7は明らかにハイが足りません。
テンモニと比べるとハイに一つ二つ膜が張ったみたいで不満が残ります。
動画やアニメなどもちょっと声が聞き取り辛いときがあります。
ただそれはプリメインアンプのイコライザーでハイを足してやれば解決しました。
購入して三日ほど経ち、とりあえず音も落ち着いたところで評価すると、結構テンモニに近い印象があります。
もちろんLS-NA7の方が劣りますが、テンモニが10なら7ぐらいまで迫ってる感じがします。
あと、 LS-NA7で聴くとなぜかタイム感が確認しやすいことに気づきました。
なんでかはわかりませんが、各楽器の微妙なズレ(いい意味での)がはっきりわかります。
これは気のせいかもしれませんが、前よりも『あ、この曲はベースが前でドラムがちょっと後ろなのか』とすぐに分かります。
ベースやリズムの聞こえ方に重点を置いた設計なんでしょうか?
LS-NA7を使ってみてまず思ったのは、ベーシストやベースをしっかり聞きたい人に非常にオススメだということです。
とにかく今まで使ってきたスピーカーの中でダントツにベースがクリアに聞こえます。
ミックスをやる人はベースだけを確認するためのスピーカーとして導入してみても面白いんじゃないかと思います。
あと、いいスピーカーを使いたいけど金もスペースもないという人にもかなりオススメです。
安いし、本当に小さくてどこにでも置けます。
ひとつ注意してほしいのは、LS-NA7はパッシブスピーカーなのでプリメインアンプが必須となります。
電源駆動ではありません。
そこが最大のネックかもしれません。
プリメインアンプについてはこちらの記事を参照してください。
今までモニター、リスニング用でいろんなスピーカーを使ってきましたが、LS-NA7は僕の中で早くも2位にランクインしています。
ちなみに上位3位までは、
- 1位 YAMAHA NS-10M
- 2位 KENWOOD LS-NA7
- 3位 SONY ZS-M5
です。
他は、YAMAHA HS-50M、DALI ZENSOR1、ONKYO(不明)、BOSE Companion、Timedomain Light、Timedomain Bauxar、JBLデスクトップスピーカー、などです。
一応言っておきますが、上記のレビューはまあまあオーディオ周りを追い込んだ上でこのスピーカーを使ったレビューとなります。
アンプ、ケーブル、電源、インシュレーター、スピーカーチューニング(セッティング)などをちゃんとやってそう聞こえるということです。
例えばケーブルひとつでも全然音が変わるので、付属のケーブルで聴くとベースももしかしたらこもるかもしれません。
チューニングもちゃんと角度や壁との距離、センターとの距離を測ってやるのと、目視でだいたいでやるのとでは大違いです。
その辺をご理解した上で購入を検討してください。