「青のオーケストラ」というアニメがミュージシャン的にとても秀逸だったのでご紹介します。
詳しい作品情報は下記リンクから。
ストーリーは、子供時代天才と呼ばれたヴァイオリニストが中学に上がって一旦辞めたが、ある出会いからまた音楽に惹かれ、高校でオーケストラ部に入り切磋琢磨するというもの。
何が秀逸かというと、音楽とイメージの関係性がしっかり描かれているところです。
作中、イメージを持って弾くことが大事だと再三語られていて、それが単なる演出とか取って付けたような台詞ではなく、ミュージシャンが観てもうんうんとうなずけるほど説得力がありました。
そして、『うわー、高校生なのにそんな難しいこと考えて練習するんだ……』と驚き、畏怖の念すら感じながら観ていました。
まあ、実際の高校生がどうかは知りませんが、本気でクラシックやってたら高校生でそういう認識に到達していてもおかしくないでしょう。
一方エレキギターはというと、高校生ぐらいならコード覚えて弾き語りとか、タイムを合わせたり、トリッキーな演奏をしてみたり、まだまだ物理的な時間や記号と格闘しているのが関の山でしょう。
ていうか、大人でもイメージを持って演奏するとか、このフレーズに最適なイメージは……なんて考えたこともない人の方が多いのでは？
ちなみに僕の教室ではイメージと演奏について教えていますが、レッスン内容としてはかなり高度な方に入ります。
本作は「音楽を演奏するということはどういうことか？」といった難問に果敢に挑戦し、成功した希有な音楽アニメだといえるでしょう。
ミュージシャン志望者も、プロミュージシャンも時間があればぜひ観てください。
必ず得られるものがあるはずです。
